ウルズラ
ウルズラが4歳の時です。
ママがキリンとロバのぬいぐるみを買ってきました。
でも残念な事にロバのしっぽが取れていました。
そこで姉さんがいいました。
「ウルズラ、あんたはまだ小さいんだからロバがちょうどいいわ。」
姉さんはキリンを持って行ってしまいウルズラはちょっと悲しくなりました。

ウルズラが8歳の時です。
家族旅行でボーデン湖へ行き湖畔のレストランで食事をしました。
ボーイさんがハンバーグを人数分持って来ましたが1皿だけ目玉焼きが付いていません。
「申し訳有りません、玉子が品切れになってしまいました。」とボーイさんが言います。
「ウルズラ、おまえはまだ小さいんだから目玉焼きが無くたっていいだろう。」
目玉焼きの無いハンバーグが前に置かれウルズラは悲しくなりました。

ウルズラが14歳の時です。
ボーイフレンドのアントンと駅前公園でデートをしていました。
アントンが申し訳なさそうな顔でウルズラに言いました
「済まないけれどもう、これきりにしよう。君の事、あんまり好きじゃないんだ。」
とんでもない話です。
彼は去りウルズラは大変、悲しくなりました。

それからです。
ウルズラは笑わなくなりました。
きっとこれからもウルズラには良い事なんて何もなく、ずっと笑わないままでしょう。


幻企画「ウルズラに微笑みを」
ウルズラが笑わないのは人生で良い事が何もなかったからです。
たくさん敵をやっつければ気も晴れてウルズラが嬉しくなるかも知れません。
よってウルズラのスコアが50以上となった時点でのセーブデータをGS宛にメールで送った方に賞品として「笑ったウルズラ」のグラフィックを贈呈する幻企画がありました。
ウルズラの笑顔を見たいと思いませんか?



前のページに戻る