GS新掲示板 発言集[35](No.3401〜3500)



[3500] Re:[3499] [3497] 「激ソロ文庫版」船団攻撃シナリオ(案) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2015/02/19(Thu) 19:09
> 是非、やってみるよ。

やってみたよ。
面白かった。
ラプラタ海戦も良いんじゃないかな?
独:A・G・シュペー
英:アキレス+エイジャックス、カンバーラント、エクゼター、輸送船2隻、輸送船2隻 

[3499] Re:[3497] 「激ソロ文庫版」船団攻撃シナリオ(案) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2015/02/19(Thu) 17:25
> しかし、今更ですが「激ソロ文庫版」での新しいif シナリオを提案してみます。
> テーマは「もしティルピッツが積極的にソ連向け船団攻撃に出撃していたら」です。

これは面白そうだ。
是非、やってみるよ。 

[3498] Re:[3473] お知らせ 投稿者:プラモ派 投稿日:2015/02/18(Wed) 19:03
> 現在発売中の『世界の艦船』3月号特集日米超ド級戦艦比較論に弊社デザイナー阿部隆史が執筆した「米海軍はアイオワ級の高速力に何を求めたか?」が掲載されています。

遅まきですが先日書店で購入しました。
アイオワ級は昔、WLでフジミのを作りましたがサイズが長くて置き場所に困るんですよね。
読んで色々と勉強になりました。
アラスカ級もWLで出ると嬉しいんですが予定は無いようです。 

[3497] 「激ソロ文庫版」船団攻撃シナリオ(案) 投稿者:洛陽不覚 投稿日:2015/02/18(Wed) 17:47
『激闘!八八艦隊海戦史DX文庫版』が発売され、みなさま「大和 vs アイオワ」の昼間艦隊決戦など試されていることと存じます。
しかし、今更ですが「激ソロ文庫版」での新しいif シナリオを提案してみます。
テーマは「もしティルピッツが積極的にソ連向け船団攻撃に出撃していたら」です。

米英:ワシントン、D.O.ヨーク フレッチャー型駆逐艦4隻×1隊 輸送船×4隻
独軍:ティルピッツ、シャルンホルスト Z23型駆逐艦3隻×1隊

(注)米英側でプレイする場合、輸送船はマップ右下からのみ離脱可とする。

マップは「海洋」、命中率その他はすべて標準とします。
やや米英側が有利なようにも思いますが、ワシントン、D.O.ヨークは防御力が弱いためあっさり無力化されたりします。
さらに輸送船を護衛する必要がある上に、意外なところから独側駆逐艦が現れて焦ることがあります。
しかもZ23型は主砲が大型口径ということもあり、フレッチャーで撃ちあうと撃ち負けることもあるときた。
また独側でプレイする場合、必ずしも戦艦の撃沈にこだわらず、輸送船狙いで勝利することができたりします。
もちろん、ワシントン、D.O.ヨークと撃ちあうのも艦隊決戦の醍醐味ですね。
そして、シャルンホルストの防御力(持久力)、侮り難し…。
ワシントン、D.O.ヨークのレーダーを破壊し、駆逐艦を蹴散らし、輸送船を撃沈するなら28センチ砲で十分ですから(笑)

プレイ時間も短く、また意外に緊迫するので「激ソロ文庫版」をお持ちの方はぜひ試してみて下さい。 

[3496] Re:[3495] 八八艦隊海戦史DX購入しました 投稿者:阿部隆史 投稿日:2015/02/14(Sat) 08:25
> 世間では、軍艦を擬人化したゲームが流行っています。しかし、リアルな海戦ゲームも楽しいですね。

全ての物事には表と裏がある。
そしてそのどちらにも真理がある。
リアルとアブストラクトの相違は表現方法による物であり双方を楽しむ事が出来るのならばそれが一番良いと思う。 

[3495] 八八艦隊海戦史DX購入しました 投稿者:天井桟敷 投稿日:2015/02/14(Sat) 06:09
お久しぶりです。阿部先生
八八艦隊海戦史DX 本日購入致しました。
世間では、軍艦を擬人化したゲームが流行っています。しかし、リアルな海戦ゲームも楽しいですね。

[3494] 大和設計案(その9) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2015/02/13(Fri) 11:48
さて、ズラリと並んだ大和型設計案、これらの中で「どんな状況であればどれが実現可能だったのであろうか?」を考えてみよう。
まず第1にディーゼルの夢をもたなければA140の原案は成立しうる。
図体がデカイと言う欠点があるが「タービンのみ」なので技術的に簡単だ。

2番目に海軍首脳部に「我が儘な人」がいなければA、B、C、D案のどれかが採用されていた可能性がある。
だけど「その中のどれよ?」と聞かれると「金に糸目をつけずディーゼルと言う技術革新なんかあてにしない」のなら豪華なA案で決まりだ。
「なんとかディーゼルをモノにする」のが前提で豪華なのがB案。
「豪華でなくて良いよ、安い戦艦が欲しい」のならC案。
「いやいや、安くて高速な巡洋戦艦が良いよ」ならD案となる。

3番目に「安ければ安い方が良い。我国は貧乏島国の資源小国なのだ。」と稀代のシブチン倹約家であれば文句無くK案。
なにしろ公試排水量が大改装後の長門型に比べ僅か15%増の小型船体に46センチ砲を8門装備(長門型と同数)した究極のエコ戦艦だ。
速力が低い事と航続力が短い事に目をつぶりゃ舷側装甲は長門型の305ミリに対して381ミリでかなりのお買得品だよ。
横須賀の6号ドックを建設しなくとも全幅が小さいから既存の5号ドックを手直しするだけで間に合いそうだしね。
(6号ドックを作らなきゃ随分と経費節減になる)

4番目に平賀御大に押し切られていたらと言うケースが考えられるな。
すなわちI案だ。
この設計案は火力は最強、防御は重厚、速力もまずまずでカタログスペックとして申し分無しなんだが全体に窮屈で副砲が新設計の4連装砲塔(日本では4連装なんか作った事ない)になるなどかなり怪しげだった。
更にI案では主砲塔に連装と3連装の2種類が必要だったから、この点でも開発期間の長期化が危ぶまれた。
まあ、それに関してはF案、K案なども一緒であるが。

5番目に「46センチ砲開発が頓挫したら?」と言う可能性でJ案が考えられる。
J案と言っても色々(なんと確認されてるだけでも7種類!最初がJ0で最終がJ9だから恐らくは10種類!)あるけどね。
一番小さいJ0案は公試排水量52000t、一番大きいJ9案は61000t、全長だって最短は242m、最長は270mだ。
速力も27.5ノットから30ノットまでバラバラである。

最後に「ディーゼルの夢を諦めなかったら?」と言う可能でF5案が考えられる。
日本海軍は大鯨でディーゼルに挑戦し結局は諦めてしまったが「もう少し頑張ればモノになったはず!誠に惜しい!」とする論者もいるのだ。
飛行機発動機の誉みたいな物で「コンセプトは悪くない。ただ時間が足りなかっただけなのだ。」といった感じである。
「ディーゼルなんかやめちまえ派」の急先鋒は平賀御大(そうでないとする説もある)だったそうだが、怒りっぽくて血圧が高そうなのでポックリフラグがオンになる事も有り得たであろう。
となればF5案で建造された可能性は高い。

さて、F5案と最終案はどこが違うんだろうか?
大和坂や航空艤装、艦橋の変更はリファイン化の産物だからまだだったかも知れないし既に始まっていたかも知れないので判らない。
確実なのは煙突で2本から「極太1本」に変化した。
それと最終案では高角砲6基が煙突を挟んで両舷配置されてるけど僕にはF5案でも同様だったとは思えないんだ。
あそこまで高角砲の中心線配置に拘った日本海軍だ。
もし可能性があれば必ずや中心線に配置したと思う。
だとすれば・・・
せっかく煙突が細いんだから高角砲6基のうち4基は煙突横の両舷配置としても2基は艦橋直後と煙突直後の中心線配置(マストは後方へ移設)だったんじゃなかろうか?
憶測だけどね。      (続く) 

[3493] Re:[3492] 大和設計案(その8) 投稿者:魔界半蔵 投稿日:2015/02/13(Fri) 01:05
大和型設計案のお話、楽しく拝見しております。
あまり予備知識が無いため市販の本を見ても設計案が多すぎて頭が「???」になってしまうので、こちらの連載のようにザックリ説明していただけると判りやすくて助かります。

しかし秋月型じゃあるまいし、戦艦で高角砲を中心線上に背負い式配置なんで凄いですね。

[3492] 大和設計案(その8) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2015/02/11(Wed) 08:58
戦艦の艦容に大きな影響を与える構造物は砲塔や煙突だけではない。
他にも艦橋、マスト、高角砲など色々とある。
今日はそこの所を述べていこう。

まず艦橋だがA140設計案の艦橋は大和型と比叡の中間みたいな感じだ。
ただし大和型は高くなるにつれて後退し「のけぞった姿勢」だけどA140は逆で「つんのめった姿勢」になってるから山城型の方が似てるかも知れない。

マストは船体中央から後方1/3までの間(主砲塔配置で異なる)にドンと三脚マストが1本屹立しているがこれだとアンテナ線を短くしか張れない。
よって実際に建造した際には船体中央のケースでは大和型類似の斜めマストに変更された可能性がある。

艦尾は航空艤装スペースだが大和型では高い位置にあったカタパルトが低い方の甲板へ配置されている。
よって低い方の甲板は大和型よりずっと面積が広い。
A140の設計に当たり魚雷発射管の搭載が検討されたとする資料があるが予定装備位置はこの低い甲板ではないかと僕は推測する。
だって高い位置から発射したら海面にぶつかっただけで魚雷が壊れちゃうでしょ。
「戦艦の艦尾に魚雷発射管?変なの!」って声が聞こえそうだが前例が無い訳じゃないんだ。
ドイツのポケット戦艦が装備してたからね。
なにしろ日本海軍はポケット戦艦がディーゼル化されたのを見て「なるほどねえ、うちでも是非やりたい!」って始めたくらいだから魚雷発射管の艦尾配置も「せっかくだから」と取り入れたかも知れない。
ま、僕の憶測に過ぎんけど。

次に高角砲。
言わずと知れた89式12.7センチ連装高角砲を原案では6基、A、A1,A2、B、B1、B2、I案では8基、その他の諸案では6基装備している。
面白いのは配置だ。
A案では艦橋の後ろ左右両舷に4基ずつ配置しており普通だった。
これがA2案になると艦橋直後に中心線1基、第1煙突を挟んで左右両舷に3基ずつで最後に第2煙突直後の中心線1基となる。
BとB2案では艦橋直前の中心線に1基、艦橋直後の左右両舷に1基ずつ、その次が中心線と左右両舷に1基ずつ、最後に煙突直前の左右両舷1基ずつである。
A1案は艦橋直前と直後の中心線に1基、第1煙突を挟んで左右両舷に2基ずつ、第2煙突直後の中心線に背負式で2基を配置している。
B1案は艦橋直前の中心線に1基、艦橋直後の左右両舷に1基ずつ、その次が中心線に1基、ついで左右両舷に1基ずつ、最後に煙突直後の中心線に背負式で2基である。

判った?
言葉で説明すると判り辛いよね。
う〜ん、それでは・・・

簡単に言うと、とても中心線配置が多いのだ。
一番たくさん高角砲を中心線に配置したのはA1とB1案の4基だけど合計門数は8基16門ながら片舷射撃門数は12門になる。
これは最終案に対して2倍(対空火力増強後の大和型に匹敵)であり1935年頃の日本海軍が対空火力の強化に相当、力を入れていた事が伺える。
だが惜しいかな、最終案に近づくにつれ数が減っていき高角砲の中心線配置は0になってしまう。
なお、中心線に配置されたのは主砲や高角砲だけではない。
A、Bシリーズでは副砲も4基のうち2基を中心線に配置していた。
つまり副砲と高角砲を合わせて中心線配置は6基にもなる。
これに比べ第一次世界大戦後に竣工した主力艦の中で主砲以外を中心線に配置したのはリシュリュー型が副砲1基、ダンケルク型、ドイッチュラント型、シャルンホルスト型、改装後のフッド型などが高角砲1基、アラスカ型が高角砲2基を配置した位で他にはあまり見られない。
中心線に配置するって事は左右両舷に撃てる訳だからとても効率が良い。
副砲+高角砲の片舷射撃能力で見るならA1やB1案は副砲9門、高角砲12門の21門、最終案は副砲9門、高角砲6門で15門になる。
外国艦と比べると副砲+高角砲の片舷射撃門数は英新戦艦が8門、米新戦艦が10門、ソビエツキー・ソユーズ型が10門、リットリオ型が12門、リシュリュー型が12門、ビスマルク型が14門だからA1やB1案の21門は遥かに有利である。

もうひとつ外形的な特徴を挙げておこう。
設計案の段階では第2主砲塔横の甲板に段差がありいわゆる大和坂がない。 

[3491] 大和設計案(その7) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2015/02/09(Mon) 14:57
さて「タービンのみ」と「ディーゼルとタービンの混成」、「ディーゼルのみ」はどこが違うのであろうか?
それはズバリ、煙突の数と形が違うのである。
大和型と言えば「船体中央にデンと構えた太い斜めの1本煙突」が特徴だがこれは最終案が「タービンのみ」だったからで「ディーゼルとタービン混成」の煙突は中くらいのタービン用煙突と極細のディーゼル用煙突の2本煙突、「ディーゼルのみ」は極細の1本煙突(ディーゼルだと煙突のおかげで船体上部の省スペース化が可能)となる。
と、言う訳で今回もちょっとばかり機関系の話をしよう。

