GS新掲示板 過去発言[58](No.4101〜4200)

ここにはBBSの過去発言(発言No.4101〜4200)が収録されています。


[4200] Re[4196]: 「太平洋戦記2」もまだまだ 投稿者:うらマッハ 投稿日:2004/10/12(Tue) 19:18  
>  「太平洋戦記2」は戦略立案の自由度が高いゲームだと思いますが、

僕もそう思います。「太平洋戦記2」ってゲームをプレイしていないときも面白いです。解説書を見ながら、どの航空機を重点開発するかとか考えるのが楽しいです。

僕はまだキャンペーンシナリオを一回プレイしただけです。次は、ライジング・サンでプレイしようと思います。タイを中立のままにしてプレイしようと考えています。
タイの中立は、ビルマ・インド方面攻略ルートのひとつ、サイヨクからモールメンへ侵攻ルートをふさぐ効果があります。残りのルートはインド洋からの上陸戦、中国内陸部のビルマルートで攻め上がる、2ルートです。
インド洋ルートだと英艦隊と戦うことができます。中国ビルマルートだと4式重爆などをそろえて地味に前進です。後者だと優秀な爆撃機が開発されるまで(4式重爆は早くて1943年11月ころ)侵攻が難しいので、インド洋ルートで侵攻する可能性が高くなると思います。
一回目プレイの時は、艦隊戦がほとんど無かったので(基地航空隊での空襲がほとんど)、二回目は艦隊戦をやりたいのです。「ライジング・サン」のシナリオだと戦艦も沢山ありますし。


ちなみに一回目プレイの時は日本が負ける要因と考えられる、敵潜水艦による商業破壊と、飛来する敵重爆撃機による消耗戦を無くすことを意識しました。
敵潜水艦対策に海防艦を大量に建造し(終戦時には300隻近くありました)、輸送船が根拠地に出入りする前に対潜艦隊で敵潜水艦がいないかチェックしました。これで輸送船の被害を減らすことができました。(たまに海上で敵潜水艦に接触しましたが)
B17やB24は、一方的に爆撃される根拠地を発生しないようにしました。戦闘機で迎撃するのではなく、B17・B24の発進基地を4式重爆などで無力化し占領せずにしておくのです。B29は、キ91を先に開発することによって対抗できます(重点開発で1943年11ころに開発終了します)。B36は・・・早く戦争を終わらせることでしょうか?
この二つの方針でプレイした結果、1944年6月の9ターン目にアメリカと講話が成立しました(条件はよくありませんでしたが)。キ91は実に優秀でした。敵飛行場をあらかじめ爆撃できるので、上陸作戦がらくになります。そして誘導爆弾での水平爆撃は敵艦隊の居場所を無くします。
・・・よく考えると、B29は6月ころに「配備を開始」したらしいですが、本土から飛来するための基地もなく、戦場で出会うことがありませんでした。

[4199] Re[4196]: 「太平洋戦記2」もまだまだ 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/10/12(Tue) 16:19  
>  ところで、「太平洋戦記2」についての質問です。
>  「太平洋戦記2」は戦略立案の自由度が高いゲームだと思いますが、デザイナーとしてぜひ挑戦して欲しい「太平洋戦記2」のプレイ方法は、これまでのお話しを総合するとノンリロード&全航空機の開発、といったところでしょうか。
>  よろしければ、お手透きの時にでもデザイン時に念頭に置いたプレイの仕方などお聞かせ頂ければ幸いです。

「自分だったらどうやってゲームを進めるか?」は考えたし「多くのプレイヤーはどうやってゲームを進めるだろうか?」も考えた。
でも「どの様にゲームを進めて欲しい。」ってのは考えなかったなあ。
だいたいどの戦略方針をとっても一長一短だし。
(そうなる様にデザインしたので)
すなわち一長一短なんだから「お勧めの戦略方針」は無いって事になる。
ただ何をやるにしても「実現する為の下準備」に大層手間がかかるので「目標の決定と計画立案、準備、実行した時の予定とのズレ」を楽しんで頂ければ幸いと思う。

[4198] 苦戦の末リタイア 投稿者:らとむーん 投稿日:2004/10/12(Tue) 12:54  
太平洋戦記2、膨大な時間をかけて戦ってきましたが、ついにリタイア・・・。
ポートモレスビーあたりで行き詰まってしまいました。
無論、再戦しますけどね。
だらだらと思うところを書いてみます。

失敗したこととといえば、
 ・サイヨクにイギリス軍大部隊が集結してしまい、突破できなかった。
 ・上の状態になった理由は、フィリピン占領とシンガポール占領に
  時間を費やしすぎた為・・・。
 ・太平洋の敵基地攻略は、シンガポール攻略からソロンまでは順調に進んだ。
  でもその後、ポートダーウィン、ポートモレスビの空爆がねちっこく、
  ナウル、タラワは要塞化。近寄れなくなった。

 ・工場は増築しまくったが、増築するほど資源は余らないことに気がついた。
  特に、石油工場。初期工業力からいじる必要はないな。
  中国の弾薬工場は増築して正解だったのかな。ちょっと微妙だ。
 ・飛行機工場は増築して正解・・?

 ・唯一、人造石油は増築しなかったけど、初めにちょっと増築した方が
  よかったかな。
  (最初に数回程度なら、元は取れるような気もする)

 ・海上護衛を軽視しすぎた。海上護衛戦を買いましたが、
  ぴったり旧日本軍と同じ事をしていました。グハッ。

 ・こんなに艦載機が弱くなるとは思わなかった。
  次は、陸上機を集中開発しよう。

成功したことと言えば
 ・メジュロは占領しておいてよかった。
 ・同じくウェークも。
 ・潜水艦壊滅用艦隊(軽空母+駆逐艦)は結構機能した。
  味方船舶がやられてから急行、敵潜水艦殲滅は、効率は悪いけど、
  良いシチュエーションだ。

そんなところです。
しかし、未行動の歩兵がいたら黄色、未行動の飛行機がいたら赤色、
未行動の船舶(非戦闘艦)がいたら緑、未行動の戦闘艦がいたら青
というように、MAPに表示するモードがあればなあ
(本当は、未行動の部隊をついつい忘れて放置する自分が悪いのだが)。

では。

[4197] 太平洋戦記2 投稿者:アカギ 投稿日:2004/10/11(Mon) 23:02  
けっこうみなさんも苦労しているようですね。苦戦しているのは僕だけかと思ってました。
現在、1946年です。太平洋はダッチを除きすべて占領しておりますし、米艦隊もすべて撃沈しました。西海岸も焼け野原です。現在はB36との戦いの真っ最中です。幻の戦闘機たちがオンパレードで実践に投入されているというすさまじい戦いになってしまいました。いまや空襲で降伏するのが先か、全根拠地を占領するのが先が。ルーズベルトの病状が気になる今日この頃という状況でございます。

僕は戦車はかなり使用していますよ。大型輸送艦17隻に戦車満載で占領に行きますから。というのは、空襲で民度をあげる必要があるので、動員が出来ないのです。だから既存兵力を温存しつつ、戦車で補うという戦法に頼らざるをえないのです。

空母は軽空母を大量につくりました。というのは、正規空母1隻をつくるより、軽空母2隻の方が早く完成するからです。軽空母中心の艦隊を2つも投入すればかなりの航空戦力になりますからね。

僕の場合は、東洋艦隊は連山で破壊しました。といっても、500機つかいましたから、かなり弾薬は消費しましたけど。戦艦と巡洋艦をどんどんつぶしてすべて長野行きです。

やはり問題はB36です。こいつをどう撃退するか。なんとか迎撃しても数十機単位でこちらも損害をこうむってしまうのですが、問題は練度。計算すると、あと2ヶ月も続くと練度がかぎりなくゼロになってしまう…。とはいえ、東海岸を爆撃することは出来ないのでキツイです。だれか効果的な迎撃方法しっていたら教えてください。

もはや、開発すべき航空機は日本も米国も最終局面にはいっています。あとは火龍と震電改の完成に期待を持ってプレイをつづけるしかありません。
このままでは、あまりみなさんの見ることがないであろう「引き分け」画面をみることになるかも…。

[4196] 「太平洋戦記2」もまだまだ 投稿者:洛陽不覚 投稿日:2004/10/11(Mon) 19:17  
こんばんは、洛陽不覚です。
関東地方は台風直撃でしたが、関東在住の皆様は大丈夫でしたか?
ちなみに、私は10月 9日・10日と仕事で横浜に出張しておりました(夕飯は二日ともシュウマイ弁当でした(爆))。
今回の台風22号はすごい雨と風でしたね。ちょっとびっくりしました。
10日の午後には、久しぶりに横須賀まで足をのばし、三笠公園を訪問してきました(未婚の父様、お元気ですか?)。
前回の訪問では上甲板休憩室(?)で確認されたGSの「日露戦争」のポスターを探したたのですが、残念ながら見つかりませんでした‥‥。

>神崎川さん
 1942年で対ソ戦ですか。対ソ戦は戦車も必要だけど、航空支援が十分でないと厳しいですよね。
 戦車は好みの別れるところですが、私は対戦車火力増強のためになるべく生産するようにしています。
 
>嵐さん
 二式水上戦闘機でB29迎撃ですか‥‥それはすごい(笑)。
 まとまった時間がとれないので、裏トーナメントにはなかなか参加できないのが残念です。

>アルフレッドさん
 ども、お久しぶりです。「太平洋戦記2」での対米講和成立は至難の業ですよね。
 私は最初のキャンペーンではリロードを繰り返して、ようやく対米講和にこぎ着けました(←ダメじゃん)。
 今回は、下記のように「マリアナ防衛戦(標準)」からノンリロードによるキャンペーンシナリオに移行しました。
 とりあえず、ひたすら丙型海防艦を建造しています。
 雲龍、天城、葛城、信濃が竣工しましたし、機動部隊は顕在なのですが、搭載する航空機がない状態です。
 基地航空隊も再建できておらず、ここで米機動部隊に攻め込まれたら対処のしようが‥‥(汗

>阿部さんへ
 「空母戦記2」の開発、お疲れ様です。もうそろそろラストスパートでしょうか。
 ところで、「太平洋戦記2」についての質問です。
 「太平洋戦記2」は戦略立案の自由度が高いゲームだと思いますが、デザイナーとしてぜひ挑戦して欲しい「太平洋戦記2」のプレイ方法は、これまでのお話しを総合するとノンリロード&全航空機の開発、といったところでしょうか。
 よろしければ、お手透きの時にでもデザイン時に念頭に置いたプレイの仕方などお聞かせ頂ければ幸いです。

 洛陽不覚 拝

[4195] 皆様、お久しぶりです 投稿者:アルフレッド 投稿日:2004/10/10(Sun) 23:17  
皆様、お久しぶりです。
実は、私も「太平洋戦記2」一度も勝ちエンディング見ていません。まあ、本当の日本の姿と思って納得していますが(汗!
老人になる頃には一度くらい見れると思っているのですが。
最近は「空母戦記2」のこともあり、あまりキャンペーンやってません。もっぱらショートシナリオをこなしています。

[4194] いろいろと 投稿者: 投稿日:2004/10/10(Sun) 00:40  
太平洋戦記2
 実は私もはじめからやりなおしています。
 とは言うものの,ヘタレなんで入門編で。
 もう一度 二式水上戦闘機でB29撃退の夢を見たいと思います。
 まずはニューカレドニアをおとそうかな。
 
HP移転のお知らせ
 なにやらジオシティーズの設定が変わったようです
 変更もできるそうなんですが
 面倒なので新アカウントをとりました。
 これを機に,新HPは最初から作り直したいんですが
 いいでしょうか
 旧HPは,GS海戦倶楽部の博物館みたいに…
 わがままかなぁ

http://www.geocities.jp/gs_kaisen_club/


[4193] Re[4192]: マリアナ防衛戦(標準)を終えて 投稿者:神崎川 投稿日:2004/10/08(Fri) 23:27  
>>洛陽不覚さんへ
ども。お疲れ様でした(^^;
大激戦になったんですね。

私は今、キャンペーンでの42年の対ソ戦を調べています(w
インド方面、南太平洋方面を何処まで踏み込むか・・・。
戦車がヘボだと厳しいですね、ほんと。

[4192] マリアナ防衛戦(標準)を終えて 投稿者:洛陽不覚 投稿日:2004/10/07(Thu) 17:22  
 「空母戦記2」に向けて盛り上がっているところですが、「太平洋戦記2」で「マリアナ防衛戦(標準)」のシナリオをリロードなしでプレイし終えたので結果と感想など書き込ませて頂きます。

 まず緒戦は悪天候(豪雨)のおかげで、サイパン・グアムに接近した米機動部隊は航空機を発艦することができず、その隙をついて日本軍水上艦隊による艦隊戦を挑みました。
 その結果、大和・武蔵の奮戦により米戦艦・巡洋艦の撃破、あるいは空母の一部に損傷を負わせることはできましたが、こちらの水上艦隊も大打撃を受け、長門は沈没、武蔵は中破、大和、扶桑は大破しました(扶桑は本土帰還後に解体処分となりました)。
 日本軍機動艦隊は、天候の回復を待ってアウトレンジで米機動艦隊に攻撃を敢行するものの、F6Fの迎撃、VTヒューズによる対空砲火により航空隊は大きな被害を受け、かろうじて何隻かの空母の爆撃に成功したものの、撃沈には至りませんでした。
 また米艦隊はマリアナだけでなく、ホロムシロ、ポナペにも姿を現し、度重なる空爆により日本軍守備隊は壊滅、米軍攻撃部隊の上陸を許すこととなりました。
 とりあえず、第1ラウンドは天候にも助けられ、かろうじてマリアナ諸島の防衛に成功したものの、日本軍水上艦隊は大打撃を受け、また機動艦隊はその搭載機のほとんどを喪失しました(ガス爆発こそしなかったものの、大鳳が雷撃を受け中破、戦列を離れざるを得なくなりました)。
 米艦隊は、ホロムシロ、ポナペ、ウルシー、ウエークなどを一通り攻撃後、エニウェトクに撤収しました。

 そして約2週間後、第2ラウンドが始まりました。
 複数の米機動部隊、ならびに護衛空母多数を含む上陸艦隊がサイパンに接近、また別の機動艦隊がウルシー付近に出現しました。
 とにかく各地の航空機をかき集め、日本軍機動艦隊が迎撃に向かいました。しかしこの時点で既にサイパン、グアム、パラオ、そして硫黄島の基地航空隊は米機動艦隊の攻撃で壊滅状態でした。
 機動艦隊は再び悪天候で迎撃機の上げられない米空母艦隊に攻撃機を送るものの、やはりVTヒューズによる対空砲火により攻撃隊は大きな被害を受けてしまいました。かろうじて爆撃に成功した機体もありましたが、既に一桁台に低下した練度では、僅かに損害を与えただけでした。
 また、さらにサイパン沖の米機動艦隊は北上を開始、硫黄島空襲、そして横須賀へと迫ってきました。
(このとき、機動艦隊はグアム西方に位置しており、ウルシー沖の米空母部隊と対峙している状態で迎撃が間に合いそうにありませんでした。)
 米艦隊の接近に対し、残存の水上艦隊は夜戦による迎撃を慣行、戦艦山城、伊勢、日向の喪失、そして多数の巡洋艦が撃沈破されることと引き替えに米艦隊を撃退しました。ですがこの時点で、日本海軍の主力艦はほぼ壊滅状態となってしまいました。

 シナリオ終了時の最終的な損害は、戦艦長門、扶桑、山城、伊勢、日向、軽巡洋艦長良、大井、矢矧、練習巡洋艦香椎ほか、多数の駆逐艦、潜水艦、航空機を失いました。
 戦果としては、戦艦ニューメキシコ、アイダホ、アイオワ、空母ヨークタウン、軽空母カウペンス、バターン、重巡バルチモア、軽巡オークランド、護衛空母8隻、駆逐艦、大型輸送艦、商船多数の撃沈に成功しました。
 撃破した戦艦、空母、巡洋艦はこれに倍するのですが、一度の攻撃で日本軍の被害も甚大となり攻撃に後が続かず、取り逃がしてしまうばかりでした。  
 拠点としては、ナウル、洛陽、ポナペ、ホロムシロ、ウルシー、ウエークを失い、またB29の爆撃で治安火力の低下したミンドロで蜂起が発生し、シナリオ開始時より7拠点を喪失しました。大陸方面では、4式重爆の集中運用が功を奏して、陸軍の一号作戦が進展し、長沙、衡陽、楽昌の占領に成功、差し引き4拠点の喪失ということで、マリアナ防衛戦のシナリオは任務は達成できませんでした。
 一応、今後はキャンペーンシナリオとして継続する予定です。

 全体で見ると、マリアナ諸島自体は防衛に成功し、また米軍の艦船に対しそれなりに損害を与えたので、史実に比べるとまだマシな戦い方をしたのかな、とも思います。しかし、今回の迎撃戦で戦艦はドック入りしている大和、武蔵と機動艦隊の護衛についている金剛、榛名のみ、巡洋艦では無傷なものはほとんどありません。空母は健在なものの、搭載すべき艦載機がなく(生産も間に合わず)、また海軍航空隊の練度低下は目を覆うばかりです。またB29の跳梁も激しくなりつつあり、ニューギニア、太平洋方面には手の付けようがなくなりつつあります。
 かろうじて、大陸方面で一号作戦が上手くいっていることが救いですが、雨期が終わればインド・ビルマ方面から英軍が殺到してくることを思うと悠長に構えてもいられないようです。
 連合軍に損害を与えながらも撃沈には至らず、押し寄せる米機動部隊と重爆撃機により味方の被害だけが増大していく。そして、それを押しとどめることが出来ない‥‥。今回、史実の日本軍を僅かながらも追体験できたのかな、と思ったりもしました。
 「太平洋戦記2」は、確かに慣れるまでは少々大変ですが、慣れると色々な遊び方ができるのだろうと思います。そういう意味では、自由度が高いゲームですね。効率よく戦い、アメリカとの講和をめざすのも一興、また苦しい戦況に於いてどのように戦い、戦局を打開するかを考えるのも一興かな、とも思いました。
 
 以上、冗長な文章となりましたが、ご笑覧いただければ幸いです。

 洛陽不覚 拝

[4191] Re[4189]: 1944年(続き) 投稿者:うらマッハ 投稿日:2004/10/06(Wed) 22:55  
ティルピッツ攻撃の書き込みを読ませていただきました。
「敵の戦闘艦が潜んでいるので、船団が安全に通れない海域」って魅力的なシチュエーションだと思います。

「太平洋戦記2」で似たようなシチュエーションを体験したことがあります。
一回目のプレイの時、1942年の九月ごろから英国のビルマ・インド方面に攻勢をかけたのですが、コロンボに英艦隊がいて、こちらの艦隊がインド洋を航行できませんでした。ためしにコロンボ周辺を戦艦で航行させると英艦隊が現れて袋たたきにされました。輸送船でも艦隊に襲われました。駆逐艦一隻だと出てきませんでした。
コロンボに戦艦が7隻くらい、空母も7隻くらいいました。艦隊戦をやるとかなりの損害を受けそうなので、ラングーンとシンガポールに開発終了したばかりの天山艦攻を優先的に配備して、コロンボから英艦隊が出てくるのを待っていました。しかし、まったく出てこないのでラングーンやシンガポールに航空隊が張りついたまま、陸上の戦線から離れていきました。整備部隊や物資を前線から削くことになります。敵艦隊がいなくなれば、基地航空隊を陸の方面にまわせるのですが、ある程度の規模の艦隊をオトリにしなければ、敵艦隊をおびき出せないんですよ。
ただ、インド洋の制海権が得られないままでも、陸上の戦線には大して影響がなかったことがちょっと残念でした。鉄道が無くても弾薬と燃料を移動できるので、輸送船をインド洋に進める必要がないのです。もし、弾薬や物資の移動が陸路でらくに行えなければ、必然的にインド洋は血まみれの戦場になっていたと思います。
結局のところ、1943年の一月に英国と講話が成立したので、コロンボの英艦隊との対決はありませんでした。戦わずに勝つのも気分が良いものでした。しかし、艦隊戦をやれるチャンスを逃したことにもなります。次にプレイするときは艦隊戦をやってみようと思います。
「太平洋戦記2」は、とにかくシチュエーションの演出が見事です。
「空母戦記2」も楽しみにしています。


[4190] Re[4185]: 1944年 投稿者:いそしち 投稿日:2004/10/06(Wed) 14:53  
> 日本海軍や米海軍の空母増勢推移について書き出すと長くなりすぎるのでここで一旦筆を置く。

