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エンドウ沖海戦(1942.1.27) |
1942年1月、マレー半島で猛進撃を続ける日本陸軍第25軍は占領した飛行場へ第3飛行集団の航空機を進出させるべく航空支援部隊(第96飛行場大隊、独立工兵第20大隊、航空燃料、弾薬など)のエンドウ海上輸送を企図した。
この作戦で使用される輸送船は「かんべら丸」と「関西丸」、護衛する海軍部隊は軽巡川内を旗艦とし第11駆逐隊(吹雪、初雪、白雪)及び第20駆逐隊(天霧、夕霧、朝霧)からなる第3水雷戦隊(橋本信太郎提督)、第1掃海隊(掃海艇5隻、駆潜艇3隻、その他7隻)などであった。
船団は1月24日にシンゴラを出港し26日朝、エンドウへ入港している。
だがその途次、船団は英軍偵察機に発見されてしまった。
さっそく英軍航空機68機が揚陸中の船団に襲いかかる。
だが上空には第12飛行団の97式戦闘機約15機が待ち構えていた。
激烈な空戦の末、英軍航空部隊は13機を失い退却する。
なおこの空襲で日本側には殆ど損害がなかった。
ついで同日夕刻、シンガポールに在泊する英海軍駆逐艦バンパイア及びサネットが船団を夜襲する為に出港する。
両艦は翌日夜半、エンドウに到達し襲撃を開始したがすぐに日本海軍掃海艇に発見されてしまう。
ついで英駆逐艦2隻の前に姿を現したのは駆逐艦夕霧と白雪であった。
かくして駆逐艦同士の激烈な砲雷撃戦が繰り広げられる。
更に軽巡川内、駆逐艦吹雪、朝霧なども砲撃を開始した。
この戦いで日本海軍は英駆逐艦サネットを撃沈し勝利の凱歌を挙げたのである。
日本軍史実兵力 |
軽巡
駆逐艦 |
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川内
夕霧、白雪、吹雪、朝霧 |
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日本軍ゲーム上兵力 |
第1戦隊
第2戦隊
第1駆逐隊 |
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川内型1隻(旗艦含)、綾波型1隻、吹雪型1隻
輸送船2隻(旗艦含)
綾波型1隻(旗艦含)、吹雪型1隻 |
連合軍ゲーム上兵力 |
第1駆逐部隊 |
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V型駆逐艦1隻(旗艦含)、S型駆逐艦1隻 |
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APD対駆逐艦(1942.9.4) |
ソロモン戦役に於て米海軍のAPDは獅子奮迅の活躍をした。
1942年8月7日の第1海兵師団上陸に際しては先遣部隊となる第1奇襲大隊をツラギに上陸させており航空部隊のヘンダーソン基地進出に際しては整備部隊や燃料、弾薬の輸送に従事している。
一方、日本海軍では駆逐艦を使用した「ネズミ輸送」によってガダルカナルへの増援及び補給を行っており一木支隊(歩兵第28連隊)、川口支隊(歩兵第35旅団)に続き9月からは青葉支隊(歩兵第4連隊:第2師団所属)もまた同地に投入されようとしていた。
かくして8月29日には初雪、白雪、吹雪、海風、江風によって兵員750名、8月31日には初雪、白雪、吹雪、天霧、海風、江風、涼風、陽炎によって兵員1200名、9月1日には浦風、谷風、浦波、敷波によって兵員450名、9月2日には敷設艦津軽及び夕暮、陽炎、白雪、吹雪、天霧、哨戒艇2隻によって高射砲2門及び連隊砲、兵員200名がガダルカナルへ送り込まれたのである。
ついで9月4日、兵員1000名を輸送すべく軽巡川内及び駆逐艦9隻がガダルカナルにその姿を現した。
なおこの晩、日本海軍部隊は3部隊に別れて行動していた。
そしてこれら3部隊のうち駆逐艦夕立、叢雲、初雪からなる1部隊(指揮官:夕立艦長吉川潔中佐)がルンガ沖で哨戒中のAPD(グレゴリー及びリトル)と遭遇したのである。
吉川中佐は海軍兵学校50期出身の海軍士官でこれまでに菫、春風、弥生、山風、江風、大潮、夕立など7隻の駆逐艦長を務めたベテラン(後に大波艦長として戦死)であった。
米海軍APDは劣勢ながらも勇敢に日本軍に立ち向かい全滅した。
使用マップは南部ソロモンマップである。
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日本軍ゲーム上兵力 |
第1駆逐隊 |
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白露型1隻(旗艦含)、吹雪型2隻 |
連合軍ゲーム上兵力 |
第1駆逐部隊 |
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APD2隻(旗艦含) |
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トラック沖海戦(1944.2.17) |
1944年2月17日、空母9隻を主力とする米海軍第58機動部隊は中部太平洋に於ける日本海軍最大の根拠地トラック島を襲った。
この時の空襲で日本海軍は商船31隻、航空機325機を失い大敗北を遂げた。
だが日本軍の惨禍は空襲だけにとどまらない。
0430、輸送船赤城丸を中心とする第4215船団は急遽トラックを出港し脱出を図ったが出港後の空襲によって赤城丸を喪失、更に港外でスプルーアンス提
督指揮下の有力な米艦隊から迎撃を受けるに至った。
この海戦に於て日本海軍部隊は野分のみが脱出に成功している。
なお海戦に参加した米海軍艦艇は戦艦ニュージャージー(スプルーアンス提督座乗)、アイオワ(ハスッベット提督座乗)、重巡ニューオリンズ、ミネアポリス(ギッフェン提督座乗)、第46駆逐部隊(チャレット、イザード、ブラッドフォード、バーンズ:全艦フレッチャー型)、日本海軍艦艇は軽巡香取、駆逐艦舞風、野分であった。
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日本軍ゲーム上兵力 |
第1戦隊 |
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香取型1隻(旗艦含)、陽炎型2隻 |
連合軍兵力 |
第1任務部隊
第1駆逐部隊 |
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アイオワ型2隻(旗艦含)、アストリア型2隻
フレッチャー型4隻(旗艦含) |
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ビアク島沖海戦(1944.6.8) |
1944年5月27日、マッカーサー将軍指揮下の米第41歩兵師団がビアク島に上陸し戦局の焦点は西部ニューギニアから濠北地域へ移った。
元来、この地域は大本営の策定した「絶対国防圏」からは外れており決戦対象となる地域ではない。
だがビアク島に連合軍航空部隊が進出すれば絶対国防圏南域が連合軍の制空権下へ入ってしまう。
かくして大本営は急遽、ビアク島への増援部隊(海上機動第2旅団)派遣を決定しこれを渾作戦と命名するに至った。
一方、クラッチレー提督指揮下の連合軍部隊もまた日本軍の動きを察知、これを迎撃せんと艦隊を出撃させたのである。