まずは燃費の差だけど海軍造船技術概要・上巻37頁に「タービンのみ11万5千馬力」と「タービン6万馬力+ディーゼル5万馬力の混成」を比較した表が載っており18ノット/8000浬の燃料所要を「タービンのみ」が8400t、混成を5700tとしている。
混成だと燃費が良くなり2/3の燃料で済む訳だ。
ただし「機関室面積当たり発生馬力」は「タービンのみ」の方が有利で1割ほど発生馬力が大きい。
つまりディーゼルで同等馬力を確保するには機関室を大きくせねばならなくなり船体が大きくなってしまう。
でも燃費が良くなるので燃料庫は小さくなり船体は小さく出来る。
よって長大な航続力を求めるなら燃料庫のサイズが大きな影響を及ぼすのでディーゼルの方が有利となり、そうでないなら機関室スペースを小さくできるタービンの方が有利となる。

ここで考えねばならないのは「戦艦が決戦海面までどれだけの航海をしなければならないのか?」という事である。
必要以上に航続力が長くても大してメリットはない。
少々燃費が悪く航続力が短くても戦略的に間に合うのであれば「タービンのみ」にして機関室の省スペース化を図った方が全体的に小さく船型を設計する事も可能であり「航続距離の決定」や「機関構成の決定」は「戦略方針の決定」と切っても切れない関係にあると言える。

ちなみに「タービンのみ」の最終案は燃料6300tで航続7200浬だから燃費は1t当たり1.14浬であった。
それに対しF4案は総馬力で1割減、出力の半分弱がディーゼルと言う好条件なのに航続力が同等で燃料搭載量も最終案とほぼ同等の6427t(つまり燃費も同じ)なのはとても変だ。
ではどの位だったら妥当なんだろうか?
やはり2/3だろうね。
そしてこれはまさにF5案の数値(燃料4327t、航続7200浬なので燃費は1.66浬で最終案の68%)。
そうなるとF5案が正しく「F4案は公試ではなく満載時の燃料搭載量を記載していたのではないか?」と思われる。

もうひとつ面白い数値があった。
F3案の青焼図面に重油庫量3090tと記載されているのだ。
F3案の公試排水量は61000t、基準排水量は57776tで差は3224だからおおまかな燃料搭載量は4836tとなるはずなのだ。
4836tと3090tのどちらが正しいのだろうか?
4836tだとした場合、航続は4900浬なので燃費はほぼ1浬となる。
とても混成では考えられない数値だ。
それに対し3090tの方は1.58浬でありF5案の燃費1.66浬に対しても「妥当な数値の範囲内」と考えられる。
う〜ん、先日は「F3案の航続4900浬てのが甚だ胡散臭い」と書いたがどうやら航続力の誤記(なぜ駆逐艦程度に短いそんな航続力で設計案を作ったのかは謎のままだが)ではなさそうだ。
なお、前述した海軍造船技術概要の燃費は混成が1.40浬、「タービンのみ」が0.95浬だけどこれは18ノット巡航(Fシリーズは16ノット巡航)だから比較の対象外である。     (続く) 

[3490] 大和設計案(その6) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2015/02/08(Sun) 12:55
さて、ズラリと出揃った大和型の設計案の中で本命となったのは大多数を占めた前方集中配置の諸案ではなく意外にもF案だった。
ただしF案はリーズナブル路線だから火力が小さく装甲が薄い。
そこで主砲を1門増やし装甲も強化したF3案が設計された。
F1案やF2案もありそうな物だが現在はまだ、発見されていないらしい。
なお発見されているF3、F4、F5、F6案は松本喜太郎著「戦艦大和・武蔵設計と建造」(大和関連でもっとも権威あるとされている文献)にデータが記載されており基準排水量も書いてあるのだが、この数値がどうもおかしい。
ちょっと並べて見よう。

  公試排水量 基準排水量 航続力(16ノット巡航)
F3案 61000t 57776t 4900浬
F4案 62545t 68260t 7200浬
F5案 65200t 62315t 7200浬
F6案 68200t 64000t 7200浬

ちなみ最高速力はどれも27ノット、兵装はほぼ同様(F6案だけ機銃が若干異なる)、防御は同じ、機関出力もF6案がタービンのみで15万馬力なのを除きどれもタービン7万5千馬力、ディーゼル6万馬力で同じ、大きさも最短のF3案が246m、F4案が248m、F5案が253m、最長のF6案の256mで大して変わらず全幅、喫水は同じである。
前にも書いたが基準排水量とは燃料(水も含む)を搭載しない状態、公試排水量とは燃料(および水)を満載の2/3搭載した状態である。
よってその差から燃料搭載量が判る。

      差 燃料   航続力
F3案 3224 4836 4900浬
F4案 4285 6427 7200浬
F5案 2885 4327 7200浬
F6案 4200 6300 7200浬

なんでF5案は燃料が一番少ないのに7200浬も航続力があるのか?
なんでF6案は「タービンのみ」なのに燃料搭載量がほぼ同等のF4案と航続力が匹敵するのか?
全くおかしな話である。
どれかの数値が間違っているのであろう。
その「どれか」が判らないから「Fシリーズはどの様に進化したか。」を解説するのが難しくなる。
基本資料の数値が「あてにならない」のだからどうしようもない。
よって「Fシリーズはどの様に進化したか。」の解説はやめにして「はい、色々あってF案はF5案になりました。」と締めくくる事にする。
どうもF3案の航続4900浬てのが甚だ胡散臭いのだ。
たくさんある大和型の設計案の中でこんなに短いのはこれだけである。
その上はもう6600浬までとんじゃってるんだから。
(F1やF2案が発掘されればもっとあらすじが見えて来るのかも知れないが)
で、F5案なんだが「とんでもない事態」が発生してF6案に改案される。
賢明なる読者はもうお判りの事と思うが「ディーゼル機関はモノになりそうもない」ってのが発覚し「タービンのみ」が決定されたのである。
これでもう機関出力やら燃費やら航続力やら最高速力やら船体のサイズやら何もかもが・・・(「ふりだし」に戻る)
嗚呼。
こうして出来たのがF6案で最終案(つまり大和型)となった。
ま、大和型の設計経緯はだいたいこんな所である。    (続く) 

[3489] Re:[3487] [3486] 『激闘!八八艦隊海戦史DX文庫版』 投稿者:洛陽不覚 投稿日:2015/02/06(Fri) 21:52
早速のご回答ありがとうございました。

> お察しの通り大艦巨砲主義のゲームなのでルール化してはいない。
> 日本駆逐艦が強くなり過ぎてしまうんでね。
> それとドイツのS113型駆逐艦も60センチの大型魚雷なので自動的に酸素魚雷扱いになってしまうのだ。
> これもルール化しなかった理由のひとつである。

なるほど…そうなると敵戦艦に肉薄して雷撃戦となりますね。
それはそれで、「酸素魚雷」なき大艦巨砲主義世界でのifを想定して楽しむことになりそうです。
発売を楽しみにしています。

[3488] 大和設計案(その5) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2015/02/06(Fri) 16:52
大和型設計案のひとつの特徴として「気の狂った様な副砲配置」がある。
いったい誰が考えついたんだろうね?
世界中の戦艦を見てもあんな不思議な副砲配置は見あたらないよ。
何?
どんなのか知らないって?
しからば・・・

まず最初の原案、A案、B案は主砲塔がネルソン型とそっくりな前方集中配置で船体後方がガラ空きだったから最後尾は航空艤装、その直前に15.5センチ3連装副砲塔を背負式に中心線配置、そしてその左右舷側にも1基ずつ配置した。
うん、これならおかしくない。
リシュリュー型(こっちは3連装副砲塔3基だが)に似てかっこいいし僕も合理的だと思うよ。
しか〜し!
前方に3連装主砲塔2基、後方に1基のA1、B1案がいけなかった。
15.5センチ3連装副砲塔4基をゴッソリとマストと3番主砲塔の間の空間にまとめて配置したのである。

どんな風にかって?
まずマスト直後の左右両舷に1基ずつ配置される。
次にその後の中心線上にちょっと高くして1基。
更にその後の中心線上にもっと高く背負式に1基。
ねっ、変でしょ?

そして主砲を前後均等配置の連装4基としたA2、B2案も負けずに変!
マスト直後の中心線上に背負式で配置するのは一緒だが両舷にあった副砲塔が3番主砲塔と4番主砲塔の間の位置まで後退しているのである。
これじゃあ4番主砲塔が真横までしか撃てないよ。

副砲配置には他にもリーズナブルなJシリーズやKシリーズに対応した15.5センチ3連装副砲塔3基(リシュリューとだいたい一緒)のパターンや「主砲をできるだけたくさん積もうや」って事で逆に副砲は15.5センチ4連装副砲塔2基(いいかい?4連装だよ)にしたI案、みんなが知ってる大和型となった2番主砲塔直後と3番主砲塔直前の中心線上に各1基、船体中央左右舷側に各1基のFシリーズがあった。

一番まともなのがFシリーズ、次が原案とJシリーズ、悪くはないけど4連装の新設計に手間がかかりそうなI案、もうダメダメなその他って感じかな?
まあ、Fシリーズだって「誘爆したらどうするの?」って説(「そんな事ねえっ!」って頑張る論者も大勢いるが)もあるし超大和型になると「副砲って何?」ってハナシになっちゃうんだけどね。

だとすると・・・
原案とJシリーズが最善って事になる。
う〜ん、和製リシュリュー(主砲配置はネルソン)かあ・・・ 

[3487] Re:[3486] 『激闘!八八艦隊海戦史DX文庫版』 投稿者:阿部隆史 投稿日:2015/02/06(Fri) 16:16
> ところで質問なのですが武装として「酸素魚雷」はルール化されるのでしょうか。
> もちろん、ゲームの主旨は大艦巨砲主義の戦艦が撃ちあうところにあるとは分かるのですが、陽炎型、夕雲型駆逐艦も登場するので気になるところです。

お察しの通り大艦巨砲主義のゲームなのでルール化してはいない。
日本駆逐艦が強くなり過ぎてしまうんでね。
それとドイツのS113型駆逐艦も60センチの大型魚雷なので自動的に酸素魚雷扱いになってしまうのだ。
これもルール化しなかった理由のひとつである。 

[3486] 『激闘!八八艦隊海戦史DX文庫版』 投稿者:洛陽不覚 投稿日:2015/02/06(Fri) 15:27
掲示板の流れを切ってしまって申し訳ありません。
『八八艦隊DX文庫版』の登場艦船一覧を拝見しました。
個人的に妙高型巡洋艦が登場するのは大変嬉しいです(笑)
ところで質問なのですが武装として「酸素魚雷」はルール化されるのでしょうか。
もちろん、ゲームの主旨は大艦巨砲主義の戦艦が撃ちあうところにあるとは分かるのですが、陽炎型、夕雲型駆逐艦も登場するので気になるところです。 

[3485] 大和設計案(その4) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2015/02/05(Thu) 14:29
我が儘な連中が「A案とB案の中間位のがいいや。速力はちょっと我慢するし航続力も短くて良いからもっと小さく設計してよ。」と言い出したのである。
かくして加わったのが46センチ3連装砲塔前方集中配置で混成機関28ノット、航続18ノット/8000浬のG案。
でも公試排水量は65883t(以下の排水量は全て公試)であまり小さくならなかった。

小さくてリーズナブルなのが望みだったのだからこれじゃ通る訳がない。
よって様々な手段で「エコ大和」が次々と設計されていった。
速力、航続力、防御力の全てをちょっとずつ犠牲にした61600tのG1A案(26ノット、16ノット/6600浬)、主砲の46センチ砲を1門減の8門(混載で前方集中配置)にし速力を24ノットまで低下させ航続も16ノット/6600浬で我慢(防御も犠牲にした)をした究極のエコ戦艦(50059t)であるK案(もうこうなると意地で46センチ砲装備の戦艦を設計してるとしか思えない)。
それじゃあんまりだから速力は27ノット、航続は16ノット/7200浬で3連装主砲塔1基を後方へ移したF案(60350t)。
「46センチに拘らなくても良いんじゃない?」って大人的発想で主砲を40センチ砲3連装3基の前方集中配置とし防御も我慢し速力も27.5ノットで抑え航続も16ノット/7200浬とした「パッとしない」J0案(52000t)。
それを「もうちょっと個性だそうよ」って事で29ノット(航続は18ノット/6000浬)にしたJ2案(54030t)。
大御所平賀が躍り出て「わしも交ぜろ!」と提出した46センチ砲10門のI案。
このI案は主砲を連装砲塔と3連装砲塔の混載とし前後均等配置にしているんだけど言うなれば金剛代艦(平賀案)のレイアウトと全く同じなのだ。
よっぽどこの主砲配置が気に入ってたんだね、大御所は。

そしてこれら諸案に様々な改正案(改悪案?)が続々と加わっていった。
40センチ砲でリーズナブルが売りのくせに「砲塔1基増の12門にして火力を増大しようや。」って本末転倒な事をしたJ3案(58400t)。
「前方集中配置は構わんのだけど3番砲塔の向きだけ変えてみては?」って意見のG0A案(65450t)などなど・・・
あんまりたくさんあるから書くの嫌んなっちゃった。
この様な次第で設計案(ちょっとしか違わないのが数多く存在する)はバカみたいに増えていったのである。