次には日米海軍の空母増勢推移について書いていただけると思っていたのに1944年(続き)ではまったく書いてなかったので少々がっかりしました。
私としては英海軍の空母より日米海軍の空母に関心があり是非とも書いていただきたい所存です。
お忙しいとは思いますが是非お願いいたします。

[4189] 1944年(続き) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/10/05(Tue) 21:14  
それでは「英空母1944年」の続きを書くとしよう。
1944年1月の時点で英海軍は艦隊型空母5隻を保有しており3隻が欧州(フューリアス、ビクトリアス、フォーミタブル)、1隻が太平洋(イラストリアス)、に展開し1隻が修理中(インドミタブル)であった。
更に装甲空母2隻(インディファチガブル、インプラカブル)が竣工間近でありコロッサス型軽空母も年末の竣工に向けて工事が進められていた。
この時期、大西洋方面に於ける英空母の活躍は独戦艦ティルピッツ攻撃に終始する。
ノルウェーのフィヨルドに身をひそめ出撃の機会を窺うティルピッツはドイツ海軍最後の戦艦にして欧州最大の戦艦であり連合軍の大いなる脅威であった。
フィヨルドにひそんだまま出てこないのなら害はない。
だがその確証がなければ常に船団へ戦艦の護衛を付けねばならず英海軍は大きな負担を強いられる。
実際に干戈を交えれば数隻の戦艦でティルピッツを屠る事が可能なのだがフィヨルドからでてこない以上、「なんらかの手段」を用いてティルピッツの撃沈を図らねばならない。
かくして空母の艦載機によるティルピッツ攻撃が企図されるに至った。
これが4月3日に発動されたタングステン作戦で英海軍はフューリアス、ビクトリアス、及び護衛空母4隻からバラクーダ42機(1600ポンド爆弾1発搭載10機、500ポンド爆弾3発搭載22機、爆雷搭載10機)、コルセア21機、F6F20機、F4F40機の合計123機を発進させた。
(フィヨルドは狭海面であるうえ防雷網を展張しているので雷撃できなかった。)
この作戦の命中弾は1600ポンド爆弾4発、500ポンド爆弾10発に及びティルピッツは大きな損傷を受ける。
(とは言えこの程度の爆弾では重要部を破壊する事はできない。)
ちなみに1600ポンド爆弾は728s、500ポンド爆弾は227sである。
更に4月24日にも同一兵力による空襲が企図されたが悪天候で出撃中止に至った。
ついで5月15日、フューリアス及びビクトリアスからバラクーダ27機、コルセア28機、シーファイア4機、F4F4機の合計63機が出撃したが雲に阻まれ投下を中止している。
5月28日にも同一兵力による攻撃が企図されたがまたもや悪天候により中止された。
その後、6月12日にビクトリアスはセイロンへ回航されティルピッツ攻撃の戦列から外れたが5月3日にはインディファティガブルが竣工した。
そこで7月17日、フューリアス、フォーミタブル、インディファティガブルによる攻撃が挙行されたがバラクーダ44機、コルセア18機、ファイアフライ12機、F4F18機の合計92機を出撃させたものの命中弾は得られなかった。
ちなみにこの作戦がファイアフライの初陣である。
なお8月15日には地中海でドラグーン作戦が発動され護衛空母5隻が参加した。
ついで8月22日、フューリアス、フォーミタブル、インディファティガブル、及び護衛空母2隻からバラクーダ31機、F6F16機、ファイアフライ19機、コルセア24機、シーファイア8機の合計98機が出撃しティルピッツを攻撃したが雲に阻まれまたもや命中弾を得ていない。
更にこの作戦ではU354の雷撃によって護衛空母ナボブが大破すると言う失点まで重なった。
だが英海軍は諦めない。
8月24日にもフューリアス、フォーミタブル、インディファティガブルからバラクーダ33機、F6F10機、コルセア24機の合計67機が出撃し今回はなんとか1600ポンド爆弾1発、500ポンド爆弾1発を命中させる。
これが歴戦のフューリアスにとって最後のティルピッツ攻撃となり同艦は戦列を離れた。
(以降、予備艦となる。)
攻撃は8月29日にも続けられフォーミタブル及びインディファティガブルからバラクーダ26機、F6F7機、ファイアフライ10機、コルセア17機、シーファイア7機の合計61機が出撃したが命中弾は得られていない。
そしてこれが英空母による最後のティルピッツ攻撃となった。
ティルピッツ攻撃による英海軍の損失機累計は16機である。
それではティルピッツはその後、どうなったか?
9月22日、英海軍は小型潜航艇(X艇)を使用したタイトル作戦を発動しティルピッツを大破に追い込む。
だが大きなダメージを与えたものの沈没には至らない。
結局、とどめをさしたのは英空軍のランカスター重爆による6t爆弾攻撃であった。
11月12日の事である。
さて英海軍艦隊型空母の動静であるがティルピッツが沈んでしまえば欧州にもはや強敵はいない。
よって12月、インディファチガブルが太平洋艦隊に編入され欧州にはフォーミタブルと8月28日に竣工したインプラカブルだけが残った。
この両艦が太平洋艦隊へ編入されるのも遠い先の事ではない。
ちなみに1944年9月時点での英海軍艦戦はシーハリケーン6、シーファイア173、ファイアフライ38、マートレット108、ヘルキャット92、コルセア228の総計645機である。
1位のコルセアは又しても35%...
結局の所、主力艦戦とは言えず1943年の1位であったマートレットがコルセアへ代替わりしたに過ぎない。
ただしマートレットが純粋な戦闘機であるのに対しコルセアは戦闘爆撃機なので戦爆の機種配分へ少なからぬ影響を及ぼす点に留意する必要がある。
(続く)

[4188] Re[4186][4184][4183][4181][4179]: 一式弾について 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/10/02(Sat) 21:40  
> 個人的には激ソロ(通信対戦)の一式弾はゲームバランスを取るのに良いかなと思っています。

そのように使って頂くのも開発した側として幸いである。
キャンペーンで3回とか5回にしたのも「パスは3回までね!」って意味合いだったし。

[4187] 平頭弾について 投稿者:C物品 投稿日:2004/10/02(Sat) 06:03  
平頭弾については、いろいろ御意見があるとは思いますが、昨年発表された自衛隊の業務計画の中の海自の62口径76mm速射砲用弾の改修にも公式に採用されているようですので、「水上打撃力に効果がある」と思われているのではないのでしょうか?もちろん76mmで水上大型艦艇が撃沈できるわけがなく相手は不審船になるとはおもいますが。

[4186] Re[4184][4183][4181][4179]: 一式弾について 投稿者:神崎川 投稿日:2004/10/01(Fri) 22:48  

> だから激ソロでは1式弾を選択ルールにして「1式弾の有効性を信じているプレイヤー」だけが使用すれば良いと考えたんだ。

横から申し訳ないです(^^;
個人的には激ソロ(通信対戦)の一式弾はゲームバランスを取るのに良いかなと思っています。
日米の戦艦(大和級除く)を見ると、どうも日本軍の方がゲーム上性能が見劣りするようですので。
命中率アップと「威力1」向上の効果は結構大きいです。

ただ、巡洋艦以下のみの戦闘になると、一式弾無しの設定での対戦が面白いように感じます。

[4185] 1944年 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/10/01(Fri) 21:10  
英空母による1944年の戦いはインド洋方面と大西洋方面に二分される。
これを同一時系列で書いてゆくとゴチャゴチャになって良く判らなくなってしまう。
そこでまずインド洋方面から話を始めよう。
ソマービル大将は1942年3月から英東洋艦隊司令長官に任ぜられていたが1944年正月の時点で英東洋艦隊に配属されている空母は皆無であった。
しかし1月にイラストリアスがコロンボへ回航され貴重な戦力となる。
同年3月、日本海軍の第16戦隊(利根、筑摩、青葉)がインド洋で通商破壊戦を繰り広げイラストリアスはこれの捜索に投入された。
ついで3月下旬には米空母サラトガがセイロンに回航され艦隊型空母が2隻になった。
前年は英空母ビクトリアスがソロモン、ニューギニア方面へ派遣され米軍の指揮下で作戦行動(やはり米空母サラトガと組んだ。)を取ったので今回はその逆である。
そして4月19日にはこの2隻でサバンを空襲した。
この作戦でイラストリアスはバラクーダ17機、コルセア13機をサラトガはTBF11機、SBD18機、F6F24機を出撃させている。
ついで5月17日にスラバヤを空襲しサラトガは本国への帰途についた。
かくして英東洋艦隊の艦隊型空母は再びイラストリアスだけになってしまったのだが前年7月16日に雷撃を受け大破したインドミタブルの修理が3月に完了していたので同艦の英東洋艦隊編入が決定され6月12日にはビクトリアスもまたセイロンへ回航されるに至った。
よって6月22日のアンダマン空襲はイラストリアス単独で行われたが7月22日の第2次サバン空襲ではイラストリアス、ビクトリアス、インドミタブルの装甲空母3隻が投入されている。
なお8月23日、ソマービル大将が在米海軍使節団長に栄転しフレーザー大将が東洋艦隊司令長官として着任した。
更に11月22日には本格反抗戦力として英太平洋艦隊が設立され有力艦艇の大部分が英太平洋艦隊に編入された。
英太平洋艦隊司令長官はフレーザー大将が任命され抜け殻となった東洋艦隊司令長官にはパワー大将が任ぜられている。
ちなみに海上で指揮を取る実質的な指揮官はフレーザー大将でなくローリングス中将であり空母部隊の指揮はバイアン少将が取った。
また12月にはインディファチガブルが編入され英太平洋艦隊の装甲空母は4隻に増勢された。
なお12月17日にはイラストリアスとインドミタブルによるマダン空襲が敢行されている。
これがインド洋方面に於ける1944年の英空母作戦のあらましだが大西洋方面について記述する前に若干、空母の増減について触れておきたい。
英海軍は艦隊型空母5隻(装甲空母4隻+フューリアス:ただしインドミタブルは修理中)、航空工作艦1隻、護衛空母36隻をもって1944年の正月を迎えた。
1943年に増加したのは護衛空母30隻と航空工作艦1隻だけである。
それに対し1944年中には装甲空母2隻、軽空母1隻、護衛空母6隻を増勢させた。
護衛空母の増加に歯止めがかかった反面、艦隊空母が大幅に増加した事に御注意頂きたい。
ちなみに英海軍に於ける空母の増勢は3段階に区分される。
まず開戦から1941年末までが第1期で1937年内に起工された装甲空母4隻が次々と竣工した。
これら4隻の建造期間は37〜48ヶ月である。
第1期の特徴は艦隊型空母の強化(実際には艦隊型空母の喪失が相次いだので補填にしかならなかった)と言えよう。
だが1938年には1隻も装甲空母が起工されず英海軍は米国で建造された援英用の護衛空母(英国で建造された艦もあったが)で「急場」を凌いだ。
これが第2期で1942年から1943年まで続く。
ついで1939年に起工された装甲空母2隻が竣工した1944年(5月3日インディファチガブル、8月28日インプラカブル竣工)から第3期に入る。
なにゆえ装甲空母の起工が1年しか休止されなかったのに「急場凌ぎ」が2年に渡ったのであろうか?
それは1939年に起工された装甲空母2隻の工期が54〜66ヶ月もかかった事による。
他国の空母と比較してみよう。
米国のヨークタウン型3番艦ホーネットは25ヶ月、エセックス型のうち参戦前に起工された5隻中4隻が21ヶ月、1隻が17ヶ月(エセックス型の最短記録は参戦後に起工されたフランクリンでなんと13ヶ月!)である。
日本では大鳳が32ヶ月、雲龍型が22〜25ヶ月であった。
これらと比較して英装甲空母第2陣の工期は極端に長い。
ちなみに1942年に起工された6隻の軽空母(コロッサス型)の第1艦が竣工したのも1944年である。
これも1944年が「英海軍空母陣が艦隊型に移行した時期」と位置づける要因となろう。
コロッサス型の場合、工期は1番艦コロッサスが30ヶ月、2番艦ベンジャンスが26ヶ月、3番艦ベネラブルが25ヶ月であった。
ただし1944年は「英海軍空母陣が艦隊型に移行した時期」(つまり大規模な空母運用か可能になった)ではあっても「英海軍が艦隊型空母の増勢を決定した年」ではない。
「英海軍が艦隊型空母の増勢を決定した年」はコロッサス型が続々と起工された1942年なのである。
艦船の竣工年月日は「いつからその艦が使える様になったか?」を知る上で重要だが起工年月日も「なにゆえその艦を建造したのか?」を知る上で重要だと言えよう。
コロッサス型の存在は「空母の大量喪失を補填する為、戦争中に量産化が決定された艦隊型空母」と言う観点から日本海軍の雲龍型空母に相当する。
雲龍型が次々に竣工したのは1944年であるが建造の契機となったのは1942年6月のミッドウェー海戦による敗北であった。
米海軍でこれに相当するのは「開戦後に起工されたエセックス型とインデペンデンス型」で竣工は1943年だが契機となったのは1941年末の真珠湾奇襲である。
日本海軍や米海軍の空母増勢推移について書き出すと長くなりすぎるのでここで一旦筆を置く。
(本当はキーボードだけど。)
そうだ。
英海軍の空母の増減だった。
2月に護衛空母スリンジャーが触雷し8ヶ月に渡って戦列を離れた事を付け加えとこう。
(続く)

[4184] Re[4183][4181][4179]: 一式弾について 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/10/01(Fri) 16:07  
> 大戦中を通じて水中弾によって致命傷を受けた艦船が殆ど報告されていないことからすれば、一式弾の水中弾効果は期待できないのでは?

実の所、僕もそう思う。
けれど「牧野大佐が仰る事だから」と言った手前「水中弾については異議あり!」とも言えないし...
弱ったなあ。
加えて1式弾の水中弾効果については有効性を信じている方(僕が尊敬している方や御教示を受けてた方も含めて)が多数いる以上、「水中弾効果はあまり期待できない」と論陣を張るのもねえ...
だから激ソロでは1式弾を選択ルールにして「1式弾の有効性を信じているプレイヤー」だけが使用すれば良いと考えたんだ。(※1)

>日本海軍自身が、大戦中の対艦攻撃においては1式弾ではなく、零式通常弾(普通の徹甲弾)を多用していた事実は、当の日本海軍においてさえ実戦での水中弾効果に疑問が持たれていたからではないでしょうか?

う〜ん、1942年10月13日に金剛と榛名がヘンダーソン飛行場を砲撃した時ですら発射された36p砲弾918発中なんと625発は1式弾(炸薬量は弾体重量の1.6%)なんだ。
ちなみに零式弾は時限信管付の榴弾(炸薬量は弾体重量の10%)だから「意図的に艦艇へ発射される事」はあまりない。
飛行場の掘り起こしにすら撃つ位だから「太平洋戦争中に日本海軍が発射した徹甲弾の大部分」は1式弾だと考えるべきだろう。
(1式弾の前に主流だったのは88式徹甲弾だが大和の46p砲や最上の15.5p砲だと「大砲の完成時、既に91式徹甲弾へ移行しているから旧式の88式徹甲弾が存在していない」ので全徹甲弾が1式(もしくは91式)となる。)
ではGSのゲームだと「なぜ1式弾を特別扱いしてるの?」と聞かれると...
※1へ戻る事になる。
つまり僕は「大戦中に日本海軍が使用した徹甲弾の殆どは1式弾だったが1式弾の能力は通常の徹甲弾とさほど変わらない。」と考えているので「1式弾を使用しない状態」が基本であり「能力の高い1式弾の使用」を選択ルールとしたのである。
よって1式弾の能力を信じていない方(僕や現役海上自衛隊下士官氏)は1式弾を使用しなければ良いし信じている方はキャンペーンでも無制限で使用するのが良いと思う。

[4183] Re[4181][4179]: 一式弾について 投稿者:現役海上自衛隊下士官 投稿日:2004/10/01(Fri) 01:32  
> 水中弾の効果での損害も大きかったそうなので、水線下への命中は高くなるとは思うのですが

>「世界の艦船」392号157頁で牧野茂元海軍技術大佐は「アメリカの45口径16インチ砲に比べて我が国の45口径41センチ砲の91式徹甲弾は甲鉄貫徹力が優れている上に水中弾として著しい効果を有する。」と記述しておられる。

大戦中を通じて水中弾によって致命傷を受けた艦船が殆ど報告されていないことからすれば、一式弾の水中弾効果は期待できないのでは?
 通常の砲弾は着水後、勢いを失い沈降し、例えば落角25度で砲弾直径の100倍程度しか前進しませんが、1式弾(91式徹甲弾)は同じ落角で砲弾直径の200倍直進するものとされ、例えば41センチ砲弾ならば80メートル魚雷のように突き進みます。このことが1式弾の水中弾神話の始まりだと思います。しかし、急角度で落下する遠距離砲戦では水中弾が命中することは有り得ません。水中弾となって命中させるには落角の浅い近距離で、敵艦のほぼ真横の至近距離に着弾してなおかつ敵艦が停止に近い速力でなければならず、(当然ですね、周知のように水中弾効果はワシントン条約で廃棄決定の未成戦艦土佐に対する砲撃実験の最中に偶然発見されたものであり、動く目標に対する効果は報告されていません。)理論上はいざ知らず、実用性という点では疑問です。日本海軍自身が、大戦中の対艦攻撃においては1式弾ではなく、零式通常弾(普通の徹甲弾)を多用していた事実は、当の日本海軍においてさえ実戦での水中弾効果に疑問が持たれていたからではないでしょうか?まあ、米海軍も1935年に実験で水中弾効果を確認しており、水中の弾道を良くした砲弾を開発するとともに、ノースカロライナクラス以降の戦艦の水中防御を強化しているので日本と同じ過ちを犯しているといえなくもないですが。

[4182] あの、どうでもいい話ですが。 投稿者:無加川のニジマス 投稿日:2004/09/29(Wed) 12:27  
本当にどうでもいい話ですが。
>米軍のレポートで砲塔を直撃した砲弾が逆につぶれてしまった

一式弾のことでしょうか?

