第2回


さて今回は攻略のヒントを各ステージ別に詳述してみよう。
第1ステージ
このステージの攻略法は以前、「シナリオ3の攻略法」として掲示板に発表した。
今回の記述はそれと同一なので既に御覧になった方は読み飛ばして頂きたい。
それではまず状況を整理してみよう。
第1ステージの要点は「T34Aを如何にして始末するか?」につきる。
そしてこの答えはひとつ。
3号戦車Gの50ミリ42口径砲を用いて400m以下で撃つしかないのだ。
この砲の貫徹力は400m以下の場合65ミリだがT34Aの砲塔正面は45ミリ45度で防御力65.25なので充分やれる。
でもT34Aは遙かに強力な76ミリ30口径砲を装備しているので400m以下に接近するまでには当然、損害がでる。
T34A2両とBT7を3両かたずけるとすれば戦果は12,このシナリオでの勝利はVP2以上なので差は10。
3号戦車Gのポイントは2だから5両までの損害は許容できる。
さてこのシナリオでソ連軍は北部の橋にSMK、南部の橋にT34A2両の布陣(パターンA)、北部の橋にT34A、南部の橋にSMK、中間の河川敷にT34Aの布陣(パターンB)のどちらかを行い更にT26やBT7の行動がバリエーションとなっている。
これらのうちパターンBがドイツ軍にとってもっとも危険である。
南部橋上のSMKへ接近する間、河川敷のT34Aに側面を射すくめられ散々な目に会うからだ。
ドイツ軍としてはパターンAの方が望ましい。
T34Aが2両まとめて橋上にいるから「やべえなあ!」と思われるかもしれないが実はまとめて始末しやすいのである。
よって今回はそうした状況を前提として話を進める。
まずドイツ側の配置だがアントン、ベルタ、ケーザルの順で道路上に展開し装甲車はいちはやく進めるようにしておく。
全速で道路上を進撃し途中でエンストを起こさなければ6ターンにアントン小隊の先頭は橋上のT34A(手前のやつ)から1700mの位置に進出できよう。
装甲車はいち早く後方に下げるか道路から南東方向に進み木造建築にとびこんでBT7と渡り合うかすればよい。
T34Aの主砲といえど1700mじゃ3号戦車Gの全面を貫徹できないのでひとまずは安心である。
ついで7ターン、全速で走れば距離は700mに縮まる。
このターンでは1両の損害を覚悟しよう。
8ターンでは警戒移動だ。
かくして手前のT34Aとの距離は200mに縮まり砲撃の応酬が繰り広げられる。
気を付けなければならないのは「3号戦車Gの砲はあくまでT34A用に使用する事」でBT7を始末するのは4号戦車Dにまかせたほうが良い。
1号対戦車自走砲は装甲が薄いので後方にしまっておいた方が良いであろう。
さて8ターンで手前のT34Aを始末したら次の9ターンでは全速で後方の橋上のT34Aへ向かう。
8ターンの戦いで1両を失っていたと仮定すれば残りの3号戦車Gは4両。
9ターンで更に1両失うと仮定して10ターンは停止した3号戦車G型3両とT34Aが撃ち合い「ドイツ軍の勝利」となる。
あとはBT7を4号戦車Dや突撃砲と協同してかたづけ有終の美を飾る。
ここで肝心なのは「余勢をかって北部橋のSMKをやっつけにいこう」などとは考えない事だ。
目的を達したら潔く後方へ引き揚げた方がよい。
戦いはまだ始まったばかりなのだ。