こうして見ると日本海軍が主砲門数や速力はもとより航続距離や燃費、サイズ(建造資材)、工数(建造期間)に対して如何に関心を持っていたか判る。
よってゲームに反映させるなら火力や速力、装甲など戦術的局面を再現するのに激闘シリーズ、航続距離、燃費、サイズ、工数など戦略的局面を再現するために太平洋戦記シリーズと別に作らなくてはならないのだ。
一緒にできないかって?
ちょっと難しいなあ。
「日露戦争」ではまあ、やってみたんだけどね。
太平洋戦争となると期間、数的ボリューム、空間的規模が大きくて大変だよ。 

[3484] Re:[3482] [3481] 大和設計案(その3) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2015/02/05(Thu) 12:14
> なんか種類が多くて分かりづらいっすね。

丸暗記しようとすると多く思えてしまうのだ。
立ち食い蕎麦屋に行ったと考えればどうかな?
混成のAシリーズは蕎麦、ディーゼルのみはうどんとしよう。
そして前方集中はかけ、前方重視は月見、前後均等は天ぷらと考えるのだ。
CとD案?
そうだねえ〜、排水量が小さくなってるから中盛と小盛ってとこかな?
「へいっ、いらっしゃい!蕎麦とうどん、どっちにします?かけと月見と天ぷらができますよ。うどんのかけだったら中盛や小盛もできます!」って感じで覚えたら?
(「なんで蕎麦は小盛や中盛ができねえんだよ」とか「天玉がいいなあ」とか言うのは無しね) 

[3483] 更新のお知らせ 投稿者:GSスタッフ(営業担当) 投稿日:2015/02/05(Thu) 10:07
本日『激闘!八八艦隊海戦史DX文庫版』コーナーを更新し、登場艦船一覧を掲載いたしました。

http://www.general-support.co.jp/88fleet/f88.html 

[3482] Re:[3481] 大和設計案(その3) 投稿者:ワルター少尉 投稿日:2015/02/04(Wed) 23:19
> まあ、こんだけありゃあ「並んでる中からどれでも好きなの選びな!」って事で済みそうな物だがそうは問屋が卸さなかった。       (続く)

なんか種類が多くて分かりづらいっすね。
これだけでも原案とA三種類にB三種類、C、Dで9種類ですか?
ちょっと気が遠くなりそうっす。 

[3481] 大和設計案(その3) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2015/02/04(Wed) 16:33
最初に設計された原案の特徴は機関がタービンのみである事と全長が294mと異様に長い事にあった。
20万馬力を発揮し速力は全設計案中で最速の31ノットながらタービンのみなので航続力は18ノット/8000浬と短い。
主砲配置は46センチ3連装砲塔3基を前方集中形式で後方には航空艤装と副砲配置が当てられている。
大和の設計案各種の中でこの原型と最終案のふたつだけが「タービンのみ」である事に注意して頂きたい。
大和型戦艦とはタービン戦艦で始まり、なんとかディーゼル戦艦にしようともがきにもがいた揚げ句、最後はタービン戦艦で締めくくられた物語なのである。
燃料問題ってね、資源小国の島国としちゃ避けて通れない関心事なのだ。

さて、燃費の悪い原案を前にして設計者達は「これをたたき台にしてなんとか傑作戦艦を建造しよう」と案を練りまくった。
この時点で46センチ砲装備はほぼ確定だったのでまず機関の種類で分けられた。
すなわちディーゼルとタービンの混成としたのがAシリーズ、ディーゼルのみとしたのがBシリーズである。
そして次に主砲配置のレイアウトで更に細分化された。
3連装砲塔3基を前方集中形式で配置したA、B案。
3連装砲塔2基を前方、1基を後方に配置したA1、B1案。
連装砲塔を前後均等に2基ずつ配置したA2,B2案。
こう書くとなんだか、A1案とB1案、A2案とB2案は「機関が違うだけであとは同じ」みたいに感じるだろうけど、スペックではAシリーズは公試68000t(以降、排水量は全て公試)で全長277m、速力は30ノット、Bシリーズは60000tで全長247m、速力は28ノットとだいぶ違うのである。

あと付録みたいな物としてBをもう少しリーズナブルにしたC案とD案があった。
C案は低速重防御艦で58000tの26ノット(105000HP)、D案は高速軽防御艦で55000tの29ノット(140000HP)。
まあ、こんだけありゃあ「並んでる中からどれでも好きなの選びな!」って事で済みそうな物だがそうは問屋が卸さなかった。       (続く)

[3480] Re:[3479] [3478] 大和設計案(その2) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2015/02/03(Tue) 21:10
> これではアイオワとあまり変わらないではありませんか。

アイオワ型は48110tだけどこれは基準排水量であって公試排水量ではない。
公試排水量ってのは基準排水量に燃料や水などの2/3を加えた状態でアイオワ型の場合は約54396tになる。
つまりK案はアイオワ型と変わらないどころかアイオワ型よりかなり小さいのだ。

[3479] Re:[3478] 大和設計案(その2) 投稿者:いそしち 投稿日:2015/02/03(Tue) 19:33
> 最大は公試排水量69500tのA140原案で最小は公試排水量50059tのK案である。

随分小さい設計案もあるんですね。
これではアイオワとあまり変わらないではありませんか。
大和型は最初から巨大だとばかり思ってました。 

[3478] 大和設計案(その2) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2015/02/03(Tue) 16:05
なぜ大和型の建造に際しこれほど多数の設計案が検討されたかと言うと、その理由は「どの様な方向性を持った戦艦を建造するかが定まっていなかったから」である。
火力は大きい方が良いに決まってる。
装甲は厚い方が良いに決まってる。
速力は速い方が良いに決まってる。
航続距離は長い方が良いに決まっている。
建造費は安い方が良いに決まってるからサイズは小さい方が良い。
火力が大きく装甲が厚く速力が速く航続距離が長くサイズの小さい戦艦が出来れば良いがそんなの無理に決まってる。
あちらを立てればこちらが立たず、結局は何を優先するかで話が決まる。
つまり戦艦の方向性はサイズと攻防走のバランス配分、内容、レイアウトによって形成されるのである。
よって設計案の中には小さな大和型、大きな大和型、高速の大和型、低速の大和型、火力の大きな大和型、火力の小さな大和型など様々な大和型があった。

最大は公試排水量69500tのA140原案で最小は公試排水量50059tのK案である。
火力が最も大きいのは46センチ砲10門のI案で小さいのは40センチ砲9門のJシリーズ案。
速力がもっとも高いのは31ノットの原案、低いのは24ノットのK案。
航続力が最も長いのは18ノット/9200浬のA〜B2案、短いのは16ノット/4900浬のF3案(出典にちょっと疑問があるが)。
防御力は対46センチ20000〜30000m(原案など)、対46センチ20000〜27000m(I案など)、対40センチ20000〜30000m(J3案など)、対40センチ18000〜27000m(J2案など)、対40センチ20000〜27000m(K案など)の5段階があった。

内容の差としては40センチ砲と46センチ砲の違いやタービン機関やディーゼル機関の相違などがある。
1門当たりの火力では40センチ砲より46センチ砲の方が上回るが門数が多くなれば総火力で40センチ砲が上回る事もありえるしディーゼルであれば燃費は格段に良くなる。
更にレイアウトでは主砲の前方集中配置、前方主で後方従、前後均等の3種類及び3連装砲塔と連装砲塔、混載の3種類が考えられる。       (続く)

[3477] 大和設計案(その1) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2015/02/02(Mon) 19:19
大和型の設計案を22種類と書いたら「23種類ではないのか?」と言うメールを頂いた。
よって今日はそこら辺の話を書くね。
それではちょいと文献を並べて見よう。
原勝洋著「戦艦大和建造秘録」452頁では22種類。
原勝洋著「巨大戦艦大和の全軌跡」82頁では23種類。
丸「究極の戦艦大和」96頁では23種類。
歴史読本「戦艦大和激闘の軌跡」47頁では24種類。
歴史読本「大和と武蔵」36頁では24種類。
松本喜太郎著「戦艦大和・武蔵設計と建造」12頁では24種類。
世界文化社「戦艦大和100の謎」92頁では24種類。
ヤヌス著「戦艦大和図面集」5頁では24種類。
丸778号付録「大戦艦大和メカ読本」42頁ではなんと34種類!
ね、凄いでしょ?
つまり諸説色々にして千差万別なのだ。
だから福井静夫著「日本の軍艦」74頁では20種類余、「海軍造船技術概要・上巻」34頁では20種類以上、平間洋一著「戦艦大和」29頁では「20種類を超える案」(30頁では22案を検討としているが)とボカして記述されているのである。
おっと、もっと書きたいが電話が鳴っちまった。
続きはまた後日。 

[3476] Re:[3475] [3472] [3471] 八八海戦史文庫本化に寄せて 投稿者:阿部隆史 投稿日:2015/01/27(Tue) 11:22
> 嗚呼、すみません。昔のまま思考が停止しておりました。
> 3471削除させていただきます。

判って貰えて嬉しいよ。
メールであれば構わないのでどんどん送ってね。
個別でゆっくり対応できるのでこちらも楽なのだ。
中には「みんながメールを送ったら対応が大変だろう」と思う人がいるだろうが、大変な勘違いである。
不特定多数の人が読む文章を書くのはかなり頭を使う。
だから遠慮なくメールで送ってね。 

[3475] Re:[3472] [3471] 八八海戦史文庫本化に寄せて 投稿者:kt 投稿日:2015/01/26(Mon) 22:10
> 要望は掲示板の禁止事項なのでメールで送って頂戴。
> 禁止している理由は立案された大和の22の設計案を22人の人が「追加して」と言ってきたら「とっても無理」となるからなのだ。

嗚呼、すみません。昔のまま思考が停止しておりました。
3471削除させていただきます。 

[3474] Re:[3469] [3468] 模型 投稿者:阿部隆史 投稿日:2015/01/26(Mon) 18:50
> 「模型軍艦製作材料」とありますから戦艦とは限らず巡洋艦なのではないでしょうか?

僕もそれは考えてみた。
でも3連装砲塔を前方に2基、後方に1基で1本煙突の巡洋艦って有りそうであまり無いのだ。
大戦後半から戦後ならデ・モイン型やオレゴンシティ型なんかがあるけど日本でそれを知っていたとはとても思えないし。
それに知ってたとしても、そんなのとても「日本の小国民が愛玩する文化教材」に採用されるとは考えられないよ。
(石なげて壊すのが目的なら別だが)。

[3473] お知らせ 投稿者:GSスタッフ(営業担当) 投稿日:2015/01/26(Mon) 15:43
現在発売中の『世界の艦船』3月号特集日米超ド級戦艦比較論に弊社デザイナー阿部隆史が執筆した「米海軍はアイオワ級の高速力に何を求めたか?」が掲載されています。
是非、ご覧下さい。 

[3472] Re:[3471] 八八海戦史文庫本化に寄せて 投稿者:阿部隆史 投稿日:2015/01/26(Mon) 08:21
> そこで、是非ともご検討いただきたいお願いがひとつあります。大和原案A140-aを登場艦船に追加していただけないでしょうか?

要望は掲示板の禁止事項なのでメールで送って頂戴。
禁止している理由は立案された大和の22の設計案を22人の人が「追加して」と言ってきたら「とっても無理」となるからなのだ。
ちなみに実現化した大和の設計案はA140−F5案である。 

[3470] 更新のお知らせ 投稿者:GSスタッフ(営業担当) 投稿日:2015/01/25(Sun) 18:06
本日「通信販売」のページを更新し、通販フォームに『激闘!八八艦隊海戦史DX文庫版』を追加いたしました。

メールだけでなく通販フォームからのお申し込みも可能となりましたので、是非ご利用下さい。 

[3469] Re:[3468] 模型 投稿者:プラモ派 投稿日:2015/01/25(Sun) 14:58
> 京都書院の「おもちゃ博物館19・男の子の玩具」33頁に国民学校工作用「模型軍艦製作材料」昭和戦前の写真が載っている。
> 時代が時代だから当然、プラモデルじゃない。
> ソリッドモデル(木材加工模型)である。

模型の事となったら参加しない訳にはいきません。
もっぱら私はプラモですが(笑)

> 当時の子供達からすれば「なんじゃこれは?知ってる戦艦とは違うぞ?」って事になるだろう。

「模型軍艦製作材料」とありますから戦艦とは限らず巡洋艦なのではないでしょうか?

> あれをモデルに日本の文化教材作ったの?