私が読んだ本では、第三次ソロモン海戦12日の記述で同じような内容を見たことがありますが、比叡の主砲弾がサンフランシスコ直撃の時かと思います。艦橋員を殺傷していますが比叡、霧島両艦ともに飛行場砲撃のため主砲にすでに三式弾装填していたものをアメリカ艦隊に発砲していた時のことでしょうか。
アメリカ巡洋艦を戦艦の主砲で撃沈に至らなかったのは三式弾のためであったというのを見たことがありますが。

[4181] Re[4179]: 一式弾について 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/28(Tue) 14:26  
> 砲弾の形状からしても通常の砲弾よりも貫徹力は落ちるのではないでしょうか。

「世界の艦船」392号157頁で牧野茂元海軍技術大佐は「アメリカの45口径16インチ砲に比べて我が国の45口径41センチ砲の91式徹甲弾は甲鉄貫徹力が優れている上に水中弾として著しい効果を有する。」と記述しておられる。
なお1式弾とは91式徹甲弾に着色剤を加えた砲弾だ。
まあそう言う訳なので「1式弾の貫徹力は大きい」と考えて差し支えあるまい。

でも「牧野茂元海軍技術大佐が言う事ですから」だけで済ますのもなんだから「1式弾の貫徹力が大きい理由」を3点ほど解説しよう。
1.厳密に言えば1式弾の弾頭は平坦になっている訳ではない。
  弾体の頂部は尖っている。
  その上に被帽と言う部品が付きここが平坦なのである。
  被帽が付いている理由は[4180]でアルフレッド氏が述べられている通り滑り止めだ。
  よって1式弾は貫徹力が大きい。
2.1式弾の弾尾はボートテール形となっている。
  「世界の艦船」142号45頁の解説によればこれにより貫徹力が著しく増大するそうだ。
3.1式弾は弾長が長く弾頭重量が重い。
  丸誌の「軍艦メカ1 日本の戦艦」75頁によると88式徹甲弾が弾長1275pで重量635sなのに対し91式徹甲弾は弾長1524p
  で重量は673sである。
  弾頭重量が大きくなれば発射時の初速が小さくなるが存速低下率が減少するので遠距離命中時の貫徹力は増大する。

[4180] Re[4179]: 一式弾について 投稿者:アルフレッド 投稿日:2004/09/28(Tue) 06:41  
浅学の小生の聞いた話では、砲弾の先端が尖っていると命中箇所や入射角によってははじき飛ばされてしまうそうです。
大戦中や戦後のソ連戦車が傾斜装甲にこだわったのもこのためだそうです。(ついでにグリースを塗っていたので外見がとても汚かったそうです。)
さて、戦後になって利根艦長の黛氏(砲術艦長)は捕鯨の北洋漁業に入社しましたが、元来の尖頭銛では鯨にはじき返されることが多いため、一式徹甲弾よりヒントを得て平頭銛を作ったところ面白いように鯨が捕れ戦後の食糧難解決に貢献したそうです。

[4179] 一式弾について 投稿者:まこ 投稿日:2004/09/28(Tue) 01:53  
いつも楽しく遊ばせていただいております。
ゲーム中で一式弾は評価が高いのですが、ソロモン海戦時の米軍のレポートで砲塔を直撃した砲弾が逆につぶれてしまったといったものを見たことがあります。水中弾の効果での損害も大きかったそうなので、水線下への命中は高くなるとは思うのですが、砲弾の形状からしても通常の砲弾よりも貫徹力は落ちるのではないでしょうか。

[4178] Re[4177][4176]: 艦砲射撃 投稿者:特科隊員 投稿日:2004/09/27(Mon) 21:42  
回答ありがとうございます。
作る側の苦労を考慮しない無遠慮な意見にも
わざわざ回答するというのは素晴らしい姿勢だと思います。
だからこれだけのゲームが作れるのでしょうね。

>だって市街地や工場は基本的に兵員の居住する所じゃないもん。
陸軍の兵舎というのは市街地とは離隔されているものなのでしょうか?
自衛隊感覚で市街地に駐屯地がある感覚で書き込みしてしまいました。
不勉強で申し訳ありません。

>艦砲射撃で敵部隊を攻撃でき敵の根拠地をマッサラにできる様になったとしよう。そしたら誰も上陸作戦をしなくなる。
これは部隊が損耗して数が減れば被弾する確率も下がる、という方法はとれないでしょうか。
小部隊の敵になかなかトドメが刺せなくなってゲームバランスは崩れるかも知れませんが・・・
要望とゲームバランスの折衷を図るのは大変だろうと察します。
対英、対ソ戦による欧州戦線への影響や、
装甲が厚ければ小規模の攻撃には兵装を含めて全く無傷の点など改善の要望は多々ありますが、
今のままでも個人的に戦略級の太平洋戦争モノでは最高傑作だと思っています。
それでも更にスケールアップした続編にも非常に期待してしまいます。
お体に気を付けて、素晴らしいゲームを作り続けて下さい。

[4177] Re[4176]: 艦砲射撃 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/27(Mon) 20:50  
> 平地に在陣する部隊や市街地に駐屯する部隊は甚大な被害を被るのではないでしょうか。

う〜ん、それほど甚大な損害はでないと思うよ。
1942年10月13日、戦艦金剛、榛名はガダルカナルのヘンダーソン飛行場を砲撃し36p砲弾918発を発射して在地機90機中、42機を破壊した。
日本海軍による最初で最後の大規模な艦砲射撃である。
そしてこの時、米軍の戦死者は41名(戦史叢書東部ニューギニア方面陸軍航空作戦94頁)に過ぎなかった。
またグァム島防衛戦に於ける戦例だが同地の陣地は硫黄島に比べればずっと弱かったにも関わらず戦艦6、巡洋艦9、駆逐艦57による激烈な艦砲射撃を受けた。
その投弾量は5172tで硫黄島の14250tよりは少ないがサイパンに対する艦砲射撃の2倍以上に達する。
この艦砲射撃による日本側の戦死者は約90名(陸戦史集「グァム島作戦」98頁)だった。
当時のグァム島日本軍兵力は約19000名だからあまり甚大とは言えないだろう。
更に第2次世界大戦末期、釜石や室蘭が米軍の艦砲射撃を受けたが兵員の被害はあまり出なかったじゃないだろうか?
(推測で申し訳ないが。)
だって市街地や工場は基本的に兵員の居住する所じゃないもん。

「上記の艦砲射撃は飛行場や陣地、工場を目的としていたから兵員の人的被害が少なかったのだ。殺傷が目的ならもっと成果を挙げたろう。」と言う意見もあろう。
でも観測班が存在しない言わば「盲撃ち」でどれほどの成果が挙げられるだろうか?
僕が不勉強なのかも知れないが「人員殺傷が目的の艦砲射撃で成果を挙げた実例」を知らない。
第2次世界大戦の太平洋方面で施行された艦砲射撃の殆どは飛行場破壊か陣地破壊、都市及び工場に対する戦略的艦砲射撃なんじゃなかろうか?

いや、艦砲射撃で人員に全く損害がでない現今の太平洋戦記2を「これでいいのだ」と言ってる訳じゃないよ。
なにより「飛行場に穴がボコボコ空いて飛行機が燃えているのに誰も死なない」のはおかしいし「人を殺傷せずに陣地だけ壊せるの?」と言われりゃグウの音もでなくなる。
(「ベニスの商人」の「血は別で肉を1ポンド」じゃあるまいし。)
よっていずれ太平洋戦記2のバージョンアップで「飛行場や陣地に対する爆撃、艦砲射撃での巻き添え」をルール化するつもりなのでそれまで待っていて欲しい。
今は空母戦記2の開発で手一杯だが。
(艦砲射撃で敵部隊を攻撃でき敵の根拠地をマッサラにできる様になったとしよう。そしたら誰も上陸作戦をしなくなる。それは「おかしなゲーム」だ。僕は「そこは史実と違うぞ」と言われても「大局的におかしなゲームであるか否か」を優先させてデザインする。)

> また、旧軍では陣地構築は工兵以外は携わっていないのでしょうか。

旧軍だと野戦築城は工兵に限らず色々の兵科が作業するだろうけど永久築城や要塞構築となると基本はやはり工兵だろう。
この点に関しても「応急的な野戦築城だろうと恒久的な要塞化だろうと陣地レベルと言う単一の数値でデータ化している以上、攻撃部隊や治安部隊での築城を可能とすると大局的にゲームバランスが崩れる」ので太平洋戦記2では築城を工兵部隊の専任としているのだ。
ちなみに太平洋戦記2に於ける工兵は師団の戦闘工兵だけを表した物じゃない。
どちらかと言えば海軍の設営隊と陸軍の飛行場設定隊を表した物なんだ。
それに限らず鉄道工兵や何やら色々だが。
まあ工兵については過去に随分と解説してきたのだからもうこの辺で...

[4176] 艦砲射撃 投稿者:特科隊員 投稿日:2004/09/27(Mon) 17:17  
初めて書き込ませて頂きます。
先日「太平洋戦記2」を購入し、非常に楽しく遊ばせてもらっています。
これほどのスケールのゲームを完成させた裏には物凄い苦労があったのだろうと察します。

さて、自分が疑問に思っているのは、
おそらく何度も論議され聞き飽きた話題と思われますが、
「部隊に対する艦砲射撃が出来ない」
という事です。
硫黄島を例に挙げられていましたが、
地下陣地化した硫黄島のような所謂「陣地999」の戦場ならともかく、
平地に在陣する部隊や市街地に駐屯する部隊は甚大な被害を被るのではないでしょうか。
やはり空襲や陸上戦のように、
「陣地の値が上がれば損害が軽減」
というルールが適当だったのではないかと思いました。

また、旧軍では陣地構築は工兵以外は携わっていないのでしょうか。
自衛隊で防御戦闘を行う場合、施設科は一部の穴掘りくらいは支援してくれますが、
その他の穴掘り、掩蓋材運搬などは一般の戦闘職種の隊員が行っています。
飛行場設営は無理としても、工兵以外が陣地構築に関わらないのは不自然に思えました。

上記二つとも既出の意見と思いますが、
それ以外は文句なしのゲームだと思っておりますので、
次回作があるのであれば是非検討して頂きたいと思います。

[4175] 裏に関するご連絡 投稿者: 投稿日:2004/09/26(Sun) 21:49  
次回 88艦隊DX裏トーナメントの副題に「9月」とあったのをうけて
今週から裏トーナメントが開催されているという誤解を生じていたようです。
この場を借りてお詫び申し上げます。

ルールは一応,html化していくつもりですので
前回のように掲示板とhtmlが異なる場合は
html優先でお願いいたします。
これは,掲示板は誰でも書き込み自由なのに対して
htmlならば管理人にしか変更できないので
より混乱を少なくできるだろうとの考えからです。

よろしくお願いいたします。

[4174] Re[4172]: 「空母戦記2」画面サンプル 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/26(Sun) 14:50  
>99艦爆と97艦攻の航続距離が微妙に違うのが面白いです。敵艦まで195カイリの時、99艦爆は待機か・・・

もっと恐ろしい事を発表しよう。
「SBDの航続距離は190海里である。」
「じゃあアウトレンジできないじゃないか!」と言う声が聞こえて来そうだ。
当然である。
だいたい前作の数値がおかしかったのだ。
99式艦爆でSBDがアウトレンジできるのなら珊瑚海海戦、ミッドウェイ海戦、南太平洋海戦で日本海軍がワンサイド勝ちしなければおかしくなる。
(だから前作をプレイした人の多くが「戦闘機なんかいらない。爆撃機をもっと増やせ。」なんて戦闘機無用論みたいな事を言ってきた。デザイナーとしては汗顔しきりである。でも当時はインターネット環境でのバージョンアップなんて考えられなかったからねえ。)
日本海軍の空母部隊がアウトレンジを唱えだしたのは天山及び彗星が登場してからなのだ。

> 1/700のプラモで大艦隊ジオラマするとしたら最低でも20畳は必要なんですね。

捷号作戦(レイテ海戦)のシブヤン海戦時、第1遊撃部隊(第2艦隊:ただし西村中将率いる第3部隊が別動中)は第1部隊(栗田中将:戦艦3、重巡3、軽巡1,駆逐艦7)、第2部隊(鈴木中将:戦艦2、重巡4、軽巡1、駆逐艦6)に分かれていたがそれぞれ旗艦を中心に大型艦による内周輪形陣、駆逐艦による外周輪形陣の複合輪形陣をとっており内周までが2km、外周までが3.5kmであった。
外周は直径7kmの輪形陣なので円周は約21km、第1部隊のの場合、駆逐艦の間隔は3kmに及ぶ。
「そんなに離れちゃっていいの?」と思われるかも知れない。
実はこの複合輪形陣、内周は防空輪形陣、外周は対潜輪形陣なのである。
なにしろ当時、第1遊撃部隊に所属していた駆逐艦13隻で高角砲を装備していた駆逐艦は1隻もいなかったんだから。
さて直径7kmの輪形陣を1/700WLで再現すると直径10mになる。
一畳が1.8m×0.9mだから...
60畳半でも9.9×9.9mか。
更に第1部隊と第2部隊の輪形陣は12km離れていたのでシブヤン海を航行する第2遊撃部隊の全容を再現するには10m×37mの広さが必要だ。
ここれを畳に直すと...
もう体育館レベルの話だね。
そこに27隻のプラモデルを並べるとジオラマの出来上がりだ。
ちなみに珊瑚海海戦時、日本の2空母は分離行動したが翔鶴と護衛艦の距離は8km、瑞鶴と護衛艦の距離は4kmであった。
米軍の場合は中心に2空母を配置し約2.7kmの距離で護衛艦を配置している。
しかしこれでは護衛艦との距離が開き過ぎていると双方とも痛感しミッドウェー海戦で米軍は1.5kmに変更した。
日本海軍が本格的に防空輪形陣を制度化したのが1944年3月の第1機動艦隊戦策で対空護衛艦までの距離を2kmとしている。
更にエンガノ岬海戦で日本海軍の第3艦隊はメガネ型防空輪形陣で戦った。
一口に輪形陣と言っても様々なのである。
ゲーム上じゃ中心4隻、周辺20隻までの輪形陣しか再現できないけどね。

[4173] Re[4172]: 「空母戦記2」画面サンプル 投稿者:プラモ派 投稿日:2004/09/26(Sun) 09:31  
> ところで、1/700のプラモで大艦隊ジオラマするとしたら最低でも20畳は必要なんですね。

はじめまして、プラモ派といいます。
ひょっとしてホルテンさんもプラモが好き?
でも20畳とは凄いですね。
僕の家ではとても無理ですから妄想だけでやめておきます。
1/1400シリーズのWLが発売されれば僕の家でも布団をかたずければ広げられるかもしれませんが。
でも縮尺が小さくなると部品が小さくなるから作るのと色を塗るのが大変だし全部モールドにされたらそれもいやだなあ。

[4172] 「空母戦記2」画面サンプル 投稿者:ホルテン 投稿日:2004/09/26(Sun) 02:24  
「空母戦記2」画面サンプル、拝見させて頂きました。全作と似ているので購入して取説も読まずに、まずはプレイしちゃいそうな予感です。でもよく見ると内容が濃くなってますね。99艦爆と97艦攻の航続距離が微妙に違うのが面白いです。敵艦まで195カイリの時、99艦爆は待機か・・・

艦隊情報では、3D画面ではありませんか!(3Dとは言わないのかな?)艦艇がひしめき合ってますが(^^; ところで、1/700のプラモで大艦隊ジオラマするとしたら最低でも20畳は必要なんですね。

画面サンプルだけで結構楽しめました。ありがとうございます。

[4171] Re[4169][4168][4166][4165][4164][4163]: 対空戦闘 投稿者:ホルテン 投稿日:2004/09/26(Sun) 02:04  
皆様、こんにちは。

要望や提案は、阿部様の既に考え尽くしておられる範囲なのかもしれませんが「もしかして気づいてないかも。少しでも開発の役に立てたら」ってな感じで、報告をしたくなるのだと思います。私はしつこい程の要望をしてしまいましたので、ちょっと反省しております。

戦術的な細かい事については気がつきませんでした。全作の対空戦闘で、高角砲や機銃が数のみで処理されていた事は気になりませんでした。それより、戦闘処理にパラメータが多くなるとゲームバランスを保つのが難しくなりゃしないだろうか?

[4170] Re[4166][4165][4164][4163]: 対空戦闘 投稿者:プラモ派 投稿日:2004/09/25(Sat) 18:37  
いつも参考になるお話をたくさん読ませてくださって勉強になります。
ぼくはプラモから軍事好きになったプラモ派なのですが防空輪形陣がこれほど隙間だらけだとは知りませんでした。
実は僕も艦艇がひしめき合って防空輪形陣になっている思っていたのです。
なぜならジオラマでは大抵そうなってますから。
ひょっとして皆さんも阿部先生のお話をうかがうまでそう思っていたのでは?
僕と同じくプラモからゲームに入った人も大勢いると思いますので。
プラモから入ると一般的な軍事知識が少し足りないので輪形陣の反対側に射撃できる理由が最初は判らなかったりしますがこの掲示板で理由が判り一層、ゲームに興味が沸いてきました。
これからも是非、勉強させてください。
空母戦記2に期待してます。

[4169] Re[4168][4166][4165][4164][4163]: 対空戦闘 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/25(Sat) 12:16  
> デザイナーにはあまり些末な部分に拘泥せず「ゲームの本質」を追求して頂きたいと存じます。

御理解下さって本当に嬉しい。
なにしろ弊社の作るゲームの本質は「画面に於ける海戦の再現」ではなく「海戦を通して発生した判断の再現」なのだから。
あまり欲張り過ぎると元も子も無くなってしまう。
それと御不満な点に関してはメールで送って貰えると有り難い。
空母戦記2に関してはもうラストスパートなので要望は取り入れられないが次作への参考になるので。

[4168] Re[4166][4165][4164][4163]: 対空戦闘 投稿者:花和尚 投稿日:2004/09/25(Sat) 08:42  
はじめまして。
私は古くから貴社のゲームを楽しませて頂いている者です。
以後、宜しくお願い致します。

> 高角砲と機銃の双方が使用されるグレーゾーンもあるし実際の防空戦では様々な事象が介在する。
> でも僕はそれを何とかゲームシステムとしてまとめ上げなければならない。

仰る通りだと思います。
実際に起きた事をすべてゲーム内に反映させるのは不可能ですから。
全ての戦闘機が1回は射撃できる事(逆を返せば1回しか射撃できない)や攻撃後の雷撃機が対空砲火の返礼を受けない事(攻撃前には撃てなかった反対舷の高角砲や反対象限の護衛艦に撃たれる)など考え出せばきりがありません。
大村氏が質問される意義も理解できるのですがシミュレーションゲームは抽象化を受け入れる事のできる人間がプレイするいわば「大人のゲーム」ですのでデザイナーにはあまり些末な部分に拘泥せず「ゲームの本質」を追求して頂きたいと存じます。
これ以上、このような事が繰り返されると「実際とはこれが違う」「あれが違う」と不毛な質疑応答が頻発しいたずらに重箱の隅を突っつき返すあまり益にならない掲示板となってしまうと予測されます。
僭越ながら一言申し上げました。
乱文にて失礼。

[4167] Re[4166][4165][4164][4163]: 対空戦闘 投稿者:大村益太郎 投稿日:2004/09/24(Fri) 23:44  
阿部様
こんな長文のご返事をいただいてしまい恐縮です。
20年ほど前に米国某社の空母物のボードゲームに夢中になっ
て以来のSLGフリークなものですから、つい不躾な質問をし
てしまいました。本来ならば、阿部さんが書かれたことを私が
書いた上で質問すべきところ言葉を惜しんでしまい大変失礼い
たしました。
ただ、ボードゲームのサイコロと電卓と戦闘結果表の世界から
PCの世界に媒体が変遷し、当時の明らかな矛盾(あまりに細かいとゲーム性が失われ、かといってゲーム性に拘れば現実から離れていく)が解決されるのではないか。という期待もあったわけで・・・・。
開発も終盤にかかっているのではないでしょうか。
発売日を心待ちに、寝不足覚悟で期待しています。

[4166] Re[4165][4164][4163]: 対空戦闘 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/24(Fri) 20:44  
> 「どう考えても射撃不能な位置関係にある防空艦からの射撃が可能になるのは無理があるのではないか。」

それでは航空機による雷撃と防空輪形陣について考えてみよう。
通常、雷撃機は発進してから目標の約10km手前まで緊密な編隊で飛行する。
(緊密編隊なのは指揮官が列機を掌握する為である。敵戦闘機に食われるのも嫌だしね。)
高度はそれなりに高い。
(敵を発見できなきゃ困るからね。)
その後、約10km手前で横陣による数編隊の突撃隊形に移り高度を下げる。
(横陣で一斉投下し目標を網にかけるのが雷撃戦のセオリーだ。隊形変換する為にも最初の時点では高度が必要である。)
しかる後、海面すれすれを低空飛行で目標に向かって飛び目標の約1km手前で魚雷を投下する。
(もちろん命中界の広い船体側面を狙う。よって魚雷の針路と目標の針路は対角線をなす。)
魚雷は61q/h(33ノット:米軍のMK13魚雷:日本海軍の91式魚雷改3なら42ノット)の速度で目標へ向かうので「目標が停止状態」なら約1分で命中する事になる。
しかし目標が移動しているのなら目標の針路と魚雷の針路が交差する未来位置を予測し投下しなければならない。
しかも魚雷は投下時に一旦深く潜ってしまうので投下位置が目標から近すぎると艦底を通過してしまう事になる。
仮に目標(大和)が50km/h(27ノット)で航行しているのをTBF1(時速404km/h)が側面から雷撃したとしよう。
方眼紙に書いて見ると良く判ると思う。
(なおTBF1ならまだしも224km/hのソードフィッシュで考えるとかなり雷撃機会が制限されるのが理解できて面白い。)
そして投下後、雷撃機が直進すると何処を通るのか?
航空機による雷撃とは「目標艦の前を横切る形」でなされるのだ。
つまり目標艦から見た雷撃機の位置は「自分に向かって来る一点」ではなく「横方向へ移動する線」になる。

次は防空輪形陣の話。
雷撃機の緊密な編隊が10km手前から突撃隊形に移る事は前述したが高角砲の有効射程もおよそ10kmである。
つまり隊形変換時から撃たれ始めるのだがこの時はまだ高度が高いので味方艦は射線障害とならない。
ついで隊形変換を終え低空飛行になると中央の味方艦が射線障害となるが目標と雷撃機の相対位置は常に変化するので「全雷撃機が常に味方艦の陰にはいる」といった物でもない。
さて防空輪形陣だが菊水作戦時の第2艦隊は大和を中心に2kmの距離で護衛艦9隻が取り囲んでいた。
直径4kmなんだから円周の長さは約12kmとなる。
それを9隻で割ると1.3kmだ。
護衛艦は約1.3km間隔で航行している訳だから仮に護衛艦を秋月型(全長134m:つまり0.13km)だとすると陰になっている部分が1に対して発砲可能な海の部分が9だ。
そして雷撃機の位置は「横方向へ移動する線」なので相対位置が常に変化する。
(円だから必ずしもこのままではないし中央にいる大和が陰を作る部分もあるのだが。)
防空輪形陣は御神輿やスクラムと違ってかなり距離があいているので輪形陣の反対象限にいる艦が高角砲で雷撃機を射撃する機会はかなりあると思う。

