本商品は弊社が2007年に発売した『グロス・ドイッチュラント2』をWindowsXP/Vista/7/8/8.1対応としたものです。 文庫化に際してプログラムは最新バージョンとなり、過去のアップデートで追加された兵器や新シナリオも最初から搭載しています。 またPDFマニュアルも過去の誤植を修正し、追加機能に関する記述を追加した最新のものとなっています。 |
旧パッケージ版の『グロス・ドイッチュラント2』では拡大マップのサイズが1024×768に固定されフル画面でプレイできない障害がありましたが、文庫版では拡大マップが可変となり、画面解像度に関わらずフル画面でのプレイが可能となっております。 |
『GD2』は1939年のドイツ軍によるポーランド侵攻に始まる第二次世界大戦・ヨーロッパの戦いを1ターン=1週間の規模で再現する戦略SLGです。 ゲームには独、英、仏、米、ソ、伊の主要参戦国をはじめスイス、トルコ、スウェーデンなど23カ国が登場します。マップも南北はスカンジナビアから北アフリカ、東西はスペインからカスピ海までの広大な範囲を網羅し、根拠地数は373箇所にのぼります。 プレイヤーはドイツをはじめとする枢軸国の陸海空軍を指揮するだけでなく、国家指導者として内政や外交、宣伝、兵器開発や生産まで戦争指導全てを行います。 ビッグゲームにふさわしくゲームシステムも充実しており、橋梁とダムのデータ化、ミステルによる橋梁/ダム爆撃、陸戦における旋回砲塔と固定砲塔の差別化、Uボートによる通商破壊戦、空挺作戦による橋や工場の奪取、装甲部隊の電撃作戦、スパイによる破壊工作、占領地での宣撫工作などヨーロッパの戦いを再現する上で欠かせないルールが満載です。 |
『GD2』における兵器は戦車/シャーシ1両、火砲1門、兵士1個分隊、航空機1機、ミサイル1発、艦船1隻単位で扱われ、物資も鉄鉱石、石炭、原油、ボーキサイト、鋼鉄、アルミ、セメント、燃料、弾薬などが全て1トン単位で再現されます。 |
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陸戦兵器は「W号戦車」「パンター」などの主力戦車はもちろん突撃砲、自走砲、駆逐戦車、対空戦車、装甲車、兵員輸送車など214種類が登場。「マウス」や「ワッフェントレーガー」などの試作兵器も多数データ化されています。 『GD2』の陸戦兵器生産の特色として、装甲車両はシャーシと車体上部で構成されており、旧式化したW号戦車D型を前線から引き上げてより強力なW号駆逐戦車やナースホルン、クーゲルブリッツなどに改装する事ができます。 またパンツァーファウストやバズーカの開発による歩兵の火力アップなどもルール化しています。 |
装甲車両は陸戦兵器工場で同じシャーシを持つ別の車両に改装可能です。 ドイツ軍ファンにはお馴染みの「旧式戦車のシャーシを利用した自走砲」なども多数登場します。 |
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航空機は「Bf109」「スピットファイア」をはじめ各国の戦闘機、爆撃機、輸送機など187機種が網羅されており、Bf109だけでもD型、E型、F型、G型、K型など様々なバリエーションが登場します。 | |
航空機開発はメーカー単位で行われ、プレイヤーの開発次第では幻のジェット戦闘機「Ta183」「Go229」などを早期に開発して量産する事も可能です。 また「V1」「V2」などのロケット兵器や「ライントホター」「シュメッタリンク」などの対空ミサイルも登場します。航空機の航続距離やロケット兵器の射程距離なども精密に再現されています。 例えばオランダのロッテルダムからロケット攻撃を行う場合、V1では英本土沿岸の一部根拠地しか攻撃できませんがV2ではロンドン、A9(V2の主翼を延長した改良型)ではマンチェスターやリバプールなどの主要都市も攻撃できます。 ソ連へのレンドリースもルール化しており、米国が参戦するとP39エアラコブラやP63キングコブラなどがソ連に供与されソ連機として登場します。 |
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艦船は有名な戦艦「ビスマルク」「ティルピッツ」から未成空母「グラフ・ツェッペリン」やワルター潜水艦まで戦艦、空母、巡洋艦、駆逐艦、潜水艦、商船など138クラスが登場。 舷側と甲板の装甲厚、搭載機数などの他に主砲、副砲、高角砲、機銃、魚雷発射管、爆雷などの口径や射程や残弾数もデータ化され、各艦型の性能差をリアルに再現しています。 |