文化教材と言ったらアオシマですね。
アオシマも艦船模型の老舗であります。 

[3468] 模型 投稿者:阿部隆史 投稿日:2015/01/24(Sat) 17:17
妙な事があるもんだ。
京都書院の「おもちゃ博物館19・男の子の玩具」33頁に国民学校工作用「模型軍艦製作材料」昭和戦前の写真が載っている。
時代が時代だから当然、プラモデルじゃない。
ソリッドモデル(木材加工模型)である。
で、これの図面なんだけどね、3連装砲塔が船体前方2基、後方1基で1本煙突なんだ。
こうした構造の戦艦は現代人の我々から見れば珍しくなく「大和だって米国の新戦艦だって英のライオンだってイタリアだってソ連だってみんな3連装3基でしょう?」と思う。
だが戦前に於いて「当たり前の戦艦」は連装砲塔4基だったのである。
日本の長門然り、金剛然り、米のコロラド然り、英のR型、QE型、フッド然り、独のバイエルン、デアフリンガー然り・・・

軍事評論家や軍事マスコミなら条約明けの新戦艦で3連装3基がトレンドになる事は知ってただろうけどね。
当時の子供達からすれば「なんじゃこれは?知ってる戦艦とは違うぞ?」って事になるだろう。
一体、この文化教材を開発した人はどっから情報を仕入れたんだろう?
何がモデルなんだろうか?
いくらなんでも軍機艦の大和は違うだろう。
(もしそうだったらスゲエとしか言いようがない)
米戦艦も最初は2本煙突のノースカロライナだったから違うだろうし英、ソ連も当然はじかれる。
となると・・・

まさかシャルンホルスト?
いや、それしか考えられないんだよな・・・
あれをモデルに日本の文化教材作ったの?
う〜む・・・

[3467] Re:[3466] [3465] モンタナ恐るるに足らず 投稿者:阿部隆史 投稿日:2015/01/23(Fri) 18:51
> 是非、買わせて頂きます。

どうも有り難う。

> モンタナがそんなに弱いとは驚きです。
> 史上2位、もしくは1位の戦艦と思ってました。

ちょっと説明が足らなかったようだ。
「恐るるに足らず」とか「目じゃない」とか書いといて何だが筆(キーボード?)が滑ってしまったみたいである。
僕が書きたかったのは「モンタナに対して大和が圧倒的に有利な局面がある」って事でそれ以外の場合は同等、もしくはモンタナの方が有利な局面もあるって事なのだ。
確かに2400m以上の大遠距離は大和の晴舞台だが射距離が短くなると上面装甲や天蓋装甲じゃなく砲塔装甲や舷側の弾薬庫装甲に当たるので話が大きく変わる。
大和の弾薬庫装甲は17(傾斜410ミリ)、モンタナの弾薬庫装甲は20(傾斜408+182ミリなので500ミリと換算)だが中距離(12000m未満)の46センチL砲の貫徹力は20、40センチL砲の貫徹力は17である。
つまり双方とも貫徹−装甲=結果が同じな訳でどちらも100%の確率で破損となる。
だとすれば主砲門数9門の大和に対し12門のモンタナの方がずっと有利だ。

それに「滅多には起きないけど」って書いたでしょ?
大遠距離で大和が9門発射したとして命中率が基本の20%なら大遠距離修正(0.4倍)で最終命中率は8%。
つまりだいたい72%の確率で1発当たる。
それが主砲に当たるのはモンタナのブロック総数17に対して砲塔数4だから1/4して約18%。
これが「破壊」になるのは40%の確率なので7.2%。
注水チェックを最大の15%にするとほぼ6回に1回の確率で轟沈するから7.2÷6=1.2%だ。
つまり「大和が一斉射撃してモンタナが即轟沈!」てのは「ありえない話」じゃないが「百回に1回くらいの話」なのである。

でもまあ・・・
起きた時にはビックリするよ。
6万tの高価な戦艦がなんの損傷も無いまま海の藻屑になるんだから。

[3466] Re:[3465] モンタナ恐るるに足らず 投稿者:ロクベエ 投稿日:2015/01/22(Thu) 19:18
> 八八艦隊DX文庫版のテストを繰り返してたんだけどソロモンDX文庫版に比べて大和型の強い事、強い事!
> みんなにも早く見て貰いたいね。

これは楽しみですね。
旧式艦に興味なかったので八八艦隊海戦史DXは買わなかったのですが大和やモンタナが出るとなれば話は別です。
是非、買わせて頂きます。

> モンタナなんか目じゃないよ。

モンタナがそんなに弱いとは驚きです。
史上2位、もしくは1位の戦艦と思ってました。

> そして主砲の真下は弾薬庫だから・・・
> 弾薬庫に誘爆が発生し注水が失敗すると・・・
> あえなく轟沈だ。
> つまり破損と破壊では大違いなのである。

ソロモン海戦史DX文庫版とは随分違うんですね。
同じかと思ってました。

> これぞ大艦巨砲主義の精華である。
> 是非、お試しあれ。

発売が待ち遠しいです。 

[3465] モンタナ恐るるに足らず 投稿者:阿部隆史 投稿日:2015/01/21(Wed) 19:31
八八艦隊DX文庫版のテストを繰り返してたんだけどソロモンDX文庫版に比べて大和型の強い事、強い事!
みんなにも早く見て貰いたいね。
モンタナなんか目じゃないよ。
なにしろ大遠距離の大落角弾射撃と轟沈ルールがあるから夜戦とは大違いなのだ。
大和の46センチL砲は大遠距離での貫徹が11、主砲の天蓋装甲も11(実際の厚さ270ミリ)なんだけどモンタナの40センチL砲は大遠距離での貫徹が8、主砲の天蓋装甲は9(実際の厚さは232ミリ)しかない。
つまり大和の主砲弾がモンタナの主砲塔に大落角で命中すると40%の確率で破壊が生じ60%の確率で破損が生じる。
一方、モンタナの主砲弾が大和の主砲塔に大落角で命中しても40%の確率で破損、60%は無傷だ。
そして主砲の真下は弾薬庫だから・・・
弾薬庫に誘爆が発生し注水が失敗すると・・・
あえなく轟沈だ。
つまり破損と破壊では大違いなのである。
まあ、滅多には起きないけどね。
いずれにせよ「レーダーが役に立たない昼戦」で「天候が大遠距離射撃のできる晴」で「注水チェックを最大」にして上手く間合いをとって戦えば大和の性能を存分に発揮できるぞ。
そうなると主砲がちょっと多い事くらい問題じゃ無くなるのだ。
これぞ大艦巨砲主義の精華である。
是非、お試しあれ。 

[3464] 更新のお知らせ 投稿者:GSスタッフ(営業担当) 投稿日:2015/01/21(Wed) 12:44
通信販売のページを更新し『激闘!八八艦隊海戦史DX文庫版』の通販受付を開始いたしました。
http://www.general-support.co.jp/mosale.html

また『激闘!八八艦隊海戦史DX文庫版』の対応OSにWindows8.1を追加いたしました。 

[3463] 更新のお知らせ 投稿者:GSスタッフ(営業担当) 投稿日:2015/01/19(Mon) 15:23
本日『抜書帳』に「日本駆逐艦はいかに戦ったか」(世界の艦船 2011年5月号掲載)をアップしました。

http://www.general-support.co.jp/column/columun.html 

[3462] 八八艦隊文庫版 発売日決定のお知らせ 投稿者:GSスタッフ(営業担当) 投稿日:2015/01/12(Mon) 15:13
弊社新商品『激闘!八八艦隊海戦史DX文庫版』の発売日が2月13日(金)に決定いたしました。
下記に特設コーナーを設置いたしましたのでご覧下さい。
http://www.general-support.co.jp/88fleet/f88.html 

[3461] 謹賀新年 投稿者:いそしち 投稿日:2015/01/04(Sun) 10:54
阿部デザイナーならびにスタッフの皆様、新年明けましておめでとうございます。
今年は各地で深い積雪となる様ですので路面には充分、お気をつけ下さい。 

[3460] 年頭の御挨拶 投稿者:阿部隆史 投稿日:2015/01/04(Sun) 07:06
新年明けましておめでとう御座います。
どうか、本年も宜しく御願い申し上げます。 

[3459] 謹賀新年 投稿者:魔界半蔵 投稿日:2015/01/02(Fri) 09:09
スタッフの皆様、明けましておめでとうございます。
元日の東京は雪が降ったそうですが、体調に気をつけて新年をお過ごし下さい。 

[3458] Re:[3457] [3456] [3455] 欧州海戦史 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/12/31(Wed) 09:36
> 年末年始休暇に突入しましたし今日早速行って買ってきます。

どうもありがとう。

> 正月は海戦漬けで楽しくなりそうです。

艦型数がソロモン海戦史DXの89から文庫版では134に増えているので存分に楽しんで欲しい。

> 皆様、良いお歳を!

それでは皆様、良いお歳を。 

[3457] Re:[3456] [3455] 欧州海戦史 投稿者:ロクベエ 投稿日:2014/12/30(Tue) 07:24
> よって欧州海戦ファンの方は是非、激闘!ソロモン海戦史DX文庫版を楽しんで頂きたい。

了解しました!
年末年始休暇に突入しましたし今日早速行って買ってきます。
過去ログを見たらビスマルクなど色々と書いてありますね。
お恥ずかしい限りです。
正月は海戦漬けで楽しくなりそうです。
皆様、良いお歳を! 

[3456] Re:[3455] 欧州海戦史 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/12/28(Sun) 10:43
> ちょっと阿部デザイナーに質問なんですが欧州海戦史を文庫化する予定はないのでしょうか?

欧州海戦史はDX化されなかったのでWin版が存在しないのだ。
でもそれでは待ってるファンの方に申し訳ないのでソロモン海戦史を文庫化するにあたりヨーロッパ各国の海軍艦艇をデータ化して加え自動編成機能も搭載した。
つまり「激闘!ソロモン海戦史DX文庫版」とタイトル上はなってるが実質的には「激闘!ソロモン海戦史+欧州海戦史DX文庫版」なのである。
よって欧州海戦ファンの方は是非、激闘!ソロモン海戦史DX文庫版を楽しんで頂きたい。 

[3455] 欧州海戦史 投稿者:ロクベエ 投稿日:2014/12/26(Fri) 23:13
皆様、お初にお目にかかります。
ちょっと阿部デザイナーに質問なんですが欧州海戦史を文庫化する予定はないのでしょうか? 

[3454] 無題 投稿者:ワルター少尉 投稿日:2014/12/23(Tue) 23:46
抜書帳の「独戦車生産力バランスシート」を読んだら俄然とグロスドイッチュラント2をやりたくなりました。
頃はクリスマス直前ですし「1944総力戦シナリオ」をやってティーガーを量産すればバルジ気分満喫ですね!
正月明けまで頑張って連合軍の進攻を防いでみます。
勝つと言えないのが悲しいところ・・・ 

[3453] 抜き書き帳 投稿者:魔界半蔵 投稿日:2014/12/23(Tue) 03:08
ご無沙汰しております。
抜き書き帳、拝見いたしました。
阿部デザイナーは手広く執筆されているのですね。
ちょうどプラモで最終時のティルピッツを作っていて色々調べていた所だったので、興味深く拝見いたしました。

八八艦隊海戦史の文庫版で追加されるとの超サウスダコタと超サウスダコタ改も楽しみにしております。
寒い日が続きますがお体に気をつけて下さい、 

[3452] 更新のお知らせ 投稿者:GSスタッフ(営業担当) 投稿日:2014/12/22(Mon) 18:04
本日『抜書帳』に「ミゼットサブ'X艇'で見せた英国人魂」(丸 2006年7月号掲載)をアップしました。

http://www.general-support.co.jp/column/columun.html 

[3451] 更新のお知らせ 投稿者:GSスタッフ(営業担当) 投稿日:2014/12/05(Fri) 16:01
本日『抜書帳』に「独戦車生産力バランスシート」(丸 2008年5月号掲載)をアップしました。

http://www.general-support.co.jp/column/columun.html

[3450] Re:[3449] コタバル沖夜戦(英) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/11/24(Mon) 09:45

> また、POWのレーダーで日本側主力艦を補足できれば一方的に射撃できますし、英駆逐隊が日本の主力艦の照射に成功すればレパルスも遠距離射撃で金剛、榛名をいとも簡単に火だるまにしてくれます。

なるほど、夜戦はレーダー艦の独壇場だからね。
さぞ、大活躍するんだろうな。
POWのもう一つの長所である防御力は夜戦なのですぐさま距離を詰められ残念ながら効果が発揮できない。
まあ、いずれ発売されるであろう八八艦隊海戦史DX文庫版ではWW2の新型艦を追加するので、その時はフリーセットアップシナリオを使って「昼間のコタバル沖海戦」を楽しんで頂きたい。
おっと「昼間だったら陸攻が沈めてるから海戦なんて起きなかったのでは?」ってツッコミはナシよ(笑) 

[3449] コタバル沖夜戦(英) 投稿者:洛陽不覚 投稿日:2014/11/19(Wed) 14:40
以前から気になっていて、一度プレイしてみたかったのが「コタバル沖夜戦」をイギリス東洋艦隊側で戦ってみるというものです。
通常、日本側で戦うと苦戦する場合もありますが、POWもレパルスも比較的簡単に撃沈できます。
これでは、本当にイギリス東洋艦隊が有力な部隊であったか実感できません。
そこで「激ソロ文庫版」のフリーセットアップでコタバル沖夜戦を英サイドでプレイしてみました。
マップは「海洋」、命中率等の設定はシナリオと同じ、艦隊編成は以下の通り。

英:POW,レパルス  駆逐艦4隻×1隊(独行艦ではなく駆逐隊として運営)
日:愛宕,高雄,金剛,榛名 駆逐艦4隻×2隊 2隻×1隊 輸送船3隻×1隊

これが意外に面白かったです。
日本側駆逐艦に取り囲まれてあえなく壊滅することもありますが、一方で輸送船3隻を補足・撃沈して撤退、戦略目標を達成(?)して勝利というパターンもあります。
また、POWのレーダーで日本側主力艦を補足できれば一方的に射撃できますし、英駆逐隊が日本の主力艦の照射に成功すればレパルスも遠距離射撃で金剛、榛名をいとも簡単に火だるまにしてくれます。
なぜ日本軍がPOWとレパルスを擁する英東洋艦隊を恐れたのか、逆の立場からあらためて実感することができます。
みなさんもぜひ挑戦してみてください。

ただし、相変わらず最初の被弾がPOWのレーダーだったりしますが…(笑) 

[3448] Re:[3447] [3446] 3連装砲塔から始まり造船所へと続く話 投稿者:よし 投稿日:2014/11/16(Sun) 23:09
> こっちが正解。
> サウスダコタ後継と書かなきゃならなかったのを既にデータ化してあるサウスダコタ改と書き間違えてしまったのだ。
> 混乱させてゴメン・・・
> ちなみにゲーム上では超サウスダコタ型及び超サウスダコタ改型にしておくよ。
> 後継だと文字の座りが悪いからね。
なるほど。
そうなるとフリーセットアップで巡洋戦艦レキシントン6隻のかわりに
高速戦艦の超サウスダコタ改を6隻配備すれば
高速戦艦16隻の八八艦隊対高速高火力重装甲(レキシントンにくらべれば)戦艦6隻と
低速重装甲戦艦10隻の戦いがやれる、と。
レキシントンのかわりに超サウスダコタが相手になると八八艦隊じゃ相当厳しそうですが
それでも相手の速度差につけ込んで16隻対6隻、16隻−損害対10隻に持ち込めば勝機が見出せそうではありますし。
いずれにせよ発売を楽しみにさせていただきます。 

[3447] Re:[3446] 3連装砲塔から始まり造船所へと続く話 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/11/16(Sun) 12:57
> ↑のお話関連で八八艦隊海戦史文庫版にインディアナ改を出すとのお話をうかがいましたが、
> 八八艦隊海戦史でデータとしてフリーセットアップ用に3年計画サウスダコタ改がデータ化されていますので
> これを「八八艦隊出撃す!」シナリオの別バージョンに登場させて
> 米軍も18インチ砲戦艦を擁したグァムでの戦いを再現すると言うことでしょうか?