> ゲーム上、艦隊防空戦闘の実際を再現することが難しいのは理解しているつもりです。

ここまで書いてから述べるのも何だが確かに全高角砲が接近する雷撃機を撃つのはおかしい。
なにより舷側配置の高角砲は片舷にしか撃てないし敵機が艦首方向や艦尾方向に指向している場合もあるだろう。
高角砲に限らず機銃だって同じだ。
降下爆撃時だって自艦の上部構造物が陰になって撃てない事もある。
(こうした事をふまえて「対空火器の目標に対する射撃回数制限のルール化」となっている。フランクリン効果の導入と言う形で。僕も艦隊の全高角砲が目標に対し無駄なく効果を発揮しうるとは考えていない。一時は撃てなくとも状況次第じゃ撃てる様になる事あるしそうはならない事もある。これを再現するには戦術級じゃなく戦闘級SLGでなきゃダメだろう。例の1機単位で3次元マップを動かすヤツだ。これは僕の得意分野じゃない。)
よって「空母戦記2の対空戦は完成度が低いんじゃないか?」と言われりゃ「その通り。申し訳ない。」と答えるしかない。
でもそれだけじゃ「問題を投げちゃってる」みたいだから読んでて面白くないよね?
よって雷撃機と防空輪形陣に対する僕の見解を開陳した次第だ。

> 現実は艦隊防空戦闘と個艦防空戦闘の区分けの意味も、状況が流動的で交錯した場合、無意味なのかもしれません。

僕もそう思う。
高角砲と機銃の双方が使用されるグレーゾーンもあるし実際の防空戦では様々な事象が介在する。
でも僕はそれを何とかゲームシステムとしてまとめ上げなければならない。
よって僕の力不足から色々とご不満な点が出てしまうのだがそうした事についてはどうかひとつ御容赦いただきたい。

[4165] Re[4164][4163]: 対空戦闘 投稿者:大村益太郎 投稿日:2004/09/23(Thu) 21:17  
阿部様
つたない質問に丁寧にご回答いただき恐縮です。
私の質問の仕方が悪かったですね。
「どう考えても射撃不能な位置関係にある防空艦からの射撃が可能になるのは無理があるのではないか。」
という趣旨でした。
ゲーム上、艦隊防空戦闘の実際を再現することが難しいのは理解しているつもりです。
現実は艦隊防空戦闘と個艦防空戦闘の区分けの意味も、状況が流動的で交錯した場合、無意味なのかもしれません。

>大きな声じゃ言えないが戦後、海自の護衛艦が訓練中、僚艦の煙突に誤射・・・
DDA10×「む××め」事件?

[4164] Re[4163]: 対空戦闘 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/23(Thu) 00:15  
>  ところで、空母戦記2の対空戦闘の解決方法はどのようになるのでしょう。

ここら辺は前作と同じく直衛機による空戦から高角砲による艦隊防空戦、エリア別の目標配分、機銃による個艦防空戦、命中判定となる。
高角砲の能力による差別化、降下爆撃の投弾高度設定、機銃の口径による差別化、直奄隊と制空隊の差別化、戦闘機の爆弾投棄、空戦による疲労の蓄積などは新規導入されるが。

>空母を中心に配置した輪形陣に、第一象限から低空突入を図る雷撃機に、輪形陣の反対側第3象限に配置された艦艇からの対空砲による射撃が可能になるなんてちょっと厳しいと思うのですが。

雷撃に対して艦隊防空用の高角砲が全く意味を為さないのなら防空巡洋艦はその意義を完璧に失うと思う。
でもそうじゃないよね?
雷撃機が隊形を整え接敵行動に移る前(雷撃機が海面すれすれを飛行するのは雷撃直前。それまでは低空ではあるがそれなりの高度を飛行している。)に高角砲はそれなりの役割を果たすだろう。
そこから先は機銃の役目だ。

>視線(照準)が通っても、味方艦艇を誤射するのは目に見えているような気がしますが。

色々調べてみると山ほど誤射しながら撃ってたらしい。
大きな声じゃ言えないが戦後、海自の護衛艦が訓練中、僚艦の煙突に誤射で穴
をあけた事もあるし...
ああ、最近じゃ訓練中に同盟国のイントルーダーを撃墜した事もある。
訓練ですらそんな状況なんだから実戦に際してはあまり誤射を気にしていたとは考えにくいなあ。
ブーゲンビル島沖海戦で第45駆逐隊司令のアーレイ・バーク大佐はオースチン中佐の第46駆逐隊をレーダー射撃で誤射したがポッター著「ニミッツの太平洋海戦史」183頁によると当時の通話状況は...

バーク「当隊は6400mの距離にひどい煙を出している艦を目標に射撃しようとしている。」
オースチン「おい、とんでもない。射撃してはダメだ。それは我々だよ。我々を射撃しないでくれ。」
バーク「失礼した。だが今回の4斉射は大目にみてくれたまえ。砲弾は既に君の方へ飛んで行ってるんだ。」

だそうな。
スリガオ海峡夜戦でも米駆逐艦アルバート.グラントは日米両艦隊から19発も命中弾を蒙っている。
わざと狙って僚艦を撃つならともかく「ちょっと位の誤射」なら米軍は気にしないらしい。
夜戦の時だけじゃない。
沖縄戦じゃ味方の対空砲火で以下の空母が損傷している。
3月18日 イントレピッド、エンタープライズ
3月19日 エセックス
3月27日 エセックス
5月13日 バターン
つらいねえ...

[4163] 対空戦闘 投稿者:大村益太郎 投稿日:2004/09/22(Wed) 23:49  
新作発表の度に寝不足覚悟で購入しています。
今回も空母戦記2期待しています。
PC98版も、まだ持っています。
ハードの方はマザーが焦げちゃいましたが・・・。
 ところで、空母戦記2の対空戦闘の解決方法はどのようになるのでしょう。
 空母を中心に配置した輪形陣に、第一象限から低空突入を図る雷撃機に、輪形陣の反対側第3象限に配置された艦艇からの対空砲による射撃が可能になるなんてちょっと厳しいと思うのですが。
守るべき、母艦が射線の間にいることになりますし、視線(照準)が通らない(射撃式装置の位置が高ければ別と思いますが)。
 視線(照準)が通っても、味方艦艇を誤射するのは目に見えているような気がしますが。
どのように理解すべきでしょうか。

[4162] Re[4141][4140]: [4139] Re[4136][4124]: 空母の飛行甲板 投稿者:atton 投稿日:2004/09/22(Wed) 23:21  
私の質問にいろいろ答えていただきありがとうございます。
あと潜水艦に・・・・
いやいや、後は買ってからのお楽しみにさせていただきます。
早く、確実に、楽しめる空母戦記を楽しみに待ってます。

[4161] Re[4160]: 旧型戦艦も欲しい 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/22(Wed) 17:25  
>あっ、要望はいけないんですね?
> でも、もう受付は締め切ったようですから、ここに書きました。すいません。

要望は受け付けてないんだからこの掲示板に書いちゃ駄目だよ...
米旧式戦艦や扶桑型、改装前の伊勢型などをデータ化しなかったのも「収拾がつかなくなって破綻しそう」だから。
だってそうなると練習巡洋艦やら水雷艇やらにも声がかかるからね。
でも今のラインナップだって「メールでの要望」に応えてだいぶ増やしたんだよ?
登場艦型の決定前に言ってくれればあと2〜3艦型位ならなんとかなったかもしれないが。

[4160] 旧型戦艦も欲しい 投稿者:烈風隊 投稿日:2004/09/22(Wed) 13:37  
登場艦型一覧を見ると、ネバダ級やペンシルバニア級など
真珠湾の敵戦艦(原型)が無いですね。ちょっと残念。

ノースカロライナ級以降と違って、対空兵装が極端に貧弱な
このクラスの戦艦の特徴も再現して欲しかったですね。


もし真珠湾作戦を行わず、長年の構想どおりの艦隊決戦
つまり、来襲する米艦隊を、日本近海で連合艦隊が総力で迎撃!という
漸減作戦で戦ったら?

エンタープライズ他、敵3空母の飛行甲板さえ急降下爆撃で先に叩いておけば
(こちらは空母6隻なので、充分可能でしょう)あとは雷撃機の集中攻撃で
機銃や高角砲のない敵戦艦8隻も容易に無力化、最後に我が戦艦部隊でとどめを刺せば
米太平洋艦隊を、緒戦で一気に殲滅!なんて妄想も、フリーセットアップで楽しめたのに。

追加データのアップのときは、ぜひお願いしますね。あっ、要望はいけないんですね?
でも、もう受付は締め切ったようですから、ここに書きました。すいません。

[4159] Re[4157]: 日本陸軍機は? 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/22(Wed) 10:46  
> 局地戦闘機が載っているのに
> 陸軍戦闘機が載っていない、その真意はなんでしょう?

真意も何もシナリオのデータ変更でもしない限り、陸軍戦闘機が登場する機会が皆無だからである。
日本の陸海軍は太平洋をまっぷたつに縦割りし互いの防衛担任(つまりナワバリである)とした。
島嶼の多い東半分は海軍、蘭印など資源地帯の多い西半分は陸軍である。
(陸軍の担任には満州、中国、ビルマもある。)
よってサイパンにもトラックにもパラオにもクェゼリンにもタラワにも陸軍戦闘機は存在しない。
ラバウルには1942年12月から若干、派遣されたが同年大晦日の御前会議で「ニューギニアは陸軍、ソロモンは海軍」の方針が明確化されたので陸軍戦闘機は逐次、ニューギニアへ移されていった。
これは陸軍機が洋上飛行できず洋上の敵艦隊を攻撃できないからである。

そして米軍の空母は海軍が担当する東半分にはしょっちゅう攻めてきたものの西半分には1944年のレイテ海戦まで攻めてこなかった。
(空母戦記2ではレイテ海戦はシナリオ化していない。)
英空母は時々、攻めてきているがシナリオ化する程の戦闘には至らなかった。
よって陸軍機はデータ化されなかったのである。
史実では登場しなくともデータ変更用として「枯れ木も山の賑わい」で日本陸軍機やらソ連の航空機やら海防艦やら諸国のマイナーな艦船などをデータ化する事も意見や要望としてあったが収拾がつかなくなって破綻しそうなのでやめた。

[4158] 良い企画ですね 投稿者:洛陽不覚 投稿日:2004/09/21(Tue) 22:47  
> 本日「抜書帳」のページを新設いたしました。
> トップページよりリンクしておりますのでご覧下さい。

 掲示板での阿部氏による戦史や軍事について解説の解説はその方面の専門知識に乏しい私には非常に勉強になります。
 また機会があれば、これまでのGSの作品が「なぜこのようなデザインになったのか」についての掲示板での解説もまとめて頂けると、今後のGS初心者の方がGSのゲームについてより理解が深まって良いのではないかと思います。
 「空母戦記2」の開発でお忙しいとは存じますが、スタッフの皆様のご健康をお祈りします。

>うらマッハさま
 はじめまして。「太平洋戦記2」は慣れるまでは大変ですが、1度慣れると色々な楽しみ方ができるのではないかと思います。
 基本的には、資源輸送と兵器生産という兵站部門の地味な作業が多いですが、それを乗り越え、いかに作戦を準備し攻勢をかけるか、あるいは、来るべき決戦に備え戦備を整えるかに面白みがあるのかもしれません。
 往々にして、戦備が整う前に米機動部隊が押し寄せてきますが‥‥(笑)。

[4157] 日本陸軍機は? 投稿者:たろう 投稿日:2004/09/21(Tue) 21:00  
空母戦記2の登場航空機一覧を見て、ふと思ったのですが、

局地戦闘機が載っているのに
陸軍戦闘機が載っていない、その真意はなんでしょう?

唐突な質問で申し訳ありません。

[4156] ホームページ更新のお知らせ 投稿者:GSスタッフ(営業担当) 投稿日:2004/09/21(Tue) 20:53  
本日「抜書帳」のページを新設いたしました。
トップページよりリンクしておりますのでご覧下さい。

[4155] Re[4154][4152][4149]: 今更こんな話題で恐縮ですが 投稿者:黄石 投稿日:2004/09/21(Tue) 19:32  
>うらマッハさん
丁寧なレスどうもありがとうございます。確かに集中が大事であるようですね。そのことを鑑みビルマ方面に主攻勢軸をおいて作戦しています。あとは史実どおりの地域を占領することを計画しています。

[4154] Re[4152][4149]: 今更こんな話題で恐縮ですが 投稿者:うらマッハ 投稿日:2004/09/21(Tue) 18:29  
初めて書き込みます。「太平洋戦記2」でジェネラル・サポートのファンになりました。
「太平洋戦記2」っていろんな戦略でプレイできるので飽きないんですよね。仮に負けてしまっても、それはそれで面白いプレイだと思います。分厚い解説書やエディタ機能からシミュレーションゲームに対する哲学のようなものを感じました。気迫を感じます。

> 攻撃直前の138部隊、攻撃してきた150部隊

間違いなければバグ発見ですよね。陸戦可能なのは138部隊なのに150部隊が陸戦を仕掛けてきたのですから。増援部隊の数え違いであってほしいです。

>黄石さま
モールメンは増援がやってきやすい場所(隣接根拠地が多く、こちらの戦力も多くなりがち)なので、後方のプローム、メイクテーラも偵察しておかないと敵陸上戦力を把握できません。プローム、メイクテーラの部隊数が定数より多いとモールメンへの増援である可能性が大きいです。
「太平洋戦記2」で勝つプレイをするには、戦力や物資の輸送が重要になってきます。戦略級のゲームですから、戦力の多いほうが勝つ傾向があります。敵戦力に対して大きな戦力で仕掛けるほど有利な戦果が得られます。乏しい戦力・物資の配分、敵潜水艦対策がこのゲームの面白いところだと思います。
戦力を集中させるには、攻勢にでる方面を(できるだけ一方面)明確にして、他の方面から可能な限り戦力・物資を引き抜き輸送します。例えば開戦時にマレー半島攻略を考えた場合、艦隊の輸送船の陸上部隊、仏印の兵力などを集中すれば、陸戦での火力が増し被害も少なくなります。さらに用心深くソ連、中国、本土、あるいは香港を攻略するはずの広東の兵力を運んでくれば無敵です。
戦力集中は攻勢にでるまで時間がかかりますが確実で犠牲の少ない勝利をもたらします。一見ゲームとしては面白くないプレイですが、戦力分配や潜水艦対策が見事にデザインされているので十分に楽しめます。とくに敵潜水艦の活躍は見事です。史実を無視して海防艦や対空型練習巡洋艦の大量建造、戦艦や巡洋艦の大量解体(?)も勝利への手段です。
敵陸上部隊数を削る方法は二つ心当たりがあります。一つは大規模な爆撃。もう一つは敵攻撃部隊・戦車にこちらの根拠地をいくつか占領させたあと退路を占領し、取り残された敵に対して大量の戦車で陸戦をしかけ殲滅する方法です。どちらも戦力が十分あることが条件です。この戦法だと消耗するのはおもに弾薬で、航空機あるいは戦車が多少被害を受けるだけで、敵陸上部隊の数を減らすことができます。
とにかく、大陸方面は戦力さえあれば勝てます。太平洋方面は航空消耗戦にならないような工夫が必要ですが。
またゲームの目的が占領ではなく講話であることも重要です。占領と講話はなかなか両立できません。講話が成立すれば占領地の返還もあります。講話のタイミングも考えて攻勢にでる方面を決めないと行き詰まるかも知れません。

[4153] Re[4152][4149]: 今更こんな話題で恐縮ですが 投稿者:黄石 投稿日:2004/09/21(Tue) 00:04  
> 攻撃直前の138部隊、攻撃してきた150部隊、残置されていた90部隊と言う数字は間違いないのだろうか?
> もし間違いないのであればセーブデータを弊社宛に送って頂きたい。
> チェックしたいので。

しまった、すみません、そのセーブデータ消してしまいました…。しかし間違いないです。ちと暗澹たる見通しになってきたため、またこんなカキコに丁寧なレスつけてくださるとは思わず最初から方針立て直そうと思い消してしまいました。セーブデータとって置くんでした…。

[4152] Re[4149]: 今更こんな話題で恐縮ですが 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/20(Mon) 23:18  
> 中国大陸方面から部隊を運んでくるしかないのでしょうか?

日本本土や朝鮮、上海、南京の部隊を輸送船で送るのが一般的だろう。
史実でも初期ビルマ作戦で使用された4個師団(18、33、55、56)のうち第33師団は開戦時に南京、第56師団は九州にいた。
これらが輸送船で送られたのである。
ちなみに後に蘭印攻略戦で使用された第2師団は開戦時に内地、フィリピン攻略戦に2陣として増派された第4師団は上海にいた。
開戦時、朝鮮にいた第20師団は昭和18年初頭、東部ニューギニアへ送られている。
そしてこれらの師団がその後、どうなったかと言うと...

>敵部隊が勝手に増えている計算になります。いったいどういうことなのでしょう?

敵の新部隊はインド方面じゃデリー、ナーグプル、マドラスなどに出現する。
これらが逐次、前線に向かってくるのだ。
随分、時間がかかるだろうって?
そんな事はない。
連合軍は各根拠地に規模や状況に応じた駐留兵力をもっている。
例えば大都市なら2個連隊、中都市なら1個連隊、小都市なら1個大隊といった風に。
デリーに1個連隊が出現すると言う事は元から駐留していた2個連隊のうち1個連隊がフリーになる事を意味しその連隊は隣接するカーンプルへ移動する。
するとカーンプルでも元からいた1個連隊がフリーになりベナレスへ移動する。
更にベナレスの...と続く。
コマンドが余っている場合の話だけどね。

さてモールメンはラングーンとプローム、メイクテーラの3根拠地と隣接しておりこのいずれからも増援がやってくる可能性がある。
そしてプロームはアキャブ、メイクテーラにはマンダレーから増援部隊がやってくる。
更に付け加えるなら「何処から何処への増援」を「どの順番でやるか」は乱数で決めているので再現性がない。
君の場合は最初にモールメンにいたのは138部隊でここに隣接根拠地から102部隊が増援で到着して240部隊になり90部隊が残って150部隊が攻めてきたと思われる。
でもこれだちょっと数字が合わない。
なぜなら到着してすぐ攻撃に参加した部隊が発生した事になるからだ。
攻撃直前の138部隊、攻撃してきた150部隊、残置されていた90部隊と言う数字は間違いないのだろうか?
もし間違いないのであればセーブデータを弊社宛に送って頂きたい。
チェックしたいので。

[4151] Re[4150][4149]: 今更こんな話題で恐縮ですが 投稿者:黄石 投稿日:2004/09/20(Mon) 22:46  
お返事ありがとうございます。なるほど、その手がありましたか。じゃ私もその方針でやってみます。


[4150] Re[4149]: 今更こんな話題で恐縮ですが 投稿者:洛陽不覚 投稿日:2004/09/20(Mon) 22:28  
>黄石さま
 ビルマ方面については、私の場合、一旦、バンコクまで英軍を引き込んで、あとはプノンペン(?)から爆撃して陸上部隊をつぶしていました。
 こちらから攻め込むと飛行場設営&整備部隊移動で航空部隊の進出が大変ですが、バンコクなら地形が平地ということもあって爆撃効果も高く、地上部隊撃破の効率が高まります。
 英国陸軍はインド方面に大量の地上部隊がいるようで、それが逐次ビルマ、そしてマレー方面に増援に来るようです。
 そこでバンコクでしばらくその部隊を撃破し続け、英国地上部隊にある程度打撃を与えたと判断したところで、あらためてビルマ方面に進撃すると比較的楽に作戦が展開できるようです。
 ただし、この場合、タイが同盟国から脱落してしまいますが‥‥。

余談・
最近、ノンリロードで「マリアナ防衛戦(標準)」を始めました。コマンドひとつ入力するのもドキドキです。
史実のように「大鳳」が雷撃を受けて中破するなどの被害もありましたが、ガス爆発はしなくて済みました(笑)。
「大和」「武蔵」による水上艦対決戦を挑んだら、「夜戦」になってアウトレンジのメリットが生かせなかったりと、いろいろ起こってます。

[4149] 今更こんな話題で恐縮ですが 投稿者:黄石 投稿日:2004/09/20(Mon) 22:07  
現在太平洋戦記2をプレイさせていただいてます。そこで困ったことにビルマ方面に進撃できない事態になってるのですが、
中国大陸方面から部隊を運んでくるしかないのでしょうか?しかし満州、朝鮮からかき集めてきた中国大陸軍は鄭州や洛陽の戦いなどで大量に消耗する状態ではあります。本土から90部隊程度をマレー半島に増勢するのですが、これだけではシンガポール攻略後の部隊をかき集めても十分ではありません。際欲をわざとがら空きにしおびき寄せて敵部隊を撃破する作戦を取ってみましたが一向に敵部隊が減りません。それをやっているときに気づいたのですがサイヨクをがら空きにした直後モールメンから150部隊が攻めてきました。そしてモールメンを偵察してみたら攻撃部隊が90部隊残っていました。しかしそれをやる前にモールメンを偵察したら攻撃部隊は138部隊になっていました。敵部隊が勝手に増えている計算になります。いったいどういうことなのでしょう?

