『太平洋戦記3』にパワーアップキットが登場!
主砲を前方に集中配置したA-140A型など幻に終わった数々の大和型設計案や日本陸軍が採用を検討したが実施には至らなかったハインケルHe-111爆撃機などの追加兵器が多数登場し、史実とは違った太平洋戦争を再現できます。
また要望の多かった39年シナリオの難易度を調整した初心者向け版も収録しています。

日本海軍が誇る戦艦「大和」型は計画段階で数多くの設計案が作られました。
本作品ではこの内14クラスの大和型設計案が登場します。
≪原型≫
最終案と並ぶオールタービンで速力が最も高い。
ただし工期が長く燃費も悪い。
主砲は46p砲9門装備、初期設計案の中では対空火力が若干弱い。
オールタービンなので煙突は極太1本である。
≪A案≫
混成機関の無難な初期設計案。
火力は前方集中配置で46p砲9門装備。
混成機関なので2本煙突である。
≪A1案≫
混成機関の無難な初期設計案。
火力は前方重視配置で46p砲9門装備。
≪A2案≫
混成機関の無難な初期設計案。
火力は前後均等配置で46p砲8門装備。
≪B案≫
航続力重視のオールディーゼル。
燃費は良いが速力はやや遅い
火力は前方集中配置で46p砲9門装備、オールディーゼルなので煙突は極細1本である。
≪B1案≫
航続力重視のオールディーゼル。
燃費は良いが速力はやや遅い。
火力は前方重視配置で46p砲9門装備
≪B2案≫
航続力重視のオールディーゼル。
燃費は良いが速力はやや遅い。
火力は前後均等配置で46p砲8門装備。
≪D案≫
Bを軽防御にして船体の小型化(Bに対し排水量が約5000t減少)を図った航続力重視のオールディーゼル設計案。
経済性を重視しており火力は前方集中配置の46p砲9門装備。
≪I案≫
平賀デザインの火力重視案で主砲は前後均等配置で46p砲10門。
A2案の拡大強化型である。
ただし航続力が16ノット/7200浬でやや短い。
副砲も少なく8門だけである。
≪G案≫
軍令部の主導による戦闘力重視の設計案。
A案の発達型である。
火力は前方集中配置で46p砲9門装備。対空火力が若干弱い。
航続力は16ノット/9600浬であった。
≪K案≫
艦政本部の主導による経済性重視の設計案。
A案の縮小型である。
主砲が46p砲8門装備の前方集中配置でG案に比べ火力、防御力、速力の全てで劣るが排水量が約15000t節減された。
航続力は16ノット/6600浬と短く副砲も9門である。
≪F案≫
主砲を前方重視配置に配置したA1案の発達型。
ただし経済性も考慮された為、主砲が1門減少し46p砲8門となった。
航続力は16ノット/7200浬でやや短い。
副砲は12門で集中配置から船体各所の分散配置に変更された。
≪F3案≫
F案と同等の船体に46p砲を1門増備の9門とした設計案。
その代わりに燃料を大幅に減らしたので航続力は16ノット/4900浬に激減した。
後に燃料を増大して航続力を16ノット/7200浬に増やし機関をオールタービン化した改良型が設計され最終案に決定した。
≪J3案≫
46p砲の開発が頓挫した場合の対処として各種の40p砲装備設計案が準備された。
J3案はその中でも火力強化に重点を置いた設計案で主砲数は大和型諸設計案で最多の12門である。
概要は均等4砲塔なのでA2案の40p砲版と言えるが副砲数は9門で少ない。
防御力も弱く航続力は16ノット/7200浬である。

本作品ではプレイヤーが「設計案の内、どの大和型が採用されたか」を選ぶ事ができ、シナリオ開始時に建造中の大和、武蔵、信濃、紀伊や翔鶴、瑞鶴、大鳳などを好きな大和型設計案に変更できます。
また大和型だけでなく翔鶴型や大鳳型も艦型変更できるので、全艦を大鳳型にしたり翔鶴型の2隻だけを信濃型にするなど細かい設定が可能です。
このため史実とは全く異なる開戦時兵力でゲームを開始する事ができます。
【呉で建造中の大和型2隻(大和、紀伊)を大鳳改型に変更した状態】