いや、違うよ。

> それともフリーセットアップ用にお話にあった3年計画サウスダコタの後継の高速18インチ戦艦を登場させると言うことでしょうか?

こっちが正解。
サウスダコタ後継と書かなきゃならなかったのを既にデータ化してあるサウスダコタ改と書き間違えてしまったのだ。
混乱させてゴメン・・・
ちなみにゲーム上では超サウスダコタ型及び超サウスダコタ改型にしておくよ。
後継だと文字の座りが悪いからね。 

[3446] 3連装砲塔から始まり造船所へと続く話 投稿者:よし 投稿日:2014/11/15(Sat) 15:49
↑のお話関連で八八艦隊海戦史文庫版にインディアナ改を出すとのお話をうかがいましたが、
八八艦隊海戦史でデータとしてフリーセットアップ用に3年計画サウスダコタ改がデータ化されていますので
これを「八八艦隊出撃す!」シナリオの別バージョンに登場させて
米軍も18インチ砲戦艦を擁したグァムでの戦いを再現すると言うことでしょうか?
それともフリーセットアップ用にお話にあった3年計画サウスダコタの後継の高速18インチ戦艦を登場させると言うことでしょうか?

[3445] 更新のお知らせ 投稿者:GSスタッフ(営業担当) 投稿日:2014/11/14(Fri) 19:55
本日『抜書帳』に「3連装砲塔から始まり造船所へと続く話」をアップしました。 

[3444] Re:[3443] ビスマルク追撃戦 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/11/03(Mon) 07:30
> 皆様、お久しぶりです。遅ればせながら「激ソロDX文庫版」を購入しました。

久しぶりだね!
NET対戦に明け暮れたあの頃を懐かしく思うよ・・・

> ビスマルク追撃戦。英独両サイドでやってみました。
> 英側プレイ:ビスマルク硬い! また「Always on the deck」とはいえ艦橋装甲が薄くてすぐ指揮官戦死…。

艦橋全体を薄い装甲で覆ったり、空母の飛行甲板に装甲を張ったり、弾薬庫のみをボックスプロテクションにしたり防御に関する英海軍の独自性には驚かされるよ。
なんとなく防御に関しては「独の防御が世界一ぃ!」とか「厚さならどこにも負けない米海軍。」とか「フランス娘はガードは堅くても心はユルユル♪」とか色んな事が喧伝されるが英海軍だってなかなかどうして、大した物なのだ。

日本海軍?
アウトレンジなんて言い出す事の背景がそもそも防御軽視に繋がってるんじゃないかなあ・・・

> しかし、ソロプレイでも欧米の艦船を使えるようになったのは嬉しい限りです。色々な状況を試すことができますね。

喜んで貰えて嬉しいよ。

[3443] ビスマルク追撃戦 投稿者:洛陽不覚 投稿日:2014/11/01(Sat) 14:00
皆様、お久しぶりです。遅ればせながら「激ソロDX文庫版」を購入しました。
ビスマルク追撃戦。英独両サイドでやってみました。
英側プレイ:ビスマルク硬い! また「Always on the deck」とはいえ艦橋装甲が薄くてすぐ指揮官戦死…。
独側プレイ:巡洋艦は撃沈できても、戦艦を沈めるには弾が足りない…。

しかし、ソロプレイでも欧米の艦船を使えるようになったのは嬉しい限りです。色々な状況を試すことができますね。
ただ、トーナメント時代の「レーダーの法則」が未だに発動するのはなぜだろう…(苦笑)。 

[3442] アップデートのお知らせ 投稿者:GSスタッフ(営業担当) 投稿日:2014/10/23(Thu) 15:50
本日『太平洋戦記3』アップデートプログラムVer1.Dをリリースいたしました。

http://www.general-support.co.jp/update.html 

[3441] Re:[3439] [3438] 紺碧七 投稿者:とりあえずやってみました 投稿日:2014/10/21(Tue) 11:41
> せっかくだから小国海軍増強をONにしてソ連海軍を叩きのめしてみてはいかが?


はい。エディタ使って対ソ、対中国の最前線に大量の軽油・弾薬・セメントをストックし、5式中戦車・ホリ車・トラック・軍用馬を大量配備。96艦戦・96艦爆をゼロ戦並みの航続力にいじってこれも最前線に大量配備。
ノモンハン後、停戦に応じず、対中国・対ソ連の二正面作戦に突入しましたところ、いきなり対日禁輸を発令されるわ、ドイツ派遣はできなくなるわ、仏印進駐の可能性もなくなるわ、さらにさらにペトロパブロフスクの天候が悪く最初のターンから全く空襲出来ないわ、小国海軍増強ONにしたらソ連潜水艦隊が暴れまくるわetc

ま〜練習のつもりで進めてますが、開始10ターンまでに輸送船10隻がソ連潜の餌食に。護衛つけずに単独航行はヤバイっす。対潜護衛艦の建造はやってますが数を揃えるのに時間がかかるので、大規模船団に対潜改造駆逐艦を上限まで護衛につけ、さらに対潜哨戒もしっかりやっておくのが被害軽減の一助になるとわかってきました。

あと、な〜んも考えず三菱ONLYで航空機開発してたら疲労が蓄積して開発が進まなくなったり。失敗は成功の母ということで、まずは失敗しまくりますか(苦笑)

http://blog.livedoor.jp/konpeki7/ 


[3440] スターリンの真意 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/10/21(Tue) 09:05
スターリンの真意は奈辺にありや?
6万tの戦艦を建造する苦労は当時の日本が大和と武蔵で味わった事例を見てもイヤと言うほどよく判る。
果たして対独戦や対仏進攻に戦艦が必要か?
答えは「ノー」だ。

対日戦や対英戦だって無条件に「イエス」とは言えない。
アシカ作戦時に実施の可否を決めたのは「スカパフローにどれだけの戦艦がいるか?」ではなく「バトル・オブ・ブリテンの結果で制空権がどちらに移ったか?」であった。
(ソビエツキー・ソユーズ型の起工が「航空機と戦艦のいずれが強いか?」の論議で決着がつく前の話である事が微妙だけどね。ちなみにバトル・オブ・ブリテン直後の40年10月に3、4番艦は建造中止となっている。)
米国が日本本土を爆撃するにはマリアナや硫黄島を攻略せねばならず苦心惨憺だがソ連にとって日本本土爆撃は訳もない。
ウラジオストックから「ひとっ飛び」である。

ではスターリンの大海軍建設は対米戦が狙いか?
理屈で考えればそうなる。
でも、如何になんだとて、大艦隊で太平洋(もしくは大西洋)を押し渡りソ連軍が米本土上陸を虚構するのは荒唐無稽だ。
欧州や英国、日本を制覇した後、来寇する米艦隊を邀撃?
まあ、それも考えられなくはないが・・・

最近、ふと僕は思うのだ。
あるサイトに書かれていたんだけど「ロシア人にとって日本海海戦の敗北は許し難いトラウマ」なんですと。
ひょっとしたらスタリーンの描いた夢は「壮大な仕返し」なのかも知れない。 

[3439] Re:[3438] 紺碧七 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/10/19(Sun) 12:59
せっかくだから小国海軍増強をONにしてソ連海軍を叩きのめしてみてはいかが?
「スターリンが描いた夢の建艦計画」には諸説あり丸548号では戦艦10隻+巡戦6隻、世界の艦船459号では戦艦15隻+巡戦15隻、ウィキでは当初戦艦8隻+巡戦16隻だったのが改訂され戦艦6隻+巡戦4隻になったとされている。
スターリンが何を企んでいたのか定かでは無いがなんにせよ壮大な計画だ。
でもね、絵に描いた餅じゃないんだよ、これが。
随分と数に差があるけどS・ソユーズ型は実際に建造され「進水の1歩手前まで工事が進められた戦艦」であり「起工されなかったモンタナ型」などとは一線をかくす「本当に大和型が戦ったかも知れない相手」なのである。
これをソ連は同時に4隻建造した。
起工が1番艦38年7月、2番艦が38年11月、3番艦39年12月、4番艦40年3月で工期は約5年を予定していたらしい。
大事なのは4隻を同時建造したって部分で、つまりそれが可能な大型ドックを4つも作ったって事(作らされた人民はトホホだろうな)なのである。
約6万tの超大型戦艦をドシドシ建造されちゃかなわんから日本も早急に手を打たなくちゃならんが開戦後の1年で期待しうるのは大和と武蔵の2隻のみ。
長門以下の旧式戦艦が10隻あるけど結構、ハードかも?
いや、恐れる事はない!
艦艇接収で仏印のクールベ型戦艦2隻を連合艦隊に編入するのだ。
何かの役にはたつかも知れない。
「枯れ木も山のにぎわい」って言うからね。 

[3438] 紺碧七 投稿者:とりあえずやってみました 投稿日:2014/10/15(Wed) 13:42
まずは戦闘を楽しもうとエディタ使って・・

「やっぱ戦略爆撃かな〜、富嶽を大量に配備してやれ」→「富嶽ってこんなに軽油と弾薬を消費するの〜?ダメだ〜補給がおいつかない!(涙)」

「今回は地道に対ソ戦かな。ソ満国境に大量に戦車を用意しよう。ユニット制限?じゃあ軍馬とトラックを削除しちゃえ!」→「え〜!?陸戦時には弾薬運搬用にトラックか軍馬が必要だったのか〜。・・本土から運ぶ・・船がない!(号泣)」

「Hs293を大量に配備してやれ!」→「・・・敵艦隊が現れた!よ〜し、誘導爆撃・・って・・あれ〜?陸軍爆撃機って装備できないのか(汗)こっちの根拠地は伊号1型甲を配備してるのに海軍機しか配備してない!(玉汗)こりゃあダメだ〜」

・・と、ま〜こんな感じ(苦笑)で少しづつゲーム内容を把握する日々が続いています。そろそろWeb取説、本気で読んだほうがいいかな?

http://blog.livedoor.jp/konpeki7/ 


[3437] くろべ追記 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/10/14(Tue) 07:46
知人から面白い話を聞いたよ。
「くろべ」は幅の広いフネだが船幅一杯に機関室が拡がりディーゼルエンジンがズラッと4列に並んでいるそうだ。
1本煙突にするとこれを全て集合連結して排気せねばならない。
そうなると共振する可能性があったんだそうな。
それで2列ずつ集合させて横列2本煙突となったらしい。

まあ、なんにせよ「くろべ」は艦底が曲面だったりバウスラスターを装備していたり他にもイロイロあったりして「書き出したらキリが無いくらい特徴の多いフネ」なのである。

オシマイ 
[3436] Re:[3434] 大変ご無沙汰してます 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/10/10(Fri) 15:34
> なかなか気分が盛り上がらず未だインストールすら出来ていません。

まあ、気長に楽しんでよ。

> そうそう、(仮称)明治建国記って多少は進展がありましたか?

頑張ってやってるよ。
「鎮守府物語」や「武士のサイドアーム」、「江戸時代諸藩の家臣団」はその伏線なのだ。
明治を語るにはその背景となる幕末をきちんとデータ化しなきゃいけないからね。

> 氷山空母シナリオって、もしかして私が以前リクエストしたからですか? 

うん、それもある(笑)
他にリクエストしてくれた人もいたけどね。
リクエストに応えられなかった人には申し訳ない。
でもまあ・・・
機会があればこれからも出来る限り検討していくよ。 

[3435] ようやくインストール 投稿者:紺碧七 投稿日:2014/10/07(Tue) 14:47
氷山空母シナリオって、もしかして私が以前リクエストしたからですか? 