[4148] Re[4144]: エレベーターとシャッター 投稿者:リューリック 投稿日:2004/09/20(Mon) 20:42  
> 「うらが」に発着するヘリはMH53E「シースタリオン」で全長30.2m、全備重量31.6トンだ。

これはもしやこの間、沖縄で墜落したヘリと同型なのでは?
2式大艇より大きなヘリとはたまげました!
そんなデカブツが発着できる飛行甲板はさぞ広いんでしょうね。

[4147] Re[4146]: 対空火器の命中は偶然? 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/19(Sun) 20:53  
> 南太平洋海戦ではTF16とTF17合計して166門の高角砲で合計92機の日本機撃墜しています。

まあ僕の集計だと両方合わせて168門(空母戦記1だと172門になってる。サウスダコタだけは同型艦より高角砲が4門少ないんだけど別艦型としてデータ化していないので)なんだがそれはいいとして...
高角砲で92機の撃墜とあるけど南太平洋海戦の日本軍喪失機合計(戦史叢書「南東方面海軍作戦2」309頁)が92機でこの中には日本空母の上空直衛戦で撃墜された艦戦7機や空母に帰れず不時着水した23機が含まれている。
残り62機にしても全部が対空砲火の餌食になった訳じゃない。
1航戦の第1次攻撃隊(艦戦21、艦爆21、艦攻20)は29機の未帰還機をだしたが当時、米空母(ホーネット)の直衛戦闘機は38機だった。
エンタープライズを攻撃した1航戦の第2次攻撃隊(艦戦5、艦爆19の翔鶴隊と艦戦4、艦攻16の瑞鶴隊で別行動をとった)にしても20機の未帰還機をだしたが米直衛機の迎撃を受けている。
よってどれだけが直衛機による損害でどれだけが対空砲火による損害なのかは判らない。
ちなみに対空砲火による損害には機銃も含まれる。
いずれにしても...

>一方、レイテ海戦では第一遊撃隊は132門の高角砲がありながらわずか18機しか撃墜できていません。

日本側の高角砲数は128門なんだがそれはまあいいとして...
戦史叢書「海軍捷号作戦2」205頁でシブヤン海戦に於ける損害を米海軍側発表の数値として18機と明記している。
だから確かな数だろう。

>といいますのは、第一遊撃隊の退却時には能代は高角砲だけで8機撃墜した後撃沈されていますし、ブルネイに退却して空襲を受けた際には栗田艦隊の射撃で相当数の米軍機が撃墜され爆弾を捨てて逃げているからです。

戦史叢書「海軍捷号作戦2」471頁だと能代の戦果を6機撃墜としているけど残念ながらこれは日本側発表の数値で米軍側発表の数値じゃない。
避退戦に関する米軍側発表の数値は475頁に攻撃機総数257機とあるだけで損害については記述されてないんだ。
ちなみにシブヤン海戦に於ける実際の米軍喪失機は前述の通り18機に過ぎないが日本側発表の数値としては武蔵だけでも撃墜45機(不確実15機)にも上る。
日本側発表の数値は実際と大きくかけ離れておりあまりあてにならないんだ。
8センチ高角砲4門しか装備していない能代が第1遊撃部隊の総力を挙げて戦ったシブヤン海戦の1/3も撃墜したとは僕にはとても信じられない。

[4146] 対空火器の命中は偶然? 投稿者:まさお 投稿日:2004/09/19(Sun) 18:11  
この掲示板初めて投稿します。まさおといいます。以前他の掲示板で対空防御射撃のルールでしつこい質問をしていた人がいましたがルールがどうのこうのではなく対空防御射撃の命中率は偶然もかなりあるのではないかと思い投稿しました。(勿論ゲームルールに関することではありません。)

戦記物を読んでいますと日本製の対空火器は命中率が悪いように書いてあります。たとえばマジックヒューズ登場以前でないと同じ土俵にはなりませんので、南太平洋海戦ではTF16とTF17合計して166門の高角砲で合計92機の日本機撃墜しています。一方、レイテ海戦では第一遊撃隊は132門の高角砲がありながらわずか18機しか撃墜できていません。第一遊撃隊の高角砲は南太平洋海戦時のアメリカ軍の8割で、アメリカ軍機の防御力が日本軍機の2倍としても38機打ち落とせた計算になりますが、これはやはり当るも八卦の世界があるのでしょうか。といいますのは、第一遊撃隊の退却時には能代は高角砲だけで8機撃墜した後撃沈されていますし、ブルネイに退却して空襲を受けた際には栗田艦隊の射撃で相当数の米軍機が撃墜され爆弾を捨てて逃げているからです。

あるいは高射指揮装置や射撃管制官などのソフトやハード面での違いがあったのでしょうか。

失礼しました。対空防御射撃の話が蒸し返される可能性があるなら削除してください。

[4145] Re[4135][4134]: 空母戦発生の工夫 投稿者:紺碧七 投稿日:2004/09/19(Sun) 09:47  
>「空母機動部隊による地味な飛行場空襲」
それに加え、地味〜な陣地爆撃や地味〜な部隊爆撃ばかりですよ、ウチの空母群は(笑)
おまけに燃料の備蓄の関係で、史実の南雲部隊は内地で惰眠を貪っていて、軽空母5隻に「大鷹」を加えたミニ機動部隊が活躍しています
ま、史実を無視して「彗星」とか搭載してしまってますが・・

http://blog.livedoor.jp/konpeki7/


[4144] エレベーターとシャッター 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/18(Sat) 21:26  
先週の火曜日、取材の為、自衛艦「うらが」を乗艦見学した。
「うらが」は掃海母艦に類別されているが機雷敷設機能と大型ヘリの発着機能を備えたかなりの大艦で基準排水量は5600tに及ぶ。
半日の見学で機雷や掃海について色々と説明を受けまことに勉強になったが今日は「機雷と掃海」ではなく「エレベーターとシャッター」についてちょっと書いておこう。
「うらが」に発着するヘリはMH53E「シースタリオン」で全長30.2m、全備重量31.6トンだ。
ちょっと大きさが把握できないって?
2式大艇が全長28.13m、全備重量24.5トンだと言えば大体、想像がつくかな。
この大型ヘリが牽引する掃海具を運用する為のエレベーター(ヘリ用じゃないよ。「うらが」にヘリ用のエレベーターはない。)が船体後部にあるんだがなんと約9.5×6mもある。
これまた想像がつかないって?
大戦中の英海軍装甲空母「イラストリアス」のエレベーターが13.7×6.7mだ。
つまりイラストリアス型よりちょっと小さいがかなり近い。
なぜエレベーターを見たいか説明しよう。
僕は米空母のエレベーターは何度も乗った事があるがこれはサイドエレベーターなので大戦中の日本空母をちっとも彷彿とさせない。
英海軍のインビンシブル型空母のも見たが船体中央エレベーターではあるもののジャッキアップ式なのでこれまた...
エレベーターの脇に壁があってワイヤーで移動する船体中央エレベーターが是非とも見たかったのである。
今回、これが見れて本当に良かった。
(別に空母戦記の画面に活かされる事はないのだが。)
格納庫の天井にエレベーターが吊る下がっており格納庫の床にエレベーターの部分がポッカリと奈落になってる様はゾクゾクとする。
それと上部格納のシャッターについて色々と説明して貰ったんだが前にも当掲示板で話題になった通り大型シャッターは意外と風波に弱いそうだ。
悪天候だとバタバタはためくそうで僕が前に書いた「米軍とて世界の警察官を目指す以上、世界各地での天候に留意して設計していたと思う。解放式格納庫の空母でも充分な航洋性があるのではないか。」ってのはちょっと怪しくなってきた。
やはり解放式格納庫より密閉式格納庫の方が航洋性に優れているのだろう。
だがそれでも米軍は対日戦で解放式格納庫の空母を使いこなして大戦果を挙げてきたのだし「劣っていても必要限界を満たしているか?」と「リスクとキャパシティのどちらを優先するか?」が問題となるのだが。

[4143] 『空母戦記2』コーナー更新のお知らせ 投稿者:GSスタッフ(営業担当) 投稿日:2004/09/18(Sat) 10:42  
本日『空母戦記2』コーナーに「ゲーム概要」のページを追加いたしましたのでご覧下さい。

[4142] Re[4138][4137][4135][4134]: 空母戦発生の工夫 投稿者:いそしち 投稿日:2004/09/17(Fri) 19:51  
> うん、そうだよ。
> [4132]じゃ「沖海戦」と書いたけど「沖航空戦」が正しいんだ。

御教授ありがとうございます。
結構、昭和18年末から19年初頭にかけては日本の基地航空隊も健闘していたんですね。
なのにマリアナ沖海戦では戦果を挙げぬまま基地航空隊が壊滅したのが悔やまれます。
空母戦記2の概要が序序に発表され期待が高まる毎日です。
期待しておりますので是非とも早く御発売下さい。

[4141] Re[4140]: [4139] Re[4136][4124]: 空母の飛行甲板 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/17(Fri) 11:40  
> 空母戦記での艦隊の遭遇戦についてのことですが、初代空母戦記では艦隊同士が遭遇したときに砲雷戦が始まってましたがそのすれ違った瞬間には戦いが始まらなくて移動完了したときの艦隊同士の距離によって砲雷戦の判定があって戦いが始まってましたがこれには何か意味があったのでしょうか?

1.前作はPC9801用のMSDOSソフトだった。
  つまり処理速度が今より遅い。
2.空母戦記は通信対戦のできるソフトである。
  よって複数CPUに並列して処理させる必要がある。
  この為にプロット−>実行と処理が進む。
3.1であるにも関わらず2を実現するには実行中の割り込みを避けねばならなかった。
4.よって実行中に水上戦は発生せず移動最終地点での距離を計測し水上戦が発生する。
これが理由だ。

まあ「敵艦隊の移動方向は推測できるけど最終地点は推測しずらい。よって水上戦が発生しにくくなる。(言い方を変えると敵空母を捕捉しにくくなる。)」と言う目的(戦艦戦記じゃなく空母戦記だし)もあったけどね。

いずれにしても水上戦の発生につては色々と要望メールが寄せられた。
よって今回は「実行中の割り込み」で水上戦が発生する。
潜水艦戦も同じだ。
つまり「すれ違って行き過ぎてしまう事」はない。
それと1回の移動中、同一の敵と2度に渡る交戦はない。

[4140] [4139] Re[4136][4124]: 空母の飛行甲板 投稿者:atton 投稿日:2004/09/17(Fri) 01:29  
ここまで考えているとは・・・
納得できました。
次回の空母戦記の仕上がりが楽しみです。
そしてこれが最後の質問になろうかと思いますがお願いします。
空母戦記での艦隊の遭遇戦についてのことですが、初代空母戦記では艦隊同士が遭遇したときに砲雷戦が始まってましたがそのすれ違った瞬間には戦いが始まらなくて移動完了したときの艦隊同士の距離によって砲雷戦の判定があって戦いが始まってましたがこれには何か意味があったのでしょうか?たとえば艦隊が正面からぶつかったときには問題ないけど併走状態でぶつかり続けたときにはどう判定するの?みたいな。そして今回の空母戦記ではこの部分はどうなっているのかまたまたまたお時間ございましたらよろしくお願いします。

[4139] Re[4136][4124]: 空母の飛行甲板 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/16(Thu) 17:48  
> ちょっと話が脱線しましたが、この空母戦記の空母の弾薬搭載量ってどういう計算になっているのでしょうか?

それでは空母に搭載される艦載機用の弾薬について説明しよう。
まずは実際に搭載された数(6番以上)を列記する。
雲龍 魚雷36、80番72、25番288、6番456:丸軍艦メカ
雲龍 魚雷36、80番72、25番240、6番360:世界の艦船
大鳳 魚雷45、80番90、25番468、6番468:丸スペ
翔鶴 魚雷45、80番60、50番60、25番312、6番528:丸スペ
信濃 魚雷80、80番120、50番120、25番240、6番456:世界の艦船
隼鷹 魚雷27、80番54、25番198、6番348:世界の艦船
瑞鳳 魚雷12、25番72、6番180:世界の艦船
龍鳳 魚雷12、80番24、50番24、25番192:世界の艦船
千歳 魚雷18、80番36、25番72、6番180:世界の艦船
伊勢 50番44、25番22:丸スペ
千歳(水母)、6番260:丸スペ
日進(水母)25番48、6番288:丸スペ

次に隼鷹の場合を例に取り搭載機1機が何回出撃できるかを見よう。
原計画の搭載機は97式艦攻18機、99式艦爆18機、零戦12機だから上記の数値はこれを前提とした定数と推定される。
装備弾薬中、魚雷と800s爆弾(80番)は紛れもなく97式艦攻用だ。
魚雷が各機1.5回分、800s爆弾が3回分となる。
だが果たして250s爆弾(25番)はその全てが99式艦爆用なのだろうか?
だとすれば艦爆は各機11回分となるのだが...
そんなことはない。
ゲーム上では再現されていないが97式艦攻は250s爆弾2発を搭載できるのだ。
60s爆弾(6番)とて同じである。
全てが戦闘機用ではない。
(だとすれば各機14.5回分にもなる。)
97式艦攻は60s爆弾6発を搭載する事もできた。
すべての弾薬が97式艦攻だった場合、魚雷で1.5回分、800s爆弾で3回分、250s爆弾で5.5回分、60s爆弾で3.2回の合計13.2回分となる。
だがさすがにこれはない。
艦爆も作戦に参加するし戦闘機が爆弾を装備する事だって希にはあるだろう。
艦爆が艦攻とほぼ同数回作戦参加し戦闘機が艦爆や艦攻の約半数回、爆撃したと想定すると...
魚雷(1.5回)と800s(3回)は艦攻用、250sは54発が艦攻用(1.5回)、144発が艦爆用(8回)、60sは216発が艦攻用(2回)、132発が戦闘機用(5.5回)となる。
すなわち艦攻は魚雷1.5回と爆弾6.5回、艦爆は爆弾8回、戦闘機は5回だ。
空母戦記2ではこれを基準とし魚雷を搭載できる爆撃機に対しては魚雷2回と爆弾6回、魚雷を搭載できない爆撃機に対しては爆弾8回、爆弾を搭載できる戦闘機に対しては爆弾6回の弾薬定数とした。
(実際の数値で弾薬を定数化しなかったのはシナリオによって搭載機の定数が変わる為である。戦局が推移するにつれ空母の弾薬定数は次々と変化していった。搭載していない機種用の弾薬を搭載してもしょうがないのである。上述の数値も「ある一定の時期のみ」を表しているに過ぎない。)
シナリオ開始時に雲龍が97式艦攻18、99式艦爆18、零戦21型18を搭載していた場合、雲龍の航空機用弾薬は魚雷36、800s爆弾108、250s爆弾144、60s爆弾216(零戦21型は2発搭載できるので18*2*6)となる。
史実と異なり800s爆弾が多く250s爆弾と60s爆弾が少なくなるが空母としての作戦能力はほぼ同等となるので御勘弁頂きたい。
水上機についてもこれと同じである。
まあ、8回分もの弾薬を搭載しているのだから1日の海戦で空母が弾薬を使い果たす事は魚雷はともかくとして爆弾については殆どあり得ないと言えよう。
よって「だったらあえてルール化しなくても」との声が聞こえてくる。
(だから前回はルール化しなかった。それでも「どうしても」との要望が多数寄せられた為、今回はルール化したのである。)
そこで「弾薬の無制限モード」も用意した。
なおキャンペーンで航空機用弾薬の生産、補充を導入すると著しく煩雑化するので無制限モードのみとしている。
えっ?
「信濃は山ほど魚雷が積めなきゃいやだ。」って声が聞こえてきたぞ。
無制限モードじゃダメなの?
そうか。
信濃は山ほど魚雷を積んでるけど他の空母は少ししか積んでない状況でやりたいのか。
信濃の特徴をクローズアップしたいんだね。
御安心を。
データ変更機能を搭載しているのでシナリオ開始時に各艦の弾薬搭載量をプレイヤーが好きな様に変更できる。
データ変更の手間を辞さないなら上記の「実際の定数」でプレイする事も可能だ。

ところで空母が搭載している航空機燃料の方は大丈夫なんだろうか?
果たして空母はどれくらい航空機燃料を搭載しているのだろう?
瑞鶴の場合を例に取ると丸スペでは496t(世界の艦船225号では745t)、容量に直すと比重が0.75なので661キロリットル(993キロリットル)となる。
それでは航空機1機当たりの消費量は?
零戦21型が540リットル(増槽無し)、99式艦爆が1000リットル。
面倒なので切りの良い99式艦爆でみると661フライト分(もしくは993フライト分)になる。
瑞鶴の搭載機数は75機なのでこれを割ると1機あたり8.8回(もしくは13.2回)のフライトが可能だ。
よってこれまた「燃料切れは想定外」と言えよう。
ましてや「燃料を使い果たしてカラッケツで帰投する事」は滅多にないので実際のフライト数は遙かに増える。
爆弾は着艦する時、危ないので海中投棄するけど燃料はそんな事ないのだから。

次に激闘!ソロモン海戦史DXでの弾薬について説明しよう。
1門当たりの弾薬数が10射撃分となってるが本当の数字なのかと言う事だったね。
まず史実を見てみよう。
特型駆逐艦は12.7センチ砲6門を装備しているが砲弾の搭載数は砲1門につき戦時で150発(世界の艦船175号:竣工時は戦時180発だった)である。
戦艦の場合、大和の主砲弾定数が1門につき100発、金剛が竣工時、80発、改装後100発なので概ね100発と見て良い。
かたやゲーム上では各砲10発なので大きく異なる。
つまり「本当の数字」ではない。
これはゲームだと1ターン4分なのでやむなく取られた処置なのだ。
実際には4分間の間に何回も射撃をする。
よって数射撃を4分単位でまとめざるをえず射撃回数の減少と命中率の向上でこれのバランスを取ったのである。
果たして軍艦はどの位のペースで射撃をするか?
日本海軍の12.7センチ砲の発射速度は毎分10発(軍艦メカニズム図鑑「日本の駆逐艦」)だがこれだと15分で砲弾を撃ち尽くす。
ゲーム上だと4ターン弱だ。
これだと不都合である事甚だしい。
もっとも実際には全力で発射する事は滅多になく大抵はゆっくりと射撃(緩射と言う)するので15分で弾切れになったりはしない。
戦艦の場合、だいたい毎分1.5発だから66分。
16ターンだ。
どの艦が何回の射撃で弾切れになるかには「全ての艦の弾薬定数と発射速度」を調べなければならないし調査を終えたにしても発射速度が状況によって変化するので満足のいくデータ化は難しい。
よって一律に射撃回数10回としたのである。
僕としてもちょっと残念な所だ。

[4138] Re[4137][4135][4134]: 空母戦発生の工夫 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/16(Thu) 11:39  
> ひとつ質問なんですが[4132]で解説されていたギルバート諸島沖海戦、マーシャル諸島沖海戦、トラック空襲の事例は今回の24、25、28に相当すると考えて宜しいのでしょうか?