第2ステージ
このステージでの要点は火力と防御力に合わせて部隊を編成し運用する事だ。
なにしろ「信頼度の向上」と「ベテランの量産」を目指すのだから「勝ち易い」からと言って気を抜いてはいけない。
さて編成だがこのステージの場合、最初から用意されている車両のうち最強なのが3号突撃砲F型でなんとこいつが6両もいる。
本ステージではベテラン用車両が4号戦車F型に過ぎないから火力、防御力で遜色のない3号突撃砲F型は貴重だと言えよう。
当然この6両には「ベテラン一歩手前」のベテラン候補が搭乗しスコアを稼ぐ。
最初からいるベテラン(もしいればの話だが)は3号戦車J型に乗せ4号戦車F型へ交換させる。
こうして3号突撃砲F型と4号戦車F型からなる打撃部隊を編成する。
なお「ちょっとベテランにゃなれそうもない兵士」は3号戦車J型の機動部隊とSdkfz222の偵察部隊を構成する。
これらの部隊の運用だが攻める時は一丸となって攻め守る時は一丸となって守っちゃダメ。
偵察部隊はいち早く先行し敵地の木造建築物に潜み敵情を探る事に専念する。
発砲しちゃいけない。
この戦場のどこにも20ミリ機関砲で撃破できる敵なんて存在しないのだから。
敵に発見されそうになったら木造建築の中の方に駆け込み時々、チョコチョコと外縁に顔をだして偵察しよう。
とにかくやられない事だ。
一方、やられる事を恐れず行動せねばならないのが機動部隊である。
さっき「スコアを稼ぐ為に打撃部隊を編成する」と書いたが「敵に向かってまっしぐらに突き進む」のは打撃部隊ではない。
なんとこれは機動部隊の任務なのだ。
機動部隊の3号戦車F型は火力こそ打撃部隊の車両に比べ大きく劣っているが防御力では若干、優っている。
そこで機動部隊は囮として使用する。
まず機動部隊が先行して接敵し、敵が装甲の厚い車体前面を機動部隊へ向けた時、打撃部隊は敵の側面から接敵して撃破するのだ。
この為、機動部隊と打撃部隊はある程度離れて行動し90度の角度を持って接敵する必要がある。
ソ連軍がどの様な作戦をとるかでこちらの運用も変わるがKV1を相手にする時は機動部隊の動きが大きな影響を及ぼすであろう。

第3ステージ
前にも書いたがこのステージでは多くの場合、勝利を求めてはならない。
既にこの時点で多数のベテランを抱えている幸運なプレイヤーは別だが。
またこのステージではベテラン候補をベテランへ昇格させる事も難しい。
なにしろベテラン用車両がティーガー1なのにベテラン候補達が乗る主力戦車は4号戦車F型に過ぎないのだから、その差は歴然としている。
これでドイツ軍が防御側ならまだ救いはあるのだが残念な事に、このステージは突破戦でドイツ軍は突破側なんだから救いようがない。
だがベテランが3人もいる様なら史実戦と同数なんだから勝利を目指すのも良策と言えよう。
ベテランを乗せるのはSdkfz251でティーガー1に交換しておく。
ベテランの場合、車両交換ができるんだからどうせなら最初は「あまり役に立ちそうもない車両」に乗せておいた方がよいのだ。
勝利をめざすのならグズグズしてはいられない。
基本的に中央突破だ。
しかしベテランが1〜2人だったら?
当然、目指すのは引分だ。
これにベテラン昇格が1人でもでれば御の字だろう。
なお通常は比較的、良い車両にベテラン候補をのせベテラン昇格を狙うのだが本ステージの場合、ベテランに昇格するよりも戦死してしまう確率が高いからせっかくのベテラン候補をいたずらに失わない様にする気配りが必要だ。
T34を1両喰えばVPが3ポイント増えるが4号戦車F型や3号突撃砲F型が1両撃破されれば2ポイントを失う。
引分に達するVP5へ至るには大損害を出してはならないのだ。
この場合、攻勢正面は市街西方の森林か南西の森林に集中させ大きく迂回するのが得策と思われる。
こうすれば4号戦車F型や3号突撃砲F型が脆弱な側面を敵にさらけ出さずに済むであろう。
時間はいくら掛かったってかまやしない。
最初から突破は狙っちゃいないんだから。
市街に向かって後退していくソ連軍戦車を何両か喰えればめっけものである。
ではマルダーや余分のSdkfz251をどうするのかって?
戦いが終わるまでどっかに隠しておくのだ。
もしもティーガー1が1両もない状況で本ステージを迎える事になった場合、信頼度が許すのならば「任務を無視して全く交戦せず敗北を受け入れ最終ターンを迎える事」をお勧めする。


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