[3434] 大変ご無沙汰してます 投稿者:紺碧七 投稿日:2014/10/07(Tue) 13:24
私事でいろいろありまして、とってもご無沙汰になってしまいました。太平洋戦記3は1年半も前に購入したものの”積ん読”状態のまま(苦笑)大作SLGは勢いでインストールして気合でスタートして根性でエンディングまでまっしぐらと言うのが王道パターンですが、なかなか気分が盛り上がらず未だインストールすら出来ていません。

さて、軍艦燃えなら我々が元祖ですが、巷で大ブレークしてるのが軍艦萌えだとか。GSで軍艦萌えゲームをもしも作るとしたら、どんなのでしょうね?(笑)

そうそう、(仮称)明治建国記って多少は進展がありましたか? 

[3432] くろべ見学記(その3) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/10/04(Sat) 12:46
1983年1月22日、艦艇史のエポックメーキングとなる画期的防空艦が米国で就役した。
初の実用イージス艦タイコンデロガである。
この艦の特徴は当然、イージスシステムだがその根幹はこれまでの旋回式レーダーから進んだSPY1フェーズドアレイレーダーを4基、静止式として装備した事にあった。
この技術を導入して建造されたのが1993年に竣工した日本初のイージス艦「こんごう」である。

しかし、驚くなかれ!
遡る事、4年前の1989年、既に日本はフェイズドアレイレーダー4基を静止式に装備した艦を独自の技術で竣工させていたのだ。
勿論、それは我らが「くろべ」に他ならない。

それまでの「あづま」が標的機を1機しか運用できなかったのに比べ「くろべ」では3〜4機を同時管制する必要があった。
それは即ち、複数の敵機、敵ミサイルを同時に捕捉、追尾し多数の対空ミサイルを発射し同時に迎撃するイージス艦と「似たような事」を意味する。
「敵の役割」を務めるのが訓練支援艦の任務(おまけに迎撃に発射された対空ミサイルの弾道まで追尾し命中判定や評価までやったりする)なのだからね。
この為、艦橋上部の前後左右に4基の静止型レーダーが装備された。
「くろべ」のパンフだとこのレーダーには「標的機管制レーダー」って書いてあるよ。

まあ、このレーダーとSPY1との間には何の関係もないんだけどさ、気になるのはFCS3である。
FCS3も静止型レーダー4基を装備しているが何を隠そうこれは「日本初の独自な対空システム」なのだ。
いつから始まったのかちょっと書き出して見よう。

1983年に技研で研究開始。
1986年に研究試作開始、陸上試験。
1990年から艦載用の試作開始。
1995年に実験艦の「あすか」が就役し搭載。
2000年に試験終了し制式化。
2009年に初の実用艦「ひゅうが」が就役。
ふう、26年に渡る道程だ。

一方、「くろべ」の竣工は前述の通り1989年だが発注は1986年である。
ちょうど時期的にかみ合う。
FCS3は実用化まで26年もかかったが標的機管制レーダーはいつから開発が始まったのだろう?
標的機管制レーダーの開発とFCS3の開発はどの様にリンクしていたんだろうか?

興味は尽きない。
そう思って乗員に聞いてみると・・・
「えっ、標的機管制レーダーとFCS3はメーカーが違うから技術的な関係は無いですよ。」と彼は答えた。
ギャフン! 

[3431] くろべ見学記(その2) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/09/23(Tue) 22:18
実は訓練支援艦を保有している国家は日本だけである。
じゃあ、他の国ではどうしているのかって?
射撃訓練はしてないのかって?
そんな事はない。
射撃訓練はしている。
他国海軍でファイアビーやチャカなどの標的機を使用する場合、航空機もしくは地上から発射し陸上の管制塔でコントロールする。

訓練支援艦は日本独自のフネなのであるから当然、独特な装備が多い。
そのひとつが減揺装置だ。
これによりフネは揺れずに済む。
日本でも訓練支援艦だけに備えられた装置だ。

だがなぜ、揺れてはならないのだろう?
そう言えば他国での運用は陸上の管制塔が前提となっていた・・・。
陸上であれば滅多な事では揺れない。
地震の時は別だけど、わざわざ地震の時に射撃訓練する物好きはいないだろう。
きっと標的機を管制するのには揺れてちゃいけないんだろうな。

でもなぜフィンスタビライザーで揺れを抑えないんだろう?
ヘリコプター搭載艦なんかはみんなフィンスタなのに・・・
おおっ、「続・艦船メカニズム図鑑」にフィンスタは航走中じゃないと効力を発揮できないけど減揺装置は停泊時でも有効とあるぞ!

きっとこれだな、訓練支援艦は洋上で停泊しながら標的機を管制するんだ。
だから減揺装置と言う特殊な機構でなきゃダメなんだ。
そう思って乗員に聞いてみると・・・
「えっ、航走中でも標的機を管制しますよ。」と彼は答えた。
ギャフン! 

[3430] くろべ見学記(その1) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/09/22(Mon) 19:32
「くろべ」と言うフネがある。
訓練支援艦である。
「何をするフネか?」と問えば「無線操縦の標的機を発着、管制し射撃訓練をする艦の支援をするが任務なり」と返ってくる。
つまり標的機の母艦であるわけだ。
ちなみに標的機には大型のファイアビーや小型のチャカなどがある。

訓練支援艦の主装備は当然、標的機である。
前に建造された訓練支援艦の「あづま」は標的機を1機しか管制できなかった。
だがこの「くろべ」は同時に複数機を管制できるようになった。
複数機とは何機か?
3機とする資料があれば4機とする資料もある。
乗員に聞いてみた。
「4機でも同時管制できますが長くはできません。」との事。
こうした場合は「何分ぐらいできるの?」なんて聞かないのがいい。
「くろべ」より後に建造された「てんりゅう」も4機同時管制となっているがどこが違うのか聞いてみると・・・
「あっちの方が長く4機同時管制できます。」との事。
どんくらい長くなったのか知りたいがここも聞かないでパス。
ちなみにお値段だが1機で家が2軒買えるくらいだとの事。
「家って幾らぐらいなの?」と聞いたら・・・
「家の値段はよく知りません。」と彼は答えた。
ギャフン!

[3429] 鎮守府物語(その2) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/09/21(Sun) 12:59
さて、ペルリが浦賀にやって来て戊辰戦争となって徳川幕府が潰れ新政府が誕生した事は諸兄御存知の事と思うので端折るとしよう。
国防の危機から始まった維新である以上、陸海軍の創設は重大関心事であるのだがとりあえず「いつ新政府が誕生したのか?」を知らねばならぬ。
新政府の設立には1867年11月9日(大政奉還)とする説や1868年10月23日(明治への改元)とする説、1872年8月29日(廃藩置県による旧制度の終了)とする説など諸説ある。

こうして「いつの間にか始まった新政府」が最初に軍事機構を制度化したのは1868年2月10日に制定された「海陸軍科と海陸軍務総督」からで、同年2月25日には「軍防事務局と軍防事務局督」に名前が変わり同年6月11日には更に「陸軍局及び海軍局と軍務官知事」に変わった。
そして翌年8月15日、兵部省が設立し一応、まとまりを見せる。
その兵部省もたった2年8ヶ月で幕を閉じ1972年4月4日、陸軍省と海軍省が創設された。
だけど、こんなのは看板がすげ替えられただけでちっとも実態を現していない。
実態はどうだったのであろうか?

一般に日本陸軍の起源は明治4年(1871年)に制定された「御親兵」だとされている。
ところが海軍はと言うとさに非ず。
安政2年(1955年)の長崎海軍伝習所設立をその起源とする史家が多い。
この差16年だが「たかが16年」と言うなかれ。
創設の背景やバックボーンとする組織、地域、縁故などが色濃く浮かび上がる「16年の差」なのだ。

それでは人事の面から陸海軍の差を見ていこう。
陸軍省、海軍省の設立以降、両省に大臣が就任する明治18年(1885年)まで両省トップ(陸軍卿や海軍卿、陸軍大輔や海大輔軍)の人物を並べてみる。
まず陸軍だが山県有朋(長州)と西郷従道(薩摩)、津田出(紀州)、大山巌(薩摩)、鳥尾小弥太(長州)の5名で薩長が4名である。
薩長以外の津田出がトップにあったのは明治7年3月31日から7月8日までの僅か3ヶ月ちょっとであり臨時の補職に過ぎない。
つまり陸軍は完全に薩長が独占していた。

同時期の海軍を見ると・・・
勝海舟(幕臣)、榎本武揚(幕臣)、川村純義(薩摩)、中牟田倉之助(佐賀)、樺山資紀(薩摩)の5人で長州はおらず幕臣の2名が目立つ。
佐賀は中牟田1名だけど準トップと言える少輔に真木長義がいるし海軍省副官の要職には幕臣の赤松則良がデンと座っている。
「薩長が全てを取り仕切っている陸軍」と大きく違っているのである。                (つづく)

[3428] 鎮守府物語(1) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/09/19(Fri) 19:13
鎮守府と言う組織がある。
日本海軍の主要な軍港に設置され兵員の徴集及び教育、艦船の建造、修理、維持、港湾設備の維持管理、防衛に必要な部隊の編成及び用兵などを担当した。
つまり鎮守府には海兵団と各種学校、海軍工廠、軍港施設が所属する。
また鎮守府と同じ性格の組織として要港部がある。
後に要港部は名称が警備府に変わった。
違いはまあ、指揮官の階級(鎮守府は大将か中将、要港部/警備府は中将か少将)と海兵団が所属するか否かくらいであるが海兵団を指揮下にもつ警備府もあるので一概には言えない。
更に事情によって鎮守府になったり要港部に格下げになったり変遷した舞鶴や旅順の例もあるので鎮守府と要港部(警備府)の違いは「看板だけ」と言えなくもない。
さて、「日本の軍港」だが概ね鎮守府+有力な要港部がこれに相当する。
そして各々の軍港は独自の伝統と気風を持ち特色に満ち溢れている。
さあ、それでは鎮守府物語のはじまりはじまり〜、と行きたい所だがまず、その前に日本海軍発達史のあらましを述べねばならない。 (つづく)

[3427] ダウンロード販売開始のお知らせ 投稿者:GSスタッフ(営業担当) 投稿日:2014/08/14(Thu) 16:41
本日『激闘!ソロモン海戦史DX文庫版DL』のダウンロード販売を開始いたしました。

http://www.general-support.co.jp/link2.html 

[3426] せっかくだから 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/08/07(Thu) 09:05
おりしも明日は8月8日。
日本海軍が赫々たる戦果を挙げた第1次ソロモン海戦の記念日だ。
暑い夜半、当時に想いを馳せて「第1次ソロモン海戦」か「ソロモンキャンペーン」をプレイしてみてはいかが?
旧版では「レーダーなし」だったサンディエゴが文庫版ではレーダー装備になっているのでちょっと手強いぞ。 

[3425] Re:[3424] [3423] ドイツの戦艦 投稿者:ワルター少尉 投稿日:2014/08/05(Tue) 22:03
> よって「絶対に300ミリって話」じゃないんだけど「戦艦としては珍しい大航続距離の通商破壊艦と言う特色を具現化する為にあえて防御力には目をつぶったのではないか?」と考え今回は300ミリ説を採用したのである。

なるほど、そういう事でしたら仕方ありませんね。
了解しました。

> 大和(最高速力27ノット)の16ノット7200浬やモンタナ(28ノット)の15ノット15000浬を凌ぐ16ノット19000浬のH型(30ノット)だからね。
> 攻防走のうち走に力を入れたら他は目をつぶるしか無いのだ。

防御力を犠牲にして航続力の増大を図るのなら外見はともかくとして方向的にはビスマルク型の拡大と言うよりポケット戦艦の大型化と考えた方が良さそうですね。

[3424] Re:[3423] ドイツの戦艦 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/08/05(Tue) 08:51
> ただひとつ不満なのはGD2や太平洋3でビスマルク型と同等だったH型戦艦の舷側装甲がなぜか弱くなってしまった事です。
> なぜでしょうか?
> もし理由があるのでしたら教えて頂けると有り難いのですが。

GD2や太平洋3ではH型戦艦のデータ設定基本資料として世界の艦船405号「ドイツ戦艦史」を使用していた。
だから舷側装甲を320ミリとしていたんだけど多くの資料(例えばコンウェイズとか)では300ミリであり現在ではそれが主流となりつつあるんだ。
他にも丸690号では32.4センチと記述しており未成艦だけにH型の舷側装甲厚には諸説あるようだ。

よって「絶対に300ミリって話」じゃないんだけど「戦艦としては珍しい大航続距離の通商破壊艦と言う特色を具現化する為にあえて防御力には目をつぶったのではないか?」と考え今回は300ミリ説を採用したのである。

> 大和やモンタナに匹敵する大戦艦なのですから防御力も相応にあると思うのですが。

大和(最高速力27ノット)の16ノット7200浬やモンタナ(28ノット)の15ノット15000浬を凌ぐ16ノット19000浬のH型(30ノット)だからね。
攻防走のうち走に力を入れたら他は目をつぶるしか無いのだ。
大きさも大和(64000t)やモンタナ(60550t)よりちょっと小さい55453tだしね。 

[3423] ドイツの戦艦 投稿者:ワルター少尉 投稿日:2014/08/03(Sun) 19:33
激ソロDX文庫版で毎晩楽しく連合軍艦隊を撃破しまくってます。
ただひとつ不満なのはGD2や太平洋3でビスマルク型と同等だったH型戦艦の舷側装甲がなぜか弱くなってしまった事です。
なぜでしょうか?
もし理由があるのでしたら教えて頂けると有り難いのですが。
大和やモンタナに匹敵する大戦艦なのですから防御力も相応にあると思うのですが。 

[3422] サーバー移転に伴う掲示板休止について 投稿者:GSスタッフ(営業担当) 投稿日:2014/07/31(Thu) 11:33
本日よりサーバー移転作業のため掲示板を数日間、休止いたします。 

[3421] 太平洋戦記3 Ver1.Cに関する補足 投稿者:GSスタッフ(営業担当) 投稿日:2014/07/31(Thu) 11:20
太平洋戦記3のプログラムは全てアッパーコンパチなので、Ver1.CにアップデートすればVer1.B以前ののバージョンでセーブしたデータは全てそのままお使いいただけます。
過去にセーブした続きをプレイしたい方も御安心下さい。 

[3420] オート船団 投稿者:プラモ派 投稿日:2014/07/26(Sat) 10:36
1939年シナリオでオート船団を活用しています。
いやー、サクサク進みますねえ。
何も考えずに外交に没頭できます。
今まではどれだけ資源が溜まったかチェックし手作業の船団で海上輸送してきました。
その苦労とプレシャーがまったく無くなりました。
特にパラオからのボーキサイト輸送と上海からの鉄鉱石輸送に重宝しています。
いざ、米英と開戦し南方資源地域を確保したらもっと恩恵が増えるでしょうね。 

[3419] 更新のお知らせ 投稿者:GSスタッフ(営業担当) 投稿日:2014/07/25(Fri) 16:39
本日『太平洋戦記3』の発売2周年記念アップデートとしてVer1.Cをアップしました。

今回のVer1.Cでは「橿原丸」「春日丸」「スーパー最上」などの新艦型と、2根拠地間を自動航行させて物資を輸送する「オート船団機能」などの新機能を搭載しております。
どうぞお楽しみ下さい。 

[3418] Re:[3417] 汎用巡洋艦 投稿者:いそしち 投稿日:2014/07/24(Thu) 12:15
> でもどうよ?
> ズラリと並んだ最上型18隻は。
> ちょっと壮観じゃない?