うん、そうだよ。
[4132]じゃ「沖海戦」と書いたけど「沖航空戦」が正しいんだ。
混乱させてしまって申し訳ない。
陸上の航空機が艦船を攻撃した戦いでも「マレー沖海戦」の様に海戦と表記される場合もあれば航空戦と表記される場合もある。
変だよねえ。

[4137] Re[4135][4134]: 空母戦発生の工夫 投稿者:いそしち 投稿日:2004/09/16(Thu) 08:46  
いつも懇切に御説明頂きありがとうございます。
これで空母作戦の全体像が把握できました。
真珠湾奇襲やトラック空襲くらいは知っていましたが他の多くの空母による飛行場空襲はよく知らなかったので大変勉強になります。
ひとつ質問なんですが[4132]で解説されていたギルバート諸島沖海戦、マーシャル諸島沖海戦、トラック空襲の事例は今回の24、25、28に相当すると考えて宜しいのでしょうか?

[4136] Re[4124]: 空母の飛行甲板 投稿者:atton 投稿日:2004/09/15(Wed) 23:37  
先日の御回答ありがとうございます。
>壁と中身を別にデータ化すれば良いんだがそうなると1隻あたりのデータ量が膨れすぎる。
よって現状だと致し方ない。
というところにゲーム作りの難しさを感じさせてもらいました。
しかし
>大和やビスマルク1隻をテーマとしたゲームなら簡単なんだが。
なんかそれをやるととても生々しいゲームになってプレイするのがちょっと・・・という思いもあります。
まあ初代空母戦記をやってましても味方航空機が撃墜されると頭の中でデスカウントを取ってしまいなんともいえない気持ちにもなりました。これが大○略とかのゲームと違うところだなあ(いい意味)と思っています。
ちょっと話が脱線しましたが、この空母戦記の空母の弾薬搭載量ってどういう計算になっているのでしょうか?初代空母戦記では丸一日ひっきりなしに出撃させても弾切れは起こさなかったのですが実際はどうなのでしょうか?激ソロでは各砲10回射撃分になってましたがこれも本当の数字なのでしょうか?
またまたお時間ございましたら教えてください。

[4135] Re[4134]: 空母戦発生の工夫 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/15(Wed) 20:39  
さて「空母対空母の艦隊戦」(長いので空母戦と略)は如何なる時に発生したのか?
空母戦を「空母から発進した攻撃隊が空母を攻撃した海戦」と定義した場合、太平洋戦争で発生した空母戦は以下となる。
1.セイロン沖海戦
2.珊瑚海海戦
3.ミッドウェー海戦
4.第2次ソロモン海戦
5.南太平洋海戦
6.マリアナ沖海戦
7.レイテ海戦
8.日本本土空襲

上記のうち1のセイロン沖海戦と8の日本本土空襲は侵攻側の空母機動部隊が一方的に防御側の艦船と飛行場を攻撃しているので「空母戦じゃない。」と思われる方が多いであろう。
よって除外する。
3年9ヶ月に渡る戦争で2〜7のたった6回だ。
まずこれを覚えて置いて頂きたい。
少ないと思われるだろう。
しかも6回中の4回が1942年の半年間に集中している。
つまり3年9ヶ月に及ぶ太平洋戦争のうち上記の半年を除くと3年3ヶ月で2回だ。
(レイテ海戦は囮としての運用だから除くと考えるならたった1回だけになってしまう。)
実の所、空母戦の本質を考えるなら6回でも多いと言えよう。
日本海軍が攻撃に徹底性を欠いたから6回も発生したのである。
珊瑚海海戦でヨークタウンを取り逃がさず撃沈していたらミッドウェー海戦は発生しなかったと考えられるし第2次ソロモン海戦でエンタープライズを取り逃がさず撃沈していたら南太平洋海戦も発生しなかったであろう。
すなわち太平洋戦記2で数多く空母戦を行いたいなら「史実と同じく米空母を取り逃がす事」が肝要である。
双方に空母がなければ空母戦は発生しない。
太平洋戦記2の米軍は史実と同じペース以下でしか艦船を建造しないのだから史実より多く沈めてはならないのだ。
次に「空母戦とは何か?」を考えて見よう。
広い洋上で空母機動部隊同士が雌雄を決する為に出くわし優劣を競い合うのが空母戦か?
そんな事はない。
上記8件の全てが「侵攻側の空母機動部隊が防御側の飛行場を空襲する目的で接近したのが生起要因」でありこのうち6件(2〜7)が「侵攻側の空母機動部隊を迎撃する為に防御側も空母機動部隊を出撃させた為に発生した海戦」なのである。
つまり空母戦と「空母機動部隊による飛行場空襲」とは紙一重であり防御側が空母機動部隊での迎撃に躊躇した場合、全ての空母戦は単なる「空母機動部隊による飛行場空襲」で終わってしまったであろう。
逆に幾つかの「空母機動部隊による飛行場空襲」は空母戦に変化しえた可能性がある。
それでは空母機動部隊による空襲作戦がどれだけあったか主だった作戦をざっと見てみよう。

1.1941年12月上旬:1航艦によるハワイ空襲
2.1941年12月上旬:4航戦によるダバオ空襲
3.1941年12月下旬:2航戦によるウェーク空襲
4.1942年1月下旬:1航艦によるラバウル、カビエン、ラエ空襲
5.1942年1月下旬:2航戦によるアンボン空襲
6.1942年2月上旬:米第8,17機動部隊によるマーシャル空襲
7.1942年2月中旬:1航艦によるポートダーウィン空襲
8.1942年2月下旬:米第11機動部隊によるラバウル空襲
  (ニューギニア沖海戦)
9.1942年2月下旬:米第8機動部隊によるウェーク、トラック空襲
10.1942年3月上旬:米第8機動部隊によるマーカス空襲
11.1942年3月上旬:1航艦によるチラチャップ空襲
12.1942年3月中旬:米第11,17機動部隊によるラエ、サラモア空襲
13.1942年4月中旬:米第16、18機動部隊による東京空襲
14.1942年5月上旬:米第17機動部隊によるツラギ空襲
15.1942年6月上旬:4航戦によるダッチハーバー空襲
16.1942年8月上旬:米第11,16,18機動部隊によるツラギ空襲
17.1942年10月中旬:2航戦によるガダルカナル空襲
18.1943年6月:米英第36機動部隊によるニュージョージア空襲
19.1943年9月上旬:米第15機動部隊によるマーカス空襲
20.1943年9月中旬:米第15機動部隊によるギルバート空襲
21.1943年10月上旬:米第14機動部隊によるウェーク空襲
22.1943年11月上旬:米第38機動部隊によるラバウル空襲
23.1943年11月中旬:米第38、50機動部隊によるラバウル空襲
24.1943年11月下旬:米第50、52、53機動部隊によるギルバート空襲
   (ギルバート諸島沖航空戦)
25.1943年12月上旬:米第50機動部隊によるマーシャル空襲
   (マーシャル諸島沖航空戦)
26.1943年12月下旬:米第50機動部隊によるカビエン空襲
27.1944年1月下旬:米第58機動部隊によるマーシャル空襲
28.1944年2月中旬:米第58機動部隊によるトラック空襲
29.1944年2月下旬:米第58機動部隊によるマリアナ空襲
30.1944年3月下旬:米第58機動部隊によるパラオ空襲
31.1944年4月中旬:米英第70機動部隊によるサバン空襲
32.1944年4月下旬:米第58機動部隊によるトラック空襲
33.1944年5月中旬:英機動部隊によるスラバヤ空襲
34.1944年5月中旬:米第58機動部隊によるトラック空襲
35.1944年5月中旬:米第58機動部隊によるマーカス空襲
36.1944年5月下旬:米第58機動部隊によるウェーク空襲
37.1944年6月中旬:米第58機動部隊によるマリアナ空襲
38.1944年6月中旬:米第58機動部隊による硫黄島空襲
39.1944年7月下旬:英機動部隊によるサバン空襲
40.1944年8月上旬:米第58機動部隊による硫黄島空襲
41.1944年9月中旬:米第38機動部隊によるセブ空襲
42.1944年10月上旬:米第38機動部隊によるマニラ空襲
43.1944年10月上旬:米第38機動部隊による沖縄空襲
44.1944年10月中旬:台湾沖航空戦
45.フィリピン各地で展開された数限りない空襲
46.1945年1月上旬:英第57機動部隊によるベラワンデリ空襲
47.1945年1月下旬:英第57機動部隊によるパレンバン空襲
48.1945年2月中旬:米第58機動部隊による東京、横浜空襲
49.1945年2月下旬:米第58機動部隊による硫黄島空襲
50.1945年3月中旬:米第58機動部隊による九州、呉空襲
51.1945年3月下旬:米英機動部隊による機動部隊による沖縄空襲
52.沖縄周辺各地で展開された数限りない空襲
53.1945年7月上旬:米第38機動部隊による関東空襲
54.1945年7月下旬:米第38機動部隊による呉空襲

もっといっぱいあるんだけど疲れちゃった...
さて僕の言わんとする事は「元来、空母とは飛行場を攻撃する為の兵器であり空母と戦う為の兵器ではない。空母戦が発生するのは戦力が拮抗しており防御側が空母による迎撃を決心した時に限られる。」と言う事なのだ。
充分に基地航空隊を配備してあるのならば迎撃に空母を使用する必要はない。
(井上提督流の考え方だと思われるだろうけど。でもまあ、米軍の「A計画」だって似たようなものだ。)
よって米軍と空母戦をしたいのならば太平洋上の各根拠地に基地航空隊をあまり配備してはならない。
(付け加えるなら戦艦による対地射撃は金剛型しか使用してはならない。大和、武蔵はトラックかパラオにとどめて置いて出撃させず、その他の戦艦は呉に置き続けるのが重要である。)
米機動部隊がやってきて日本の基地航空隊が壊滅した後で「あっ!」と叫び、トラックかブルネイはたまたパラオあたりから日本の空母機動部隊を出撃させて決戦を挑むのが史実派的アプローチだし徹底的に攻撃せず大破のまま取り逃がすのも肝要であろう。
そうすれば修理してまた攻めてきてくれる。
効率の良い戦争指導をしたいのなら自軍空母は全て敵根拠地攻略の為に使用し敵空母機動部隊の来襲には陸上機を使用するのが良い。
よく「空母戦が発生しない」と言われるがプレイヤー諸氏が効率の良い戦争指導をしているのも発生しない要因と言えよう。
米軍に空母がたくさんあれば攻めてくるし日本に迎え撃つ兵力が空母しかなければ否応なく空母戦が発生する。

ちなみに現在開発している空母戦記2は「滅多に起きなかった第2大戦海戦史のハイライトたる空母戦」をショートシナリオとしてまとめ上げたゲームでありこれに「空母機動部隊による地味な飛行場空襲」を付け加えたのがキャンペーンシナリオである。

[4134] 空母戦発生の工夫 投稿者:史実派プレイヤー 投稿日:2004/09/15(Wed) 13:52  
「空母戦記2」の話題の中恐縮です。
私のような戦略級好きプレイヤーは、「太平洋戦記2」を
ずっとプレイ、研究をしています。みなさんも未だにはまっていると思いますが。
なかには日本帝国の勝ち負けにはこだわらず、いかに当時の雰囲気を体験できるか、を希求されている方も多いと思います。シミュレーションゲームですから、当然と言えば当然ですけれども。
リアル派プレイヤーでしたら「太平洋戦記2」での空母対空母の艦隊戦が発生しにくいということは以前からお気づきかと思います。起こりやすいのは水上砲雷戦や陸上機の攻撃ばかり。「空母戦記」のシステムならリアルに再現される空母戦ですが、「太平洋戦記2」でそれを求めるのは無理難題というもの。もちろん、「太平洋戦記2」の改良要望は御法度というのは承知しています。現状のシステムのままでの空母戦が起こりやすいプレイ方法などを、熱心な「太平洋戦記2」ファンや阿部社長に御教授されたいです。

[4133] ご無沙汰してます 投稿者:紺碧七 投稿日:2004/09/15(Wed) 07:51  
掲示板も「空母戦記2」の話題で盛り上がってますね

今さらですが、「太平洋戦記2」です。シナリオ「ライジングサン」ですが、開戦1年が経過しました。今回は2回目のプレイですが、最初にプレイした時に比べ、攻略ペースが上がっています。初プレイ時は英軍との講和が1943年3月でしたが、今回は1942年中には成し遂げられそうです。

詳細についてはblogにてプレイレポートを公開しておりますので、そちらをごらんいただければおわかりかと思いますが、”開戦直後にポートダーウィンを攻略したこと”と”敵根拠地占領時に空挺部隊をなるべく投入したこと”が快進撃の理由かな〜?と思います(リロードの多用も、まあ理由のひとつになるかも知れんですが)

あとは航空機の機種の選定をもっと絞り込めたこととかもありますね。それでも深山とか、零戦32型とか完成させてしまってますが(笑)。艦船の建造にしても夕張型軽巡6隻も序盤から建造してしまいましたし(何の冗談?と思われるかも知れませんが)
ま、それぞれ活躍してます

http://blog.livedoor.jp/konpeki7/


[4132] 空母の敵 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/13(Mon) 20:59  
1939年の第2次世界大戦勃発時、英海軍は6隻の空母を保有しており大戦中、これに空母12隻(航空工作艦1隻を含む)、護衛空母45隻(38隻は米国製)を増勢した。
これら63隻中8隻が戦没(空母5隻、護衛空母3隻)している。
一方、1941年から参戦した日本海軍は空母9隻、護衛空母1隻をもって開戦を迎え空母11隻、護衛空母4隻を増勢した。
これら25隻中の戦没艦は19隻(空母15隻、護衛空母4隻)である。
また日本と同時に参戦した米海軍は空母7隻、護衛空母1隻をもって開戦を迎え空母26隻、護衛空母76隻を増勢した。
この内訳について若干、説明しよう。
32隻計画され26隻が起工したエセックス型のうち17隻が終戦までに竣工(7隻は戦後に竣工:2隻は建造中止)し14隻が実戦に投入された。
この17隻にインデペンデンス型9隻を加えたのが空母26隻である。
護衛空母はチャージャー型1隻、ボーグ型11隻、サンガモン型4隻、カサブランカ型50隻、コメンスメントベイ型10隻(他に戦後竣工艦9隻有り)で76隻となる。
これら110隻中のうち11隻(空母5隻、護衛空母6隻)が戦没した。

さてこれら198隻の空母はどの様な敵と戦いを繰り広げたのであろうか?
これを考えるには2つのアプローチがある。
ひとつはこれら198隻が「どの様な敵を攻撃したか」を見る事だ。
この対象には空母、水上艦、飛行場、潜水艦は勿論の事、飛行場、工場、トーチカなどが加わり挙げ句の果てには民間家屋、湖のダム(本当の事だ。地中海のサルディニアで実行された)までが連なる。
これをいちいち検証するのはちょっとばかり大変だ。
今はやめておこう。
さて、もうひとつは「空母がどんな敵から攻撃されたか?」を見る事だ。
これならそう大した手間はかからない。
第2次世界大戦の戦没艦は前述したように38隻だけなので。
なお198隻中38隻の戦没は19%であるがこの数値を見て「空母ってのは案外沈められていないんだな。」と思われると困る。
参戦時に日米英海軍が保有していた空母は総計24隻だがなんとこのうち18隻が第2次世界大戦中に戦没した。
実に75%である。
つまり「各国が最初に保有していた空母は激烈な戦闘の末、片っ端から沈められたがその後に空母が大量建造されたのでトータルでの戦没率は19%に落ち着いた」となる。
よって大戦後半に建造された英米空母の戦没率は極めて低い。
さて本文に於ける空母の定義であるがMACシップや日本の陸軍空母、山汐丸などは対象から除外している。
また護衛空母を「商船構造の空母」と定義したが隼鷹型、コロッサス型は能力が高く運用構想も一般空母と変わらない為、護衛空母ではなく空母として扱った。
戦没要因については対象を潜水艦、水上艦、艦載機(即ち空母)、陸上機、事故の4種に区分し千代田やホーネット、ヨークタウンなど複合する場合は筆者の判断で「主として戦没要因となった1種」に類別した。
ちなみに前述3隻の戦没要因は艦載機としている。
天城やナボブなど全損に近い状態であってもとりあえずは戦没艦扱いとはしていない。
こうして集計すると38隻のうち潜水艦による戦没艦は16隻、水上艦による戦没艦は2隻、艦載機による戦没艦は15隻、陸上機による戦没艦4隻、事故1隻となる。
これを見て判る様に潜水艦による被害が最も大きい。
空母は潜水艦にとって大きな脅威である反面、護衛艦が過少であれば「空母こそが潜水艦にとって大きな獲物」になると言えよう。
日本海軍空母が潜水艦の魚雷を受けたのは大戦中15例あり7例は大破にとどまったが8例は戦没に至った。
次に多いのは艦載機による戦没である。
ただし15隻のうち11隻は日本海軍空母で連合国空母での戦没は4隻に過ぎなかった。
これは「英海軍の主敵は独伊海軍であり敵が空母を保有しない以上、艦載機による戦没艦は生じない事」と「米海軍の主敵は日本海軍であったが大戦末期、日本海軍の空母部隊は攻撃力を大きく失い米空母の交戦対象が日本軍陸上機となった事」による。
だとしたら「陸上機による戦没艦」がもっと多そうだがこれは4隻だけだ。
何故であろうか?
陸上機は空母にとって脅威となりえないのであろうか?
そんな事はない。
1943年11月のギルバート諸島沖海戦で米空母インデペンデンス、12月のマーシャル諸島沖海戦でレキシントン(エセックス型の2代目)、翌年2月のトラック空襲でイントレピッド(エセックス型)と僅か3ヶ月間に3隻もの空母がいずれも陸上機の雷撃で大破しており地中海では英海軍の装甲空母が4回もドイツ軍の急降下爆撃により大破している。
更に大戦末期になると特攻の激化により損害の急増は枚挙の暇が無くなった。
これらは全て陸上機による戦果であるが「大破させたものの戦没には至らなかった例」が非常に多い。
その原因として太平洋戦域では「陸上隊VS空母の戦い」は優勢な側(即ち侵攻側)が空母であり「大戦末期には連合軍が優勢であった事」ならびに「当時の連合軍空母が装甲空母ではないが沈みにくいエセックス型や英海軍の装甲空母だった事」が挙げられよう。
ちなみに日本海軍は開戦後の7ヶ月を除き終始、防衛側に回ったが戦没艦19隻中、陸上機を戦没要因とする艦は0であった。
これは大戦中盤であっても「日本海軍が敵陸上機の行動圏内で空母を航行させる事」を極度に敬遠した事も原因のひとつと考えられる。
まあ、私の言いたい事は「戦没要因を陸上機とするのは僅か4隻で艦載機の15隻に比べて至って少ない。だが艦載機によって沈められた15隻中11隻は日本海軍空母であり米海軍のみを見るのなら戦没空母11隻中、3隻が艦載機、4隻が陸上機なので必ずしも陸上機の脅威が小さいとは言い難い。ましてや戦没には至らなかった損傷例を考えると米空母は日本軍陸上機によって甚大な損害を蒙ったと考えられるのではないか。」である。
少々、長くなりすぎた。
今日はここまでとしよう。
(この話は続かないで「これで終わり」かな...)

[4131] Re[4130][4123][4122]: 空母の飛行甲板で・・ 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/12(Sun) 16:10  
>  前作では、損傷した場合、その日のうちには復旧出来なかった
>  ですが、今作はダメコン(特に米空母の飛行甲板)はどんな風
> になりのでしょうか?

やはり破損(黄色表示)はダメコン次第、破壊(赤表示)はシナリオ中(キャンペーンの場合はステージ中)の回復はなしとしている。
ただし前作に比べて損害判定が大幅に改良(破損の発生範囲が差ではなく%となっているので破損が発生しやすい。また左右ブロックへの被害拡大判定が船体上部と下部で大きく異なっている。貫徹判定も差から%に変えている。魚雷や大口径砲弾が小型艦に命中した場合の轟沈ルールなど。)されているのでダメコンはより重要な要素になったと言えよう。
なおキャンペーンの場合、機銃など船体上部での特定ブロック(主砲や艦橋などはダメだよ。)は内地へ帰さなくても現地の応急修理で修復できる。
応急修理した艦は連続して出撃はさせられない。
ただし「機銃が壊れたままでも良い」なら艦隊に編入して出撃させられる。
(「たかが機銃が少々壊れた位で何故、大型空母を内地へ戻さなけりゃならんのだ?」と言う意見が幾つかメールで送られて来たからである。僕も「もっともだ。」と思った。大して船体が壊れている訳じゃないしね。)

ちなみにメールでの要望は本日をもって終了とする。

[4130] Re[4123][4122]: 空母の飛行甲板で・・ 投稿者:GSファン 投稿日:2004/09/12(Sun) 11:05  
> > さて、以前の空母戦記のお話がありましたが、旧版ではエセックスの飛行甲板がいやに硬かったと記憶しております。

 私はむしろ弱すぎる印象でしたけどねえ。エセックスがこんな
簡単に発着不能になっていいのか?って感じでしたけど。
(主に彗星が登場してからの話ですけど、99艦爆でもそう苦労
 はしなかったような気が)
 前作では、損傷した場合、その日のうちには復旧出来なかった
 ですが、今作はダメコン(特に米空母の飛行甲板)はどんな風
になりのでしょうか?