商船のデータを『太平洋戦記3』発売後に発見された新資料に基づくリアルなデータに変更したモードでプレイできるモードを搭載しました。
もちろん従来通りのデータでプレイする事もできます。
中速輸送船の場合、通常モードとリアルモードで以下の通りデータが変化します。
上部規模 下部規模 新造規模 燃費   重油  
通常モード 2560 2560 73 17 640
リアルモード 1820 2200 57 32 1045

【航空機の追加】史実では日本陸軍は93式重爆の後継機としてイタリア製のBR20爆撃機を採用しましたが、本作では「BR20爆撃機ではなくドイツ製のHe111E爆撃機を採用していたら?」というオプション選択が可能です。
これにより開戦時のイ式重爆の代わりにHe111E爆撃機が生産可能となり、展開によってはJu87シリーズやJu88、He177グライフなどのドイツ機が日本陸海軍機として生産できるようになります。
また日本海軍の94式艦爆を新たにデータ化しました。
He111-E型の日本陸軍仕様 Ju87-E型の日本海軍仕様 He100の日本海軍仕様

『太平洋戦記3』で過去に行われたアップデートも網羅しており、オート船団などの新機能や陸軍特殊船、防空基幹船などの新兵器が追加された最新バージョンとなっています。
■「オート船団」機能の追加
2つの根拠地間を往復して、指定された物資を自動輸送する「オート船団」を設定できるようになりました。
「佐世保〜クチン間を往復」「クチンでボーキサイトを搭載し、満載になったら出港」「往復分の燃料を積んでいなければ出港しない」「燃料補給は佐世保でのみ行う」という風に細かい設定が可能です。

■「逆航路設定」機能の追加
既存の航路の逆向き航路を設定できるようになりました。
2根拠地間の往復航路をワンタッチで設定できるので、前述のオート船団を設定する際に便利です。

■「国家備蓄自動移動」機能の追加
中央根拠地と国家備蓄との間で物資を自動移動できるようになりました。
これにより揚陸した原油やボーキサイトを国家備蓄に入れ忘れるのを防ぐ事ができます。
また自動移動はセーブできるので、新しくシナリオを開始する時でも前に作った自動移動を流用できます。

■CPU思考の強化
ゲームに慣れて「もっと手応えが欲しい」という方のために「激辛モード」を搭載しました。
激辛モードをONにすると、CPU側の思考が変化します。

■「航空機一括搭載」機能
従来は空母などへの航空機搭載を簡略化するため、「航空機一括搭載」機能を追加しました。
この機能を使うと現在艦が搭載している航空機を上限まで自動搭載するので、「損耗した零戦を補充したい」といった時にワンタッチで搭載できます。

■操作性の向上
ユーザーの要望により「1機も発進できない場合には迎撃編成画面に入らない」「敵が1機だけの偵察機の場合には迎撃しない」「10%以上の行方不明が予想される編隊は発進前に警告メッセージを表示する」など、操作性を向上するため機能が追加されました。
ON/OFF選択式なので、以前の操作性が好みの方も安心です。

■新兵器の追加
伊吹、最上の25p単装砲搭載型、橿原丸、春日丸、96式10p加農砲、防空基幹船、摩耶山丸、出雲、3式指揮連絡機、97式輸送機、タハ車改対空戦車など、多数の兵器がアップデートにより追加されます。

■データ表示の強化
総覧画面にデータを追加して
例えば艦隊総覧に「各艦隊の不足重油合計」を表示するようになりました。これにより「この艦隊を満タンにするにはどれだけの重油が必要か」が一目で判ります。
また総覧情報CSV出力機能を追加したので、ゲームデータを表計算ソフトで管理できます。

シナリオは『太平洋戦記3』に収録されているシナリオ「大東亜戦争」「大東亜戦争(入門編)」「帝国国防方針」の3本に加え、要望の多かった初心者向けシナリオ「帝国国防方針(入門編)」を新たに収録。
計4本のシナリオを新設定でプレイできます。