確かに想像すると凄いですね。

> だれかデータエディターを動かしてやってみれば?
> 入渠中の艦船を変更するのはできないけど随分と最上型を増やせるよ。

わかりました。
2周年記念バージョンがリリースされたら最初からやってみたいと思ってたので試してみます。
帝国国防方針シナリオでは練巡2隻が建造中なので変更できませんが既竣工が最上型4隻に利根型2隻、水上機母艦3隻の9隻で後は目一杯、最上型を量産すれば良いのですね。
最終的には全て、軽空母に改装してしまう気がしますが。

[3417] 汎用巡洋艦 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/07/22(Tue) 12:22
最上型は日本海軍で建造され竣工した最後の汎用型巡洋艦である。
皆さん御存知と思うが金持ちは汎用型で数を揃え、貧乏人は専門型で数が少ない。
米のブルックリン型やクリーブランド型、バルチモア型、英のサザンプトン型(タウン型)やフィジー型(コロニー型)、仏のガリソニエール型、ソ連のキーロフ型などは汎用巡洋艦の典型例である。
そしてどれも3連装砲塔を装備していた。
これらに相当するのが日本の最上型でこれまた3連装砲塔を装備していたのだが後に20センチ連装砲塔に換装されてしまった。

ここら辺の事情は発言[3396]で色々と書いたのだが日本でも汎用巡洋艦として最上型を量産するなんて事は考えられなかったのだろうか? 
もし最上型が量産されていたらどれ位の数になったんだろう?

最初の4隻に続くのは索敵に特化した利根型の2隻だ。
こんなのは最上型で間に合うのだから当然、最上型5番艦、6番艦となる。
伊吹型の2隻?
これは最初っから略同型艦なんだから7番艦と8番艦だ。
大淀型の潜水艦隊旗艦用2隻?
結局、通信機能以外は訳に立たなかったじゃない。
勿論、9番艦と10番艦だ。
香取型練習巡3隻?
戦時に役に立たない練習巡なんていらないよ。
この資材で最上型が2隻くらい建造できるだろう。
よって11番艦と12番艦に決定。
水雷戦隊旗艦用の阿賀野型4隻?
駆逐艦はみんな外洋航行可能な大型艦揃いなんだし充分、スペースがあるから旗艦用の巡洋艦なんて要らないよ。
これで13番艦と14番艦が出来るだろう。

そもそも甲標的なんて物がなかったら千歳型なんぞは建造されなかったんだ。
だとすれば汎用巡洋艦を建造するか軽空母を建造した方がなんぼかマシである。
どうせ竣工は条約明けなんだし。
よし、水上機母艦4隻の変わりとして15〜18番艦決定!
大鯨や剣埼か・・・
大鯨は条約中の竣工だし他の2隻も条約明けとは言え空母改装が前提だから微妙だな。
まあ、これらは汎用巡洋艦に化ける可能性はなかったとして除外しとこう。

でもどうよ?
ズラリと並んだ最上型18隻は。
ちょっと壮観じゃない?
だれかデータエディターを動かしてやってみれば?
入渠中の艦船を変更するのはできないけど随分と最上型を増やせるよ。
こうして空想するのも戦略SLGの楽しみのひとつである。 

[3416] 忘れてないよ 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/07/11(Fri) 15:26
25センチ砲装備のスーパー最上(発言[3215}参照)ね。
忘れてないよ。
現在、最終チェックしてる太平洋戦記3の2周年記念バージョンで登場する。
スーパー伊吹も勿論だ。
スーパー妙高やスーパー利根、スーパー高雄?
なんか食料品店の一覧みたいだなあ。
これらは出さない。
その理由は3番砲塔(利根は4番砲塔)が艦橋すれすれなので砲身の長い25センチ砲を装備するのが不可能な為だ。
古鷹や青葉?
もともと20センチ単装砲で設計された艦を無理して連装化したんだよ?
それを更に25センチにするなんて船体幅の点で無理なんじゃないかな。
だからこれもパス。
スーパー大淀?
物理的には可能なんだろうが・・・
たった2門だけってのは公算射撃できないからね。
よってこれもパス。
ちなみに激闘!ソロモン海戦史DX文庫版でスーパー最上が登場しないのは最上型は既に重巡、軽巡、航空巡が存在するので既存のデータ形式だと追加不可能だからだ。
伊吹だけならなんとかなったんだが、それじゃ流石に画竜点晴を欠くしね。 

[3415] Re:[3414] [3413] [3411] 古酒 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/07/11(Fri) 07:34
思い返すといろんな事があったなあ。
ソ連の崩壊から始まる東西冷戦構造の崩壊。
イラクのクウェート侵攻から始まる中東戦域の拡大。
オウム事件や9.11テロに始まる市民生活を脅かす新たな危機。
たび重なる天災。
オバマ政権の成立。

40年前に僕はどんな未来を予測していたんだろう?
30年前の日記は手元にあるけど40年前には日記をつけてない。
当時、買った一山の書籍とエアチェックに使ったカセットテープがうろ覚えの記憶を呼び覚ましてくれるけどぼんやりしすぎてどうにも輪郭が掴めない。 

[3414] Re:[3413] [3411] 古酒 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/07/10(Thu) 21:24
> 40年モノ50%に20年モノ50%ブレンドしたって話ですから
> 買ってから10年20年置いておいても問題ないでしょうし。

40年前か・・・
まだ蒋介石と毛沢東が生きていて海峡を挟んで睨み合っていた頃だね。
チトーやデーニッツが生きていた昔に仕込んだ酒を今、呑んでるんだから不思議なもんだ。
今年、仕込んだ酒が呑まれる時代に人類や日本はどうなっているんだろう?
随分、変化してんのかな?
それとも、たいして変わってないのかな? 

[3413] Re:[3411] 古酒 投稿者:よし 投稿日:2014/07/09(Wed) 20:17
あそこはいろいろ面白いものを売ってる酒屋ですからね。
日本酒の古酒にするか迷ったんですが以前梅屋敷で買ったという
味醂ご馳走になってたのを思い出してそれなら味醂も悪くないかな、と思った次第です。
もう仕入れ元にも50リットルくらいしか残ってないって話ですから
手元に残しておきたいのでしたら買っておくのも手かと。
40年モノ50%に20年モノ50%ブレンドしたって話ですから
買ってから10年20年置いておいても問題ないでしょうし。 

[3412] ソロモンDX文庫版発売おめでとう御座います 投稿者:プラモ派 投稿日:2014/07/09(Wed) 08:19
早速、買いました。
マキシム・ゴーリキー型3隻、グネフヌイ型6隻を指揮し日、米、英、独、仏、蘭、伊各国海軍の小規模自動編成を相手に毎晩戦い続けています。
さすがにレーダー艦が出ると勝てそうもないのでレーダー艦は無しです。。
夜目の効く日本海軍と重装甲の重巡が多い米海軍相手だと連敗ですがその他ならかなり勝率高く作戦を進められます。 

[3411] 古酒 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/07/08(Tue) 13:16
昨晩、よし氏から貰った回夢と言う味醂を呑んだよ。
この味醂、なんと古酒なのだ。
色は漆黒で艶熟した甘みと妙なる芳香を備えた不思議な酒である。
ポルトやトカイなどが好きな人にはオススメだよ。 

[3410] 安産と難産 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/07/07(Mon) 17:44
T氏は軍艦研究の権威である。
皆もT氏の著作を数冊は目にした事があるに違いない。
このあいだ、そのT氏と会ったのだが面白い話を聞いた。
昔、T氏は海軍の元技術将校だったF元少佐(H元中佐かM元大佐だったかも知れない、酔って聞いたからちょっとうろ覚えなのだ)と面談した時、「日本海軍はネーバルホリデイで数度に渡り主力艦の改装工事をしていますが1度で済ました方が合理的ではないでしょうか?」と言ったそうだ。
そうしたら元技術将校の大先生に「何を言うか!改装を数度に分け、造船所の仕事を増やしたのだ。無理して工期を延ばした苦労をお前は判っておらん!」と一喝されたらしい。

そうなのだ。
海軍工廠とは言っても造船所であり職工は民間人である。
よって発注が無くなれば解雇されてしまう。
造船所が職工を雇用したまま運営し続けていく為には細く長く工事を続けていくしかない。
一時的にせよ全く仕事が途絶えてしまえば全ての職工が失業してしまうが少量でも仕事があるなら数人でひとつの工事を担当し皆が家族を養ってゆけるように労務管理できる。
軍艦の建造と言うと「押せ押せの突貫工事で倒れる職工が続出する情景」ばかり思い浮かぶが平時に於いては逆の場合の方が多いのだ。
戦時だって予算の関係があるから闇雲に工事を急ぐ訳にはいかない。
平時は職工の数に対して工事が少なかったから「無理して工期を延長」したが戦時となると建造量はウナギ上りに増えるし損傷艦が続々と還ってくる。
職工の数にだって限りがあるから全部の船台、ドックで突貫工事はできない。
ドック及び船台数と職工数、それに仕事量の需給バランスが保たれてこそ海軍工廠は機能を充分に発揮できるのだ。

さて、前回は1万t以上の軍艦で起工から進水まで短期間に工事を終えた艦を紹介したが今回は長い方の艦を見るとしよう。
一般的にはどんな軍艦の工期が長いと考えられるかな?
大きな軍艦?
だとすれば大和型だが進水までに要した期間は大和が約2年9ヶ月、武蔵が約2年7ヶ月(信濃は約4年5ヶ月もかかっているが「空母への設計変更に多大な時日を要した事」と「進水までに艤装工事をほぼ終えていた事」が原因であり例外である)で長門の2年2ヶ月に比べさして長くはない。
大きいからといって必ずしも比例して工期が長くなる訳では無いのである。
手間がかかった艦の代表としては占守型海防艦が挙げられよう。
占守型は860tの小艦ながら約9万工数もかかった。
大和型は64000tの大艦ながら約170万工数で竣工している。
tあたり工数では占守型の104に対し大和型は26で1/4に過ぎない。

占守型の場合はひとえに設計上の問題から工期が長くかかったのだが労務管理や景気対策上の観点から工期が長くかかる場合もある。
こうしたケースでは同一設計の同型艦なのに工期に大差がある事が散見される。
同じ姉妹でも安産があれば難産もあるのだ。
一例を挙げると前回、取り上げた鈴谷だが同艦は進水まで1年未満だったにも関わらず最上と三隈は約2年5ヶ月、熊野は約2年半もかかっている。
なお、総じて重巡はネーバルホリデイ期の雇用対策が反映された為、工期が長い。
愛宕などはなんと進水までに約3年2ヶ月もかかった。
(話は続く) 

[3409] ビスマルク追撃戦 投稿者:いそしち 投稿日:2014/07/06(Sun) 20:06
ビスマルク追撃戦やりました。
英国側で。
史実と違ってフッドじゃなくウェールズの方が沈んじゃいました。
巡洋艦は英独どちらも全て沈没。
フッドとビスマルクはどちらも大破しましたが有効な決め手にかけシナリオ終了となりました。
とても白熱して面白かったです。
これからもう一度やります。
今度はドイツ側で。 

[3408] 雇用創出もしくはワークシェア 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/07/06(Sun) 17:45
伊吹と言う軍艦がある。
空母に改装された重巡ではない。
14636tの装甲巡洋艦として建造され巡洋戦艦に艦種変更された先代の方である。
この伊吹、日本で国産された6番目に主力艦ながら、なんと起工から進水までの工期が約5ヶ月半で建造されている。

戦時急造で設計が簡易構造だったからか?
それとも手抜き?
ノンノン、そんな事はない。

伊吹は鞍馬型の2番艦なのだが1番艦の鞍馬は起工から進水まで約2年2ヶ月もかかっている。
ざっと4倍だ。
同型艦なのだから基本的に設計は同一(マストが三脚になったり機関がタービンになったりした点は異なっているけどね)で戦時急造やら簡易でない事は明白である。

どうもこの伊吹、建造した呉工廠が「金に糸目をつけず頑張ったらどれだけ短期間で主力艦が建造できるか?」にチャレンジした結果、早期に進水できたらしい。
この場合、金の糸目は労賃である。
ちなみに鞍馬の方がとてつもなく長く工期(当時の主力艦は起工から進水まで概ね1年から1年半)がかかったのは同時期に同じ横須賀工廠で日本初の国産戦艦にして世界最大の巨艦薩摩の工事が進行していた為、工員をそちらに取られてしまい大幅に遅れたそうだ。

それでは伊吹の建造実績がどれほど凄い事なのか他と比べてみよう。
なんと日本海軍創設以来、1945年8月15日の敗戦に至るまで1万t以上の軍艦で伊吹より早く起工から進水まで工事した艦は皆無なのである。
(空母冲鷹は5ヶ月だけど元が客船の商船構造だから例外とする)
短い方から挙げていくと1年未満で進水できたのは後に空母へ改装された剣崎(祥鳳)と高崎(瑞鳳)の約半年、大鯨(龍鳳)の7ヶ月、千代田の11ヶ月、重巡鈴谷の11ヶ月半となる。
これら5隻のうち4隻が他艦種からの改装空母ってとこが憎いね。
(話は続く) 

[3407] Re:[3406] 設定資料(1) 投稿者:GSスタッフ(営業担当) 投稿日:2014/07/06(Sun) 08:44
> 下記のシナリオ設定資料(1)のリンクが間違って貼られている様なのですが・・・?