[4129] エレベータ 投稿者:GSファン 投稿日:2004/09/12(Sun) 10:57  
> まてよ、エレベーターにオートモードを付けるけど1機分は余裕がな
> となると177機までだな。

オートモードがつくんですね。いいですねえ。前作で私、やりました
よ、信濃での最大運用。1機づつ上げたり下げたりを何回やったか。
あれは疲れましたもんねえ。
 しかし、今回は艦載機数は史実なみになるんですね。前作のように
毎回各空母にフル搭載で思いきり使い捨て(いくらゲームとはいえ
我ながらひどいと思ってましたが。日没まじかのときは回収なんか
考えずに母艦は逃げてました。。。)ということはできないし、
常に数は不足気味になるんでしょうね。これはきつそうですけど
やりがいもあるかな。
 史実(前作からですが)では、すでに珊瑚海やミッドウエーのと
きから赤城や瑞鶴、翔鶴の格納庫はすかすかだったそうですもんね。
 それにしてもなぜ海軍は空母ばかり(あげくは航空戦艦)作ろう
としたんでしょうね。足りないのは飛行機とパイロットだったのに。

[4128] Re[4127][4112][4110]: 艦載機の比率について質問よろしいでしょうか。 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/11(Sat) 15:07  
> 貴社のゲームにおかれましては母艦搭載可能といわれたタイガーキャットが登場しないのですがこれはベアキャットがすぐに登場したことにより、役に立たなくなったためでしょうか。

いや、小型空母に烈風や流星を搭載する事すら「本当はそんな事出来ないのに変だ。」と言われる位だ。
(まあ空母戦記2の場合、こうした大型機や高速機を小型空母で運用しずらくする為、発着事故率を高く設定してあるけどね。)
超大型空母でしか運用できそうもない双発のF7F(タイガーキャット)やシーホーネットのデータ化などとてもとても...
(状況次第では発売後のバージョンアップでと考えている。)

[4127] Re[4112][4110]: 艦載機の比率について質問よろしいでしょうか。 投稿者:友蔵 投稿日:2004/09/11(Sat) 14:02  
ども、ご多忙の中大変丁寧な解説ありがとうございます。ヨーロッパの航空母艦も含めてとても大作になりそうな予感がします。発売がとても待ち遠しいです。

キャンペーンで戦闘機や攻撃機を設定するのに自由度があることはありがたいと思います。極端な話が米軍並に軽空母にはすべて52型ゼロ戦、74機搭載の正規空母には37機52型ゼロ戦と37機の天山を搭載することもできるのですね。これで貧弱な日本艦隊の対空火力を戦闘機でカバーできるようになりますね。
また、以前この掲示板で見た事もありますが駆逐艦や潜水艦によるトンボ釣りもルール化されるということでなかなかやり応えのあるゲームとなりそうですね。発売は遅くなってもかまいませんので完成度が高くボリュームのある作品にしてください。土日も出勤されておられるとか、ご苦労様です。

あと、最後にひとつよろしいでしょか。貴社のゲームにおかれましては母艦搭載可能といわれたタイガーキャットが登場しないのですがこれはベアキャットがすぐに登場したことにより、役に立たなくなったためでしょうか。敵ながらあのフォルムとてもすきなのですが。

[4126] Re[4124]: 空母の飛行甲板 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/11(Sat) 10:02  
>それじゃあ飛行機に直撃して飛行機が誘爆、甲板損傷ゼロ、っていう判定はないのでしょうか?

ああ、その事か...
確かにそうだよね。
ここは空母戦記の欠点なんだ。
ブロック構造そのものに装甲を持たせているからどうしてもそうなってしまう。
如何に装甲空母と言えど待機甲板に並んでいる航空機は装甲されていない。
壁と中身を別にデータ化すれば良いんだがそうなると1隻あたりのデータ量が膨れすぎる。
よって現状だと致し方ない。
大和やビスマルク1隻をテーマとしたゲームなら簡単なんだが。

[4125] Re[4124]: 空母の飛行甲板 投稿者:無加川のニジマス 投稿日:2004/09/11(Sat) 09:07  
これも私の耳学問によるのですが、神風特攻隊の被害に業を煮やしたアメリカ海軍は一部の航空母艦(エセックスとは思います。)のバイタルパートに3inchの鋼板を張っていたと聞き及んでおります。
逆に、これが原因でトップヘビーとなり台風の被害を受けやすかったとか。
いずれにしましても米国空母の打たれ強さには舌を巻くばかりです。
また、だいぶ後の話になるのですが記念館としてニューヨークに保存されているイントレピッドは大改装の際に飛行甲板が舗装道路のように舗装されているようです。

[4124] 空母の飛行甲板 投稿者:aton 投稿日:2004/09/11(Sat) 08:09  
突然お邪魔します。
空母の飛行甲板で・・・
の関連の質問なんですけど、私も前作に疑問を感じてました。
確かミッドウェークラスの飛行甲板には装甲を施してましたけど、装甲を打ち破らなければ待機中の航空機に誘爆しないという印象がありました。それじゃあ飛行機に直撃して飛行機が誘爆、甲板損傷ゼロ、っていう判定はないのでしょうか?
たとえ誘爆した飛行機が爆弾や魚雷を搭載していても急降下で運動エネルギーをもった爆弾よりは破壊力が低いはずですし甲板を破壊することなく横や前後にある飛行機には被害がでるはずです。
前作ではそれが疑問でしたのでお時間ございましたらよろしくお願いします。

[4123] Re[4122]: 空母の飛行甲板で・・ 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/11(Sat) 00:06  
> さて、以前の空母戦記のお話がありましたが、旧版ではエセックスの飛行甲板がいやに硬かったと記憶しております。

そんな事は無かったと思うけど...
機関区甲板は確かに強靱(63+38ミリ:旧版はセンチ単位だったから装甲10としたが今回はミリ単位であり複合装甲の差別化をしたので83となる)だから沈没させるのは確かに難しいんだが。
まあ弊社に来られる時はまたメールで連絡して下さいな。
前回は予定が合わなかったけど平日なら大抵は大丈夫なので。

[4122] 空母の飛行甲板で・・ 投稿者:アルフレッド 投稿日:2004/09/10(Fri) 22:39  
阿部社長、大変ご無沙汰しております。HPにおける空母戦記2の予告コーナーいよいよ充実してきて何よりです。
一度御社をご訪問したいと常々思いつつもこの猛暑に負けて夏ばて気味です、このあたりやはり年を感じます。
昔から御社のゲームほとんどすべて楽しませて頂きかつかなり古いゲームでもレビューかける程度遊ばせて頂きました。(クリミネートしていないものもありますが。)

さて、以前の空母戦記のお話がありましたが、旧版ではエセックスの飛行甲板がいやに硬かったと記憶しております。私の経験では99艦爆の25番では破損は出来ても甲板に待機中の航空機を直撃しない限り破壊には至らなかったと記憶しておりますが、太平洋戦記2の兵器図鑑を見たところヨークタウン級と同様にエセックス級も飛行甲板には装甲無しと書いてあります。25番で破損のみと言うことは同クラスの抗堪性を表したものでしょうか。或いは部分的にでも装甲が施してあったのでしょうか。浅学の私めにはよくわからないものですから。(なにぶん古い記憶なので勘違いあるかもしれません)

[4121] Re[4120][4119][4118]: 艦載機の搭載方法についてのご質問 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/10(Fri) 20:14  
>つまり信濃は、45機搭載と言う訳ですか。

いや、計画時の63機(丸スペシャル「日本の空母2」27頁)としている。
それと待機甲板に並べられる機数(つまり攻撃隊の機数上限)が飛龍の33機、瑞鶴の45機に比べ60機と大きいのが信濃の魅力だ。
他の空母の攻撃隊を信濃に着艦させ毎回、60機の編隊を繰り出せば信濃1隻で180機(飛行中1隊、格納庫1隊、待機甲板1隊)を運用する事も不可能じゃない。
まてよ、エレベーターにオートモードを付けるけど1機分は余裕がなきゃ無理か...
となると177機までだな。

[4120] Re[4119][4118]: 艦載機の搭載方法についてのご質問 投稿者:佐久間征二郎 投稿日:2004/09/10(Fri) 19:36  
返信いただきありがとう御座います。

スペック制ですか。つまり信濃は、45機搭載と言う訳ですか。

解りました。発売を楽しみに待っています。

[4119] Re[4118]: 艦載機の搭載方法についてのご質問 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/10(Fri) 19:07  
> 艦載機の搭載方法はスペック上での搭載数なのでしょうか?それとも、格納庫のスペース制なのでしょうか?

スペックによる搭載機数制を採用している。
僕も「機種毎のスペースにしようかな?」と思ったんだけどプレイ上、甚だ厄介な事になるのでやめた。
翔鶴から発進した攻撃隊が飛鷹に着艦したとしよう。
双方の空母が全く別の機種を搭載していたとすると機数単位ならそう難しくなく運用できるがスペース単位だと...

それと各航空機のスペース値をうまくデータ化するのも大変だ。
状況によって取りようが変わるので「烈風は零戦52型の1.3機に相当」と簡単に言い切れない。
よって「どうせ言い切れないなら1機は1機」としたのである。
空母側にしても実の所、「各空母が本当は最大何機搭載できるのか?」と言う事が不明なのである。
各国空母の格納庫面積が判っている訳では無いし判った所で必ずしも搭載機数は格納庫面積と比例していない。
極端に細長い格納庫だった場合、例え面積は広くとも実際の搭載機数は激減する。
加えて「実際に何機搭載していたか」と「何機搭載できるか」とは大きく異なるのである。
よって本ゲームでは「実際に何機搭載していたか」と言う史実を中心に空母の搭載機数をデータ化した。

それと格納庫内じゃ主翼折り畳み時で扱わなくちゃならないし待機甲板じゃ主翼展張時で扱わなくちゃならない。
格納庫に何なら何機並べれて待機甲板に何なら何機と考え続けるのは相当きつい。
データ化するのは可能だとしても「プレイヤーがサクサクとゲームを進められる」とはちょっと考えられなかった。
よって「検討はしたけどボツ」になったのである。

[4118] 艦載機の搭載方法についてのご質問 投稿者:佐久間征二郎 投稿日:2004/09/10(Fri) 18:25  
初めてお目にかかります。佐久間征二郎と名乗る者です。

空母戦記2での艦載機の搭載方法についてのご質問が御座います。

艦載機の搭載方法はスペック上での搭載数なのでしょうか?それとも、格納庫のスペース制なのでしょうか?

スペック搭載制では烈風でも96式艦戦でも同じ搭載数です。

スペース制ではこれがガラリと違います。

このあたりがどうなっているか。お教えください。

[4117] Re[4115][4112][4110]: 艦載機の比率について質問よろしいでしょうか。 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/10(Fri) 16:21  
> 戦闘機が多いのは戦闘爆撃機を含んでいるからでなのでは?

いや、純然たる戦闘機(52型)だけで28機だよ。
当時、瑞鶴が搭載していた戦闘爆撃機(爆戦)は16機でこれを合わせると搭載機総数65機中44機で67%にも達する。

なお空母戦記2では水平爆撃や急降下爆撃とは別に緩降下爆撃がルール化(爆戦は緩降下爆撃できる)されるので爆戦はずっと使いやすくなる。
だがF6F5やF4U、P47Dなんかも使いやすくなってしまうので一概に有利とも言えない...
反面、水平爆撃は命中率をぐっと下げられるので米軍の4発重爆はさほど脅威ではなくなる。

[4116] Re[4115][4112][4110]: 艦載機の比率について質問よろしいでしょうか。 投稿者:無加川のニジマス 投稿日:2004/09/10(Fri) 15:18  
> この後はアウトレンジ作戦が基本となったので余り変動はないがレイテ海戦時(寄せ集めなのであまり参考とはならないが...)は総数65機中28機で43%になってる。

前回のMS-DOS 版 の空母戦記でもシナリオ(マリアナ海戦)では爆戦の扱いには結構苦労しました。でも、彗星や天山だけでなく実際には爆戦もかなりの割合があったのでしょうね。

昔、「丸」で爆戦の搭乗員は体当たりすることが暗黙の了解となっていたという話を読んだことがありました。この当時は特効はまだ無かっただけにより悲惨な思いで読みました。

[4115] Re[4112][4110]: 艦載機の比率について質問よろしいでしょうか。 投稿者:長谷川 投稿日:2004/09/10(Fri) 14:20  
> この後はアウトレンジ作戦が基本となったので余り変動はないがレイテ海戦時(寄せ集めなのであまり参考とはならないが...)は総数65機中28機で43%になってる。

戦闘機が多いのは戦闘爆撃機を含んでいるからでなのでは?

[4114] Re[4113]: 待ってました! 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/09(Thu) 11:50  
> ところでモーラーとはどういう航空機なのですか?

大戦末期に米国のマーチン社で開発された艦攻(艦爆兼用)でスカイレーダーの対抗馬である。
B36用の3000馬力エンジン(よって性能はスカイレーダーより優れている)を備え魚雷3本を搭載できる。
太平洋戦記2では後に大量生産されたスカイレーダーを登場させたので今回はモーラーを登場させた。
その理由はモーラーが1945年1月には750機も発注(実生産は151機)された量産機だったからだ。
もしも戦争が長引いていればスカイレーダーではなくモーラーが主力艦攻になったかも知れない。

さてそれでは英空母の話を続けよう。
開戦時、英海軍は6隻の空母を保有していたが1943年を迎えた時点でこれらのうち5隻が戦没(カレイジアス、グローリアス、アークロイヤル、ハーミス、イーグル)しておりフューリアスだけが残存(アーガスは商船改装空母であり開戦時は予備艦だったのでここでは数えない)していた。
これに大戦中、新造された装甲空母4隻(インドミタブルは修理中)と護衛空母7隻(アーガスに新造8隻、喪失2隻)を加えた12隻が当時の英海軍空母陣である。
ちなみにこの時点で日本海軍は空母7隻(翔鶴、瑞鶴、隼鷹、飛鷹、瑞鳳、龍鳳、鳳翔)、護衛空母3隻(大鷹、沖鷹、雲鷹)の10隻を保有していた。
米軍の保有数は空母4隻(エンタープライズ、サラトガ、エセックス、インデペンデンス)、護衛空母12隻(ロングアイランド、チャージャー、ボーグ、カード、カパヒー、コア、ナッソー、アルタマハ、サンガモン、スワニー、シェナンゴ、サンティー)の16隻である。
さて英空母の趨勢であるが既存空母の大きな減勢と装甲空母の強靱性が目立つ。
装甲空母は度重なる大損害にも堪え戦没に至らなかった例が多い。
ただし装甲空母が大破した例がこれまで悉く急降下爆撃だったのに対し既存空母5隻の戦没が潜水艦の雷撃による3隻(アークロイヤル、イーグル、カレイジアス)と水上艦による1隻(グローリアス)、急降下爆撃による1隻(ハーミス)なので比較するのはちょっと難しいかも知れない。
でもせっかく建造した装甲空母が次々と潜水艦の雷撃による犠牲となった日本海軍に比べれば「装甲空母を建造した意義があった」と言えるであろう。
なお1943年正月時点で英海軍空母陣は同上であったが5、6番目の装甲空母としてインプラカブル型2隻が進水を終え工事が進められており多数の護衛空母が米国に発注されていた。
更に6隻の装甲空母を補完する目的で軽空母16隻(コロッサス型10隻、マジェスティック型6隻)の建造が進められており1942年中に8隻が起工された。
これらの軽空母は高角砲を全く装備していない反面、搭載機数が多く商船構造なので建造が容易であった。
これまでの英空母が搭載機数を少なくしても防御力と対空火力の増大に傾注してきた事を考えると全く逆の発想でありこれらの軽空母建造によって「艦戦による艦隊防空」を英海軍が本格的に採用し始めた事がうかがえる。
それではこうしたタイプの空母が他国で見当された事は無いのであろうか?
ある。
1942年6月末、日本海軍は空母急造を主眼とした改D計画を策定したが航空本部はこれでもまだ不満とし大西瀧治郎少将の立案した「航空母艦整備方針ニ関スル意見」を提出した。
これによる「補助航空母艦計画」では「戦後ハ荷物船トシテ使用スルカ又ハ廃棄スルモノナリ」としており「艦橋煙突:飛鷹型ニ準ズ」「飛行甲板全長:230m」「速力:28ノット」「搭載機:54機」「高角砲ヲ装備セズ」とあり極めてコロッサス型に似た性格の空母であったと考えられる。
ただしこのプランは採用される事なく終わった。
さて前述した如く空母5隻、護衛空母7隻でスタートした1943年の英空母陣は同年中に護衛空母30隻、航空工作艦(ユニコーン:軽空母としての機能を兼ね備える)1隻を増勢した。
つまり北大西洋での船団護衛や上陸作戦の支援で有効な護衛空母の拡充が図られたと考えられよう。
よってこの時期の英空母は余り目立っておらず5月から7月にかけビクトリアスが米空母サラトガとソロモン諸島及びニューギニアで作戦行動した他には7月のシチリア上陸でインドミタブルとフォーミタブル、8月のサレルノ上陸ではイラストリアス、フォーミタブル、ユニコーン及び護衛空母4隻、9月のタラント上陸ではユニコーン及び護衛空母4隻が上陸作戦の支援に参加した程度であった。
この間、3月27日には護衛空母ダッシャーが事故により爆沈し7月にはインドミタブルが雷撃によって大破(修理期間8ヶ月)し戦列を離れている。
なお1943年9月時の英艦戦はフルマー3、シーハリケーン17、シーファイア98、マートレット117、ヘルキャット28、コルセア76の総計339機である。
マートレットは前年に続き最も多いがやはり全体の34%に過ぎず本年もまた主力艦戦と位置づけ難い。
しかし援英機が過半数を占めている事は重要な要素であろう。
もう一点、注意せねばいけないのはコルセアの登場である。
米軍では陸上機として採用され1945年まで艦載化(実用試験は1944年4月)が遅れたコルセアを英海軍ではいち早く艦戦として採用した。
(英海軍でのコルセア採用が米海軍を触発したのである。)
多量の爆弾を搭載できるコルセアが登場した事で英海軍の艦戦搭載比率は一層、高くなったと考えられよう。
ただし装甲空母の前期型3隻は格納庫が1段(天井までの高さ4.9m)だったのでコルセアを搭載できたがインドミタブル以降の後期型は搭載機数を増やす為に格納庫が2段になった為、高さが4.3mと低くなってしまい全高の高いコルセアが搭載できなかった。
(続く)

[4113] 待ってました! 投稿者:リューリック 投稿日:2004/09/09(Thu) 09:29  
登場航空機の発表を見ました。
凄く膨大なラインナップですね、感激しました。
ところでモーラーとはどういう航空機なのですか?
是非、御教授下さい。

[4112] Re[4110]: 艦載機の比率について質問よろしいでしょうか。 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/07(Tue) 21:26  
> 一方の日本海軍では戦闘機、爆撃機、雷撃機は開戦当初より終戦までほとんど変わらず 1/3 と思いました。従いまして、戦闘機の定数はほとんど増えていないことになります。

米軍の場合、開戦時に各艦約18機だった艦戦が珊瑚海海戦時には各艦約21、ミッドウェー海戦では約27、南太平洋海戦では約36、マリアナ沖海戦では40〜45、沖縄戦では約72に増えた。
珊瑚海海戦で増えたのは開戦時に空母が搭載していた多用途機を戦闘機に変更した為と思われる。
ミッドウェー海戦や南太平洋海戦で増えたのはF4Fの主翼が4型から折り畳み式になった為と考えられる。
マリアナ戦で増えたのはエセックス型の就役により搭載機数そのものが多くなった為である。
また沖縄戦時に増大したのは「増えた分は海兵隊機であった事」、「日本軍の特攻作戦に対抗する為、防空が重視された事」、「ロケット弾の採用により戦闘機でも艦爆になりかわり充分な対地火力が発揮できる様になった事」が大きな理由である。
さて日本海軍では蒼龍の計画時に9機だった艦戦が飛龍の時では各艦12機になり開戦時の定数(大型空母6隻:ただし実数は少し異なる)は各艦18機となった。
以降、瑞鶴を例にとって見よう。
開戦時、搭載機総数72機中戦闘機は18機で25%、1942年1月1日の改変で総数54機中18機で33%、ミッドウェーでの敗北後は総数72機中27機で37%に増えた。
この後はアウトレンジ作戦が基本となったので余り変動はないがレイテ海戦時(寄せ集めなのであまり参考とはならないが...)は総数65機中28機で43%になってる。
つまり米軍に比べ低調であったかも知れないけどそれなりに増やしてはいるんだ。