当初、両軍は戦艦、巡洋艦を含む大部隊であったがまず戦艦、ついで巡洋艦が作戦から離れ実際の交戦は駆逐艦同士の海戦となった。
かくして日本海軍駆逐艦部隊は輸送を諦め遁走を図り連合軍駆逐艦部隊もこれを追撃したのだが両軍とも戦没艦をださず引き分けに終っている。
なお本海戦後、戦艦大和、武蔵を含む有力な部隊による第2次渾作戦が発動されたが「あ号作戦」(マリアナ沖海戦)の発動によって中止のやむなきに至った。
当初日本軍史実兵力 |
第16戦隊 |
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青葉、鬼怒 |
第19駆逐隊 |
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敷浪、浦波 |
第27駆逐隊 |
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春雨、白露、五月雨、時雨 |
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当初連合軍史実兵力 |
巡洋艦 |
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オーストラリア、フェニックス、ボイス |
駆逐艦 |
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フレッチャー、ラドフォード、ジェンキンス、ラ・バレット、ハッチンス、バッチ、デイリー、ビール、アブナー・リード、アンメン、マラニー、トラセン、アランタ、ワラムンガ |
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アランタとワラムンガはトライバル型、他の駆逐艦はフレッチャー型.
なお日中の空襲で春雨が沈没、双方の巡洋艦が分離し帰投した為、本格的夜戦は日本軍駆逐艦5と米軍駆逐艦8で戦われた。
日本軍史実兵力 |
第19駆逐隊 |
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敷浪、浦波 |
第27駆逐隊 |
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春雨、白露、五月雨、時雨 |
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連合軍史実兵力 |
第42駆逐隊 |
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フレッチャー、ラドフォード、ジェンキンス、ラ・バレット |
第47駆逐隊 |
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ハッチンス、バッチ、デイリー、ビール |
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日本軍ゲーム上兵力 |
第1駆逐隊
第2駆逐隊 |
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綾波型1隻(旗艦、吹雪型1隻)
白露改型3隻(旗艦含) |
連合軍ゲーム上兵力 |
第1駆逐部隊
第2駆逐部隊 |
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フレッチャー型4隻(旗艦含)
フレッチャー型4隻(旗艦含) |
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サボ島沖夜戦2(1942.10.11) |
サボ島沖夜戦は日本艦隊が輸送隊と対地砲撃隊に二分されていた為、対地砲撃部隊が米艦隊の迎撃を受け惨敗するに至った。
もし日本海軍全兵力が同時に投入され充分な陣容で米艦隊と相対してたらどの様な勝敗結果となったであろうか?
今回発表した5本の設定の中では本設定がもっとも対戦プレイに向いている。
使用マップは当然、南部ソロモンマップである。
なお本来、対地砲撃隊の任務は対地砲撃、輸送隊の任務は物資輸送であるがフリーセットアップを使用する為、状況を再現できないのが残念である。
日本軍史実兵力 |
対地砲撃部隊 |
重巡 |
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青葉、衣笠、加古 |
駆逐艦 |
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吹雪、初雪 |
水上機母艦 |
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日進、千歳 |
輸送隊 |
駆逐艦 |
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秋月、夏雲、朝雲、綾波、白雲、叢雲 |
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連合軍史実兵力 |
重巡 |
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サンフランシスコ、ソルトレークシティ |
軽巡 |
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ボイス、ヘレナ |
駆逐艦 |
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ファレンホルト、ダンカン、ラッフェイ、ブキャナン、マッカラ |
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日本軍ゲーム上兵力 |
第1戦隊 |
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青葉型2隻(旗艦含)、古鷹型1隻 |
第2戦隊 |
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日進型1隻(旗艦含)、千歳型1隻 |
第1駆逐隊 |
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吹雪型4隻(旗艦含) |
第2駆逐隊 |
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秋月型1隻、綾波型1隻、朝潮型2隻(旗艦含) |
米軍ゲーム上兵力 |
第1任務部隊 |
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アストリア型1隻(旗艦)、ペンサコラ型1隻
ブルックリン型2隻 |
第1駆逐部隊 |
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リバモア型3隻(旗艦含) |
第2駆逐部隊 |
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リバモア型2隻(旗艦含) |
1式弾の使用は任意とする。 |
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