大変申し訳ございません。
リンク先のミスを修正いたしました。
(表示が前と変わらない時はブラウザの再読込みを行って下さい。)

お知らせいただき、ありがとうございました。 

[3406] 設定資料(1) 投稿者:K-2 投稿日:2014/07/04(Fri) 22:18
下記のシナリオ設定資料(1)のリンクが間違って貼られている様なのですが・・・? 


[3405] 更新のお知らせ 投稿者:GSスタッフ(営業担当) 投稿日:2014/07/01(Tue) 19:33
本日『激闘!ソロモン海戦史DXコーナー』にシナリオ設定資料(1)のページを掲載いたしました。

http://www.general-support.co.jp/solomon/solomon.html 

[3404] 『激闘!ソロモン海戦史DX文庫版』発売 投稿者:GSスタッフ(営業担当) 投稿日:2014/06/27(Fri) 16:10
本日『激闘!ソロモン海戦史DX文庫版』を発売いたしました。 


[3403] ソロモンDX文庫版 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/06/26(Thu) 12:00
手軽に遊びたい時は「ビスマルク追撃戦」がオススメだよ。
フリーセットアップで島の無い海だけのマップを使うんだ。
兵力はドイツ軍がビスマルクとP・オイゲン、英軍がフッドとプリンス・オブ・ウェールズ及びノーフォークとサフォーク。
ノーフォークとサフォークはレーダー装備のカウンティ改型にしておかなくちゃダメだよ。

プレイサイドは独軍、英軍のどちらをCPUが担当しても面白い。
なにしろ史実(「戦艦ビスマルクの最後」参照)でサフォークが初めてドイツ艦隊と接敵した距離が12600m、ノーフォークに至っては10800mなのだ。
霧で視界が悪い北太平洋の戦いは夜戦と殆ど変わらないのである。
よってレーダー装備の英巡洋艦による哨戒線はビスマルクの運命に大きな影響を及ぼした。

英が主力艦2隻に巡洋艦2隻、ドイツ軍が主力艦1隻に巡洋艦1隻じゃかなり不利なんじゃないかって?
いやいや、英のフッドがレーダーを装備していないから結構、戦況は白熱するよ。
英巡がドイツ艦隊を補足してもすぐさまレーダー射撃を受けてしまう。
だから、とっとと逃げないと沈められてスコアを稼がれちゃうのだ。
おまけに誰かが探照灯照射するか火災が発生しないとフッドは遠くから敵を視認できないしね。
主力艦が1対2だからってT字に頭をドイツに抑えられたらビスマルクの38センチL砲8門を相手に英はプリンス・オブ・ウェールズの36センチ砲6門しか撃てず劣勢は明白である。
逆に英がT字でドイツの頭を抑え探照灯照射でフッドも撃つのならビスマルクの38センチL砲4門を相手に英は38センチ砲8門、36センチ砲10門で圧倒的優勢だ。

まあ、ひたすら走り回って有利な態勢で接敵し、運を天に任せて発砲するだけなので短時間で決着がつき爽快である。
是非、お試しあれ。 

[3402] 海軍工廠は大忙し 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/06/23(Mon) 19:23
ひとつここで開戦を控えた横須賀海軍工廠がいかに大忙しだったかを紹介しよう。
前述した「ガントリークレーンが威容を誇る横須賀の船台」だがここで1933年4月12日、空母龍鳳(当時は大鯨)が起工した。
進水は同年11月16日である。
そして早くも翌月11日には同じ船台で重巡鈴谷が起工し翌年11月20日に進水する。
ついで13日後には同じ船台で空母祥鳳(当時は剣埼)が起工し翌年6月1日に進水。
更に19日後には空母瑞鳳(当時は高崎)が起工し翌年6月19日に進水。

ねっ、休む間がないでしょ?
進水したらすぐさま次の起工準備が進められドシドシ建造されていったのだ。
この船台での造船は瑞鳳進水から19日後の1936年7月8日に起工し、翌年11月16日に進水した空母飛龍、その翌月12日に起工し1939年6月1日に進水した空母翔鶴へと続く。

まさに横須賀工廠は空母建造のメッカだねえ。
翔鶴進水後、大型艦としては敷設艦津軽が同年7月5日に起工し翌年6月5日に進水した。
でもここで横須賀工廠のもうひとつの顔である「潜水艦建造の総本山」が姿を現す。
ただし大型艦用の第2船台ではない。
すぐ隣の第3船台で1938年4月18日に伊17が起工、同艦の進水を待たず同年12月8日、同じ船台で並列に伊23が起工する。
無茶な事をするもんだ。
この2隻が進水するやいなや、同じ場所で伊29と伊31が建造される。
こうして伊36や伊180、伊182、伊184、伊185などがドシドシと建造されてゆく。

一方、大型艦用の第2船台は津軽進水後、1年3ヶ月のブランクが空いて1941年9月4日に軽巡能代が起工、翌年7月19日に進水する。
そしてそれから13日後、空母雲龍が起工し翌年9月25日に進水して第2船台は最後の大仕事を終える。

信濃?
あれは1940年5月4日に起工して1944年10月8日に進水したんだけど第6ドックで建造されたからちょっと様子が違うのだ。
まあ、なんにしても1891年3月24日に進水した国産初の大型艦である巡洋艦橋立から数えて53年、信濃の竣工をもって横須賀海軍工廠は大型艦建造の任を終えたのである。 

[3401] Re:[3394] 連装と三連装 投稿者:阿部隆史 投稿日:2014/06/17(Tue) 22:21
> 太平洋戦記3の浅間型の史実解説に、
> ワシントン条約が締結されなかった場合〜(略)
> 本艦型の次には45.7cm45口径砲を10門装備する艦型が建造されたのではなかろうか。
> と言う記述がありますが

僕としては「主力艦の高速化に熱心な日本海軍」は「全幅が大きくなる3連装への道」を進むより「連装砲塔5基で長大な船体」を選ぶと考えたんだが後継主力艦にはもうひとつハードルがある。
ドック(および船台)の大きさだ。
ドック(および船台)より大きな主力艦は作ろうったって作れない。
また船台を使ってドックより大きな主力艦を作ったとしても入渠整備や修理ができなければ能力は低下する一方である。
八八艦隊計画の13号艦型が45.7センチ砲装備なのに47500tとかなり小さめなのは、ここにも要因がある。

ここでちょっと船台についてふれておこう。
主力艦を建造するにはドックと船台のふたつの施設がある。
呉で建造された扶桑以降の主力艦と横須賀の信濃はドック建造である。
それ以外の日本で建造された主力艦は船台で建造された。
でも太平洋戦記3ではドックと船台を別にするとルールがややこしくなるのでドックに統一してゲーム化した。

さて、横須賀工廠の船台だが現在、ダイエーショッパーズがあるあたりに存在していて僕が子供の頃はでかいガントリークレーンが威容を誇っていた。
でかい主力艦を建造するんだから船台もどんどん拡張すればいいかって?
ご冗談を!
船台の端はもう国道に達してたよ。

この船台で陸奥が進水(ウィキには5号ドックで建造されたって書いてあるけどあれは間違いだよ。陸奥は船台建造だし進水式の写真もたくさん残ってるよ)、天城が関東大震災で大破し、飛龍や翔鶴、能代、雲龍などがどしどし建造された。
大和型?
この船台じゃ無理だ。
だから信濃はドック建造に切り替えられあらたに6号ドックが建築されたんだよ。

さて、横須賀のドックだが幕末のウェルニー時代に4000tの1号,1000tの3号ドックが作られその後、1884年に余裕で巡洋艦を入渠できる6000tの2号ドックが作られた。
主力艦が入渠できる初の30000tドックが日露戦争直後の1905年9月に完成した4号ドックである。
でもこれだと八八艦隊計画の大型戦艦は入渠できない。
こうして建築されたのが50000tの5号ドックで4号ドックの隣に作られた。
建築が開始されたのが1911年、完成したのは1916年だった。
だがスペース的にまだ充分でないので拡張工事が実施され1924年に完成(ここで50000tとなる)した。
この5号ドック、目一杯まで長くしたので長さ的には大和型だって充分に入れた。
後に大和及びその後継艦用として建築された80000tの6号ドック(長さ335m)とさして変わらない322mもあったんだから。

でもね・・・
さっき4号ドックの隣に作ったって書いたでしょ。
そう、隣に4号ドックがあるから横方向に拡張できず底部の幅が35mしかなかったのだ。
これじゃあ大和型は入渠できない。
かくして大和型用に作られたのが1940年に完成した6号ドックだ。
工期は5年である。
特徴は前述した様に横が広い事で底部の幅は48mもあった。
(ドックのサイズなどの数値は「世界の艦船289号68頁参照、建築経緯は時期は「横須賀経済経営史年表」参照)
なお現在の6号ドックは拡張されてもっと大きくなったらしい。
ウィキによると長さは365mだそうだ。
そりゃそうだ。
そうでなきゃ10万tのニミッツ型は入渠できないもん。

まあ、いずれにせよ適正なドックがなきゃ連装5基10門艦だろうが、3連装3基9門艦だろうが絵に描いた餅なのだ。
ネーバルホリデイ直前の日本海軍は高速主力艦が好きだったから可能なら連装5基10門艦を目指したであろう。
だけど5号ドックができたばっかりなのにすぐ6号ドックの建設に取りかかるのは予算的にちょっと難しいと思う。
だからと言っていつまでも5万t未満の主力艦で我慢する訳にもいかないけどね。

現在、6号ドックがある場所に「18インチの連装5基10門艦」を建造できるドックを建設するのは可能だろうか?
そりゃ可能だろう。
だって10万tのニミッツ型が入渠できるくらいに拡張できたんだから。
日本海軍がその気になれば多分、できたはずだ。
ドック工期が5年として八八艦隊計画の1番艦長門が艦歴9年に突入する1929年にポスト八八艦隊の1番艦が竣工するなら1924年には着工しなくちゃならないな。

ところでポスト八八艦隊の主力艦(18インチ連装5基10門艦)はどれくらいの大きさなんだろう?
連装4基8門艦の長門型は33000tで213mだった。
これが連装5基10門艦となると加賀型で39900t(+21%増)、231m(8%増し)だった。
同じ比率で増大するなら13号艦型は47500t、274mだから18インチ連装5基10門艦は57475tくらい、295mくらいって事になる。
随分、細長い艦だな。
ミッドウェー型空母とおんなじくらいだ。
それならこれが入渠できるドックを作るのはそんなに無茶なハナシではないって事になるな。

ところで米軍の3年計画はどうだったんだろうか?
日本側の造船施設は横須賀、呉、長崎、神戸の4箇所で各1隻同時建造が限界だったんだけどあちらさんは?
う〜ん、3年計画の16隻はニューヨーク造船所で3隻、ニューポートニューズで5隻、ニューヨーク海軍工廠で2隻、メアアイランド海軍工廠で1隻、ノーフォーク海軍工廠で1隻、フォーリバーで2隻、フィラデルフィア海軍工廠で2隻が起工された。
建造予定じゃない。
ワシントン会議開催の時点までに日本の八八艦隊計画艦は半数しか起工しておらず半数は建造予定だったが米海軍の方は「もう作り始めちまった」のである。
米軍のこれら16隻のうち早めに起工して進水したメリーランドは進水後にWバージニアが同一造船所内で起工されているので船台の使い回しがきくが他は同時進行なので米海軍の主力艦建造能力は「同時15隻可能」となる。
つまり16隻対40隻で日本の2.5倍どころか建造能力では4対15で4倍近かった。
なお、日本の「主力艦の建造が可能な船台/ドックが4箇所だけ」は確実な数だが米の15箇所は「確実な数」ではなく実績値であり民間造船所を全て含めれば「主力艦の建造が可能な船台/ドック」はもっと多いかも知れない。

前のページに戻る