シナリオ1「大東亜戦争(入門編)」
シナリオ2を元に、開戦時の日本軍戦略物資備蓄量が史実よりも大幅に充実した状況を想定した初心者向けシナリオ。

シナリオ2「大東亜戦争」
日米開戦から終戦までを再現する最大728ターンのキャンペーンシナリオ。
開戦時における主力艦の初期配置を変更できるので、自分の戦略に合ったプレイが可能です。
短期決戦を目指すのか長期戦に備えて資源地帯を攻略するのか、プレイヤーの戦略眼が試されます。

シナリオ3「帝国国防方針(入門編)」
難易度を下げた1939年シナリオをプレイしたいという要望に応え、『大和計画』で新たに収録された初心者向けシナリオ。
シナリオ4を元に、日本軍戦略物資備蓄量が史実よりも大幅に充実した状況を想定しています。

シナリオ4「帝国国防方針」
1939年のノモンハン事件から始まる本ゲーム最大のキャンペーンシナリオ。
ノモンハン事件を拡大してそのままソ連との全面戦争に突入したり、米国の参戦前にビルマやインドに侵攻する事なども可能です。
プレイヤーの判断次第で歴史の流れが変わるため、多種多様な展開が楽しめます。
【シナリオ選択画面】

太平洋戦記3 大和計画  ゲームスペック
発売日 2016年7月7日
対応OS 日本語版Windows2000/XP/Vista/7/8/8.1/10/11 
インストール時にエラーメッセージが表示される場合がありますが無視して構いません。(詳しくはこちら
CPU PentiumV 800MHz
(Pentium4_1.0GHz以上推奨)
メモリ 96MB
(128MB以上推奨)
HDD 800MB
(セーブデータ含まず)
ディスプレイ 1024×768フルカラー
価格 2000円(税別) ※本商品はダウンロード販売専用です
『大和計画』インストール方法
インストール方法は添付のReadmeに記載していますが、こちらのページで図入りで解説しています。
本製品は『太平洋戦記3 最終決戦』(パッケージ版)および『太平洋戦記3DL』(ダウンロード版)のパワーアップキットです。単体でのプレイはできません。
プレイするためには上記のいずれかがPCにインストールされている必要があります。
またインストール時のディスクチェックのため、ディスク1が必要です(パッケージ版を使用の場合のみ)。

『太平洋戦記3 最終決戦』(パッケージ版)本製品をインストールする場合、事前にWindows8.1対応化プログラム最新版アップデートプログラムを適用して下さい。
(ただしWindows2000でプレイされる場合は8.1対応化プログラムは適用せず、最新版アップデートプログラムのみ適用して下さい)
ダウンロードサービスのページはこちら


『太平洋戦記3DL』(ダウンロード版)に本製品をインストールする場合、アップデートの必要はありません。

【ダウンロード販売商品差し替えのお知らせ】
2018年10月から随時、各ダウンロード販売サイトの『太平洋戦記3 大和計画』が順次、
Ver1.21aに差し変わっています。
これは従来のパッケージ版だけでなく、『太平洋戦記3DL』版にも対応するためのものです。
『大和計画』のアップデートプログラムも『太平洋戦記3DL』発売にともなうマイナーチェンジを行い、Ver1.21aとなりました。
前のバージョンの大和計画をインストールしてプレイしている方はアップデートプログラムをダウンロードして適用して下さい。
プログラムアップデートのみなのでセーブデータや設定ファイルは消えず、そのままプレイを続行できます。
アップデートプログラムはこちら
解説書の閲覧にはAdobe社の「Adobe Reader」が必要です。
インストールされていない場合はAdobe社のホームページからダウンロード(無料)して下さい。

『太平洋戦記3』についてはこちら
大和計画のインストール時にEDP4.DLLロードエラーが発生する場合の対処法はこちらをご覧下さい。
(現在販売中のバージョンではエラー発生は解消しています)
現在確認されている障害はこちら
大和計画のアップデートプログラムは
こちら
(現在の最新バージョンはVer1.21a)
※画面およびデータは開発中のものです。