> また、前作のDOS版においてはキャンペーンで開戦からキャンペーン終了まで戦闘機、爆撃機、雷撃機の比率はほとんど1/3づつでした。これらは今回も継承されるのでしょうか。

いや、空母戦記2ではプレイヤーが各自の判断で好きな様に搭載機を空母に載せる。
その時、保有している航空機と搭乗員で。
防御時であれば基地航空隊に配備する事もできる。
もしも搭乗員や航空機に余裕がなければ...
空母の格納庫は隙間だらけとなる。
そうした場合は補充がたまるまで何もできなくなるだろう。

[4111] 空母戦記2コーナー更新のお知らせ 投稿者:GSスタッフ(営業担当) 投稿日:2004/09/07(Tue) 20:50  
本日『空母戦記2コーナー』に登場航空機一覧を掲載いたしました。
どうぞご覧下さい。

[4110] 艦載機の比率について質問よろしいでしょうか。 投稿者:友蔵 投稿日:2004/09/07(Tue) 13:43  
阿部社長、皆様お久しぶりです。
空母戦機2が発売されることなり楽しみにしております。
英空母の戦い大変に興味深く読ませていただきました。貴重な時間の間にご苦労様です。
これを読んでいるとイギリスも次第に戦闘機重視となっていく過程がわかります。アメリカも捷一号作戦のときは正規空母は戦闘機を約半分搭載しており、軽空母はすべて戦闘機を搭載していたと聞いたことがあります。なにぶん耳学問ですからいいかげんな事もあるかもしれませんが、いずれにしましても徹底した戦闘機重視の思想が伺われます。
一方の日本海軍では戦闘機、爆撃機、雷撃機は開戦当初より終戦までほとんど変わらず 1/3 と思いました。従いまして、戦闘機の定数はほとんど増えていないことになります。
これは、日本海軍の攻撃重視の思想に基づくものから来ているのでしょうか、或いは戦闘機の搭乗員の定数が確保できないためのやむにやまれぬ事情があったのでしょうか。

また、前作のDOS版においてはキャンペーンで開戦からキャンペーン終了まで戦闘機、爆撃機、雷撃機の比率はほとんど1/3づつでした。これらは今回も継承されるのでしょうか。
まだ、開発の中途だと思いますのでお答えにくいところがあると思います。その場合はネタバレになってもいけないのでお答えにならなくて結構です。

[4109] マルタ攻防戦 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/05(Sun) 21:33  
マルタはシチリア、トリポリ間に位置する地中海の島である。
面積は246平方qでグァムの半分程に過ぎない。
だがこの島を巡る戦いで英軍と枢軸側諸国は多大な犠牲を払うに至った。
1940年6月のイタリア参戦時、同地を守る航空兵力はシーグラジエーター6機からなる「マルタ島戦闘機小隊」だけであった。
だが逐次、増勢されマルタから発進する英爆撃機(主にボーフォート雷撃機とブレニム軽爆)によってイタリア本土から北アフリカへ向かう枢軸側船団は次々と犠牲になる。
その数は1941年の7ヶ月間で地中海全域にあった独伊商船の56%(クロステルマン著「空戦」84頁)に達した。
枢軸側にとって好ましい状況ではない。
よってマルタの英軍飛行場を撃滅すべく大規模な爆撃が繰り返された。
1942年3月20日から4月28日までにマルタに投下した爆弾は6557tで英本土航空戦(バトルオブブリテン:1940年9月)で全英に投下された量に匹敵する。
これら枢軸側の爆撃を撃退する為、戦闘機が不可欠なのは言うまでもない。
かくして英軍は空母を使用した戦闘機補充を繰り返したのだが1942年1月末にはマルタの戦闘機は30機以下にまで減少してしまった。
そこで1942年3月にはイーグル及びアーガスによって30機、4月にはワスプによって47機がマルタへ送り込まれたが4月22日には早くも可動17機に減少している。
よって1942年5月にもワスプ、イーグルによって62機が補充され以降も頻繁に「空母によるマルタへの戦闘機補充」が続けられた。
マルタ攻防戦に於ける英軍の損害は707機(クロステルマンの著書によると戦闘機だけで844機)、枢軸側の損害は567機に及ぶ。
英本土航空戦に於ける英軍の損害が915機だった事を考えればマルタ航空戦が如何に激烈であり空母による戦闘機補充が如何に重要であったか御想像頂けよう。
さてこうした状況下、マルタ攻防戦の山場となったのが1942年8月に発動されたペデスタル作戦である。
この作戦にはビクトリアス、インドミタブル、イーグル、フューリアスの4空母が投入されたがこれは英空母のほぼ全力(イラストリアスとフォーミタブルはインド洋方面で行動中)であった。
しかし早くも8月11日にはU73の雷撃によりイーグルが沈没し船団の防空戦闘機はビクトリアスのシーハリケーン6、フルマー16とインドミタブルのシーハリケーン24、マートレット10となってしまう。
フューリアスもスピットファイア38機を搭載していたがこれはマルタへの補充用であった。
更に翌日、ドイツ軍の急降下爆撃によりインドミタブルが大破(修理期間6ヶ月)する。
だが大きな損害を出したものの船団はマルタへ到着しなんとか生き延びるだけの補給物資は確保された。
マルタが生き延びた以上、滅びるのは枢軸側である。
補給の途絶えたアフリカ装甲軍はエルアラメインで敗北し退却を余儀なくされた。
ついで11月、トーチ作戦が発動される。
この作戦に投入されたのはビクトリアス、フォーミタブル、フューリアス及び護衛空母4隻で米軍のレンジャーと護衛空母5隻も参加した。
そして11月15日、護衛空母アベンジャーがU155の雷撃によって撃沈された。
1942年9月時の英艦戦はシーグラジエーター1、フルマー64、シーハリケーン42、シーファイア59、マートレット87の総計253である。
前年に比べ空母の数はそう増えていないのに艦戦が大きく増加しているのは搭載比率が大きく変化したせいであろう。
この時点で一番多いのはマートレットであるが全体の34%しか占めていないので主力とは位置づけがたい。
それにしてもたった1機のシーグラジエーター搭乗員の気持ちを考えると...
(続く)

[4108] 英空母の戦い 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/04(Sat) 20:46  
さてそれでは英空母の話を続けよう。
開戦時に空母6隻(フューリアス、カレイジアス、グローリアス、アークロイヤル、イーグル、ハーミス)であった英海軍は1942年を迎えるまでに空母7隻(装甲空母4、護衛空母3)を増加させ空母4隻(カレイジアス、グローリアス、アークロイヤル、オーダシティ)を失った。
だが9隻のうち3隻(イラストリアス、フォーミタブル、インドミタブル)は修理中なので現有空母は6隻(しかもそのうちアーガスは搭載機20、イーグルは22、ハーミスは12、アーチャーは15しかないのであまり役にたたない)に過ぎなかった。
ここからインド洋の防衛兵力を捻出せねばならないのである。
当然、修理中の装甲空母が復帰するまで待たねばならなかった。
ちなみに前述した1942年の護衛空母で上半期に竣工したのはバイター1隻(それも5月)だけに過ぎない。
なお苦境に立たされていたのは空母ばかりではなかった。
主力艦とて同じである。
開戦時15隻保有していた主力艦に英海軍は3隻(キングジョージ5世、プリンスオブウェールズ、デュークオブヨーク)を加えたが5隻(R・オーク、バーラム、フッド、プリンスオブウェールズ、レパルス)を失っており3隻(Q・エリザベス、バリアント、ネルソン)は修理中であった。
つまり1942年正月の英海軍可動主要艦は空母6隻、主力艦10隻だけしかなかったので装甲空母3隻が復帰したとしてもここから空母3隻(インドミタブル、フォーミタブル、ハーミス)及び主力艦5隻(ウォースパイト、R・ソベリン、ラミリーズ、レゾリューション、レベンジ)を抽出するのはかなりの痛手だったと言えよう。
なにしろ欧州に残れされたのは空母5隻(イラストリアスの復帰は4月まで遅れ当面はマダガスカル攻略などで使用されたので数に入らない)と主力艦5隻だけでありこれで地中海のイタリア海軍とノルウェー海のドイツ海軍を押さえ込まねばならなかったのである。
インド洋に派遣された英艦艇の動向については空母戦記2のシナリオ説明を見て頂ければ良いので省略するとして4月9日にハーミスが沈められた事だけを記しておこう。
英海軍としてはなけなしをはたいて編成した新東洋艦隊なのでハーミスの喪失だけでも重大であり以降、消極策に転換したのもやむなしと考えられる。
ただし日本の参戦は米国の参戦をも意味しており米空母の作戦参加は英海軍にとって幾らかの助けにはなった。
開戦時、米海軍は空母7隻及び護衛空母1隻を保有していたが空母7隻の内、3隻(エンタープライズ、サラトガ、レキシントン)は太平洋におり4隻は大西洋にいた。
大西洋の4隻中、ヨークタウンはすぐさま太平洋に回航しホーネットもこれに続いたがワスプは7月になって太平洋へ回航されるまで北大西洋の船団護衛や2度に渡るマルタへの航空機補給任務に従事している。
残る1隻のレンジャーも米本土−>北アフリカ間の航空機補給任務や北大西洋の船団護衛に従事した後、トーチ作戦では大きな役割を果たした。
さて、英空母の活躍であるがインド洋で敗退したインドミタブルとフォーミタブルは修理を終えたイラストリアスと合同し5月からマダガスカル攻略作戦に投入された。
そして同年6月、マルタへの補給を目的とするハープーン作戦が発動されイーグルとアーガスがこれに参加している。
本当は今日、1942年末まで書くつもりだったんだけどだいぶ分量が増えてしまったので一旦、ここで止めよう。
(続く)

[4107] 変わった使い方? 投稿者:心太最高 投稿日:2004/09/04(Sat) 20:02  
ある面からは使えない機体でも、別の使い方があったりするから面白い。

キ91も阿部さんのお話に出てきたスキュア艦爆のように、
爆撃機としてではなく対空戦力として見るとかなり違ってきますね・・・
(あくまで太平洋戦記2での話です)

[4106] Re[4105][4104][4103]: 日本敗北 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/04(Sat) 16:42  

> ありがとうございます。さっそくメールを送りたいと思います。どこから送ればよいのでしょうか?

こちらからの返信が受け取れる所ならどこでも。
メールの送り先は当HPのトップページにあるので。

> そこでよく分からない部分があるのですが、爆撃で「中止」を選択して基地に戻ると、爆撃はしていなくても弾薬は元にもどらないのでしょうか?

そんな事は無いはずだが?
爆撃機が現地に飛んで行ったにも関わらず敵に投下しなかった時は「わざわざ持って帰る事」はしない。
どこかその辺で投棄したと考えて消費される。
もしなんらか問題が生じているならこれもメールでご連絡いただきたい。

> あと、同盟国援助で艦船を譲渡するとき、譲渡する船に積荷があった場合、それも消失してしまうのでしょうか?

輸送船ごと譲渡される。

> それから、西海岸に停泊中のLSTや輸送船には、アメリカの物資は搭載されている状態なのでしょうか。

搭載されてない。
空である。

[4105] Re[4104][4103]: 日本敗北 投稿者:アカギ 投稿日:2004/09/04(Sat) 16:00  
> 外交系についてはネタバレになるのでメールで問い合わせて欲しい。

ありがとうございます。さっそくメールを送りたいと思います。どこから送ればよいのでしょうか?

> 状況にもよるけど米本土空襲すると米国民が怒るので講和への道のりは遠くなるかも...

そのようですね。空爆で米国民が震えあがると思っていたら、まんまとしてやられました。

> 大和型戦艦は合計4隻を建造しました。

実は5隻でした。もっと悪いか…。あと戦車も歩兵代わりに大量に作ったな。日本の戦車は役に立たないという話もあったけど、おかげで攻撃部隊は動員しなくてすみました。戦車もけっこう使えると思う。

> キ91は水平爆撃しかできないから弾薬(すなわち鉄)を多く消耗する。

確かに。僕の場合ハワイに200機ぐらい配備していましたが、一回全機出撃するとすごい量の燃料と弾薬を消費していました。そこでよく分からない部分があるのですが、爆撃で「中止」を選択して基地に戻ると、爆撃はしていなくても弾薬は元にもどらないのでしょうか?
あと、同盟国援助で艦船を譲渡するとき、譲渡する船に積荷があった場合、それも消失してしまうのでしょうか?
それから、西海岸に停泊中のLSTや輸送船には、アメリカの物資は搭載されている状態なのでしょうか。それとも空?大船団での襲来がこわくて一生懸命LST沈めていたのですが…。何百隻も沈めたのですが、効果でているのだろうか。

[4104] Re[4103]: 日本敗北 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/04(Sat) 10:02  
> とはいえ、自分なりにかなり努力をしていたつもりです。どうして勝てないのか、何かアドバイスがあればと思います。

外交系についてはネタバレになるのでメールで問い合わせて欲しい。
「どうすれば連合国は講和に応じるか?」の条件を教えてあげるよ。

>キ91で西海岸はすべて爆撃しています。

状況にもよるけど米本土空襲すると米国民が怒るので講和への道のりは遠くなるかも...

> あと、戦略についてですが、僕の場合は空母よりも戦艦と基地航空機に主力をおきました。大和型戦艦は合計4隻を建造しました。

う〜ん、勝つためには建造しない方が良いんじゃないかな?
既存の戦艦ですらスクラップにして鉄として活用するプレイヤーが多い。

>キ91が出来てからは基地攻撃もラクになりましたが、こういう攻め方は間違ってますか?

キ91は水平爆撃しかできないから弾薬(すなわち鉄)を多く消耗する。
だからこれを使用しないプレイヤーが多い。
プレイヤーそれぞれだから「間違ってる」とも「間違ってない」とも言えないが...
いずれにしても鉄の消耗を抑える事が勝利への近道だとは言えよう。

[4103] 日本敗北 投稿者:アカギ 投稿日:2004/09/03(Fri) 23:27  
太平洋戦記2を終了しました。結果、1946年1月、B36の爆撃により日本本土は焦土と化しついに降伏するに至りました。膨大な時間と労力を費やした結果がこれとは…。戦争とはむなしい所業であるということを学びました。しかも入門編にもかかわらず敗北とは!
とはいえ、自分なりにかなり努力をしていたつもりです。どうして勝てないのか、何かアドバイスがあればと思います。
終戦直前の状況を説明します。
ソ連は参戦してきませんでした。中国は講和しています。タイと仏印、自由インドは併合しました。連合国の拠点はソ連を除きすべて占領しました。キ91で西海岸はすべて爆撃しています。アメリカ艦隊も東洋艦隊もすべて破壊しました。日本艦隊は戦艦紀伊を旗艦として健全です。しかし豪州もイギリスも講和をいってきてくれません。何がわるいのでしょうか。アメリカも交渉のテーブルにはつくものの、駄目です。
あと、戦略についてですが、僕の場合は空母よりも戦艦と基地航空機に主力をおきました。大和型戦艦は合計4隻を建造しました。機動部隊で敵基地に接近し、艦砲射撃と航空攻撃で敵基地を破壊、上陸するというパターン。敵の攻撃はだいたい爆撃機ですが、それを打ち落とすために戦艦を大量に随伴させるということになるのです。結果、戦艦の被弾が多く補修に膨大な時間と鉄を使用する結果となるのです。それでも敵爆撃機への打撃はかなりなもので、ゲームを通じて連度はゼロにまで落とすことにしました。キ91が出来てからは基地攻撃もラクになりましたが、こういう攻め方は間違ってますか?

[4102] Re[4101]: ふーむ。「なぞ」の推測による答え 投稿者:阿部隆史 投稿日:2004/09/03(Fri) 21:08  
>  阿部さんの続きを聞きたいとして、一つの疑問がありました。なぜ、日本が「太平洋戦記2」ではくず鉄にしかならず、現実でも飛行機運搬船にしかならなかった、「護衛空母」の「たか」シリーズを数セキ作ったか、という話です。

文脈から見て戦力として期待できる隼鷹型を除く「○鷹」と考えていいよね?
まずこれら「○鷹」は開戦時、マル急計画によって既に改装が完成していたか改装中だった大鷹型3隻と改D計画による「その他」に区分される。
大鷹型は開戦前から有る程度、運用法が考えられていたと推測できるが「その他」はミッドウェー海戦の敗北で改装が決定された艦で「もうなりふり構ってられないから空母に改装できそうな艦として予定されていた客船は片っ端から改装しよう。」と言った所だろう。
なお「それ以外」には海鷹、神鷹があるが他にも海鷹の母胎となった「あるぜんちな丸」の同型船である「ぶらじる丸」や浅間丸型3隻、安芸丸なども空母改装が予定された。
ただし諸処の理由により改装には至っていない。
さて「何ゆえカサばかり大きく効率の悪い艦を次々と作ったのか?」と言う質問だよね?
ひとつには「民間船舶会社で建造された商船」を母胎としているのだから助成金を受けていたいたとしても「商船として有用である事」が第一であり「空母に改装した場合の能力は二の次だと言う事」がある。
日本の船舶会社としては余りに高速で大型の客船を保有する経済的余力はない。
次に「何に使うか?」が明確でなかった点が挙げられよう。
「丸343号」で福井静夫氏は商船改造空母の運用方針を「正規空母を後方より支援するもの」としているが果たして後方支援とはなんぞや?
少なくとも正規空母と部隊を編成して同一行動をとる事ではない。
かと言って航空機輸送に限定した物でもないだろう。
開戦前には零戦の航続距離に自信がもてず龍穣、瑞鳳に大鷹を加えた小型空母3隻に基地航空隊の零戦を搭載しフィリピンの米軍飛行場を空襲する計画があった。
これを考えると大鷹型には軽空母並の作戦能力が期待されていた事が伺える。
また実際には開戦時、大鷹はパラオに進出していたのだがこれは同地への基地航空隊用航空機輸送の為であった。
これを見ると当初から航空機輸送任務が大鷹型の主要任務であった事も伺える。
また航空機の急速な発達によりカタパルトの無い低速空母の用途(カタパルトが無い事が問題ではなくカタパルトで打ち出せない程、日本の艦載機が脆弱であった事が問題なのだが)が急激に低下して行った事も重要だろう。
まあ何にしても民間船舶会社との折り合いによってスペックが最初から決定されているので○鷹は中途半端な艦なのであり「明確な建造方針」によって誕生した訳ではない。
特設巡洋艦だって似た様な物であり最終的には全て高速輸送船として使用されている。
○鷹が航空機輸送船となったのも同じ事と言えよう。
空母としちゃ大して役に立たなくても「無いよりはマシ」である。
もし○鷹が無かったら正規空母が航空機輸送も担当せにゃならなくなるのだから。

[4101] ふーむ。「なぞ」の推測による答え 投稿者:ワルキューレ 投稿日:2004/09/03(Fri) 16:07  
 阿部さん、ありがとうございます。空母戦記の英国版はかなり、面白いです。実は、空母機動部隊による「敵艦隊攻撃」「地上航空戦力撃破」なんていうのは1941ー45の太平洋でしか起きない現象です。英空母の使われ方「局地航空優勢の確保」というのは、現在21世紀初頭にも十分教訓になるかもしれません。(私は海幕に入ることはないので、実社会で使うことはないでしょうが)

 阿部さんの続きを聞きたいとして、一つの疑問がありました。なぜ、日本が「太平洋戦記2」ではくず鉄にしかならず、現実でも飛行機運搬船にしかならなかった、「護衛空母」の「たか」シリーズを数セキ作ったか、という話です。それらは、輸送船の改造とはいえ、また、開戦前の計画の結果とはいえ。
 英空母のような、局地戦への投入ということを戦訓として考えていたのでしょうか。
 タラント空襲が山本元帥に示唆を与えたという推測はあちこちでなされていますが。

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