キャラクター総数は217名。陸軍ではロンメル、パットン、モントゴメリー、ジューコフなどの将軍や元帥、海軍は提督やUボート指揮官、そして空軍は航空団司令が登場しプレイヤーの下で陸海空の部隊を指揮します。 キャラクターには指揮能力だけでなく性格や疲労などもデータ化されており、経験値による能力アップもルール化されています。 |
指揮官の他にゲッベルス、ヒムラーなどの閣僚やムッソリーニ、スターリンなどの各国元首も多数登場します。 |
『GD2』は第二次大戦当時における各国の地勢や人口、資源採掘量、兵器の性能などを綿密にリサーチしてデータ化しており史実に忠実なゲーム展開が楽しめます。 しかし全てのプレイヤーが史実通りのゲーム展開のみを期待している訳ではありません。中には史実と異なっても両軍の兵力が均衡したスリリングなゲーム展開を望むプレイヤーもいますし歴史のifを追求したいプレイヤーもいます。。 よって『GD2』では史実の再現性を保ちながら自由度も両立させるため、プレイヤー次第で様々な可能性を追求できるべくデータエディタを搭載しました。 バルバロッサ作戦時、ドイツ軍の主力戦車は短砲身50o砲を装備したV号戦車G型でありソ連軍のT34/76に苦杯を舐めましたが、もしもこれが全て長砲身50o砲装備のV号戦車J型だったら? 更にT34/76の情報を戦前から入手しティーガー重戦車がいち早く開発されたとしたら? データエディタの搭載によりこれらをゲーム上に反映させる事ができるので、研究者的な史実派プレイヤーと仮想戦記ファンの自由派プレイヤーの双方に楽しんで頂く事が可能となりました。 |
『GD2』は陸海空の戦闘だけでなく内政や外交、建設等が充実しています。 中でも外交ルールは『日露戦争』で好評を得た和平交渉システムを発達させ「国土の一部割譲」や「主力艦の譲渡」など様々な講和条件を相手に提示する事ができます。 よって「早期講和を望むか否か?」または「資源地帯の割譲と主力艦の譲渡のどちらを優先させるか?」などはプレイヤーの戦略方針次第となります。 上手く講和できればフランスやソ連の艦艇を接収して英海軍との決戦に臨む事も可能です。 もちろんペタン政権樹立やアメリカの参戦、ソ連のバルト3国併合なども史実に忠実にイベント化されています。 またスウェーデンやルーマニア、スペインなど中立国との資源取引が行える他、同盟国への武器供与もできるので史実と同様フィンランド軍にBf109を装備させる事なども可能です。 |
近年多くのSLGで導入されているリアルタイム制は広大な戦場に目が届かない上、操作をプレイヤーの反射神経に頼るため熟考を要する戦略規模のゲームには向きません。 よって『GD2』ではターン制を導入しており、両軍が交互にコマンドを発行します。 弊社が長年培った『ターン制SLGの精緻』をお楽しみ下さい。 このためプレイヤーは思考に没頭できる上に同時進行性も損われずスリリングなゲーム展開が楽しめます。 弊社が長年培った『ターン制SLGの精緻』をお楽しみ下さい。 |
『GD2』ではプレイを円滑に進めるための機能が充実しています。 例えばマップ上における資源や部隊数などのアイコン表示、目的地を事前に指定できるルート移動、コマンドの定期化など便利な機能を多数搭載しています。 またゲーム中に発生した戦闘や根拠地の占領、宣戦布告、艦船の沈没などを記録する『戦史保存機能』、兵器や指揮官のデータを自由に変更できる『データエディタ機能』を搭載。自分だけの欧州大戦を記録に残す事ができます。 |
シナリオは史実戦ショートシナリオ5本とキャンペーンシナリオ1本に加え、幻の兵器が活躍する仮想戦シナリオの計7本を収録。 キャンペーンシナリオは勝利条件として、対ソ戦を行わなくても勝利できる「モード1」とソ連を屈服させる必要がある「モード2」の2種類から選択できるので、英仏の早期攻略による戦争終結を目指す事もできます。 またキャンペーンシナリオは通常バージョンの他に、難易度を中級〜上級者向けに調整した別バージョン「ヨーロッパキャンペーン2」もプレイできます。 『太平洋戦記2』で好評だったショートシナリオの延長(キャンペーン化)も可能です。 データエディタを使えば「もしもクルスク戦までにパンターD型の欠陥が改修されていたら?」「イタリア海軍がもっと積極的に戦っていたら?」「Me262の早期量産化が実現していたら?」など、楽しみ方は無限大です。 |
『GD2』のパッケージイラストには劇画家の小林源文氏による書き下ろしイラストを使用。 雪原を進むW号戦車が目印です! |
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