『GD2』ではキャンペーンシナリオ1本+ショートシナリオ6本、計7本のシナリオを収録しています。
※旧パッケージ版のVer1.4よりCPUの思考を強化し、枢軸側の追加兵器を加えたキャンペーンシナリオ『ヨーロッパキャンペーン2』を新たに収録しました。
 『グロス・ドイッチュラント2文庫版』では最初から搭載しています。


1939年から始まる第二次世界大戦のヨーロッパ戦線を再現する最長332ターンに及ぶ本ゲーム最大のシナリオです。
シナリオ開始時の連合国は英仏とポーランドのみですが逐次、米ソや中立の小国が参戦し戦火が拡大していきます。
また史実通りに進めるだけでなくスペインに進攻して陸路でジブラルタルを攻略したり、トルコから中東を狙う事もできます。
更に勝利条件が2種類から選べる(後述)ので、プレイヤーの好みに応じて様々なプレイスタイルが楽しめます。

シナリオ期間:1939年9月第1週〜1946年8月第4週

旧パッケージ版のVer1.4より従来のキャンペーンとは別に『ヨーロッパキャンペーン2』がプレイできます。
(文庫版では最初から搭載しています)



1940年の対フランス戦を再現する初心者向けショートシナリオです。
史実通りにベルギー国境を越えてパリに向かうだけでなく、プレイヤー次第ではマジノ線を強行突破したり史実より有利な条件での講和を狙う事もできます。
プレイ時間も短いので、ゲームシステムに慣れるのには最適のシナリオと言えます。

シナリオ期間:1940年5月第2週〜1940年7月第2週



1941年6月から始まる独ソ戦序盤の戦いを再現するショートシナリオです。
敵軍を無傷のまま退却させないためには史実同様に包囲作戦を行う必要があります。
また後方から敵の増援部隊が続々と押し寄せるため、交通の要衝を占領できるかは常に時間との戦いになります。
よって第二次移動が可能な装甲部隊の運用が勝敗の大きな鍵となるでしょう。
更に敵側にもジューコフ等の優秀な指揮官が登場するのでこれまでのシナリオと違った展開となりやすくプレイヤーの用兵センスが問われます。

シナリオ期間:1941年6月第4週〜1941年11月第4週



1942年の「青(ブラウ)作戦」を再現するショートシナリオです。
日を追うごとに強力になるソ連軍を相手にスターリングラード攻略を目指すシナリオですが、油断をするとアフリカ戦線でモントゴメリー将軍の反撃(エルアラメイン攻防戦)が始まり両面作戦を余儀なくされてしまいます。
更にスターリングラード攻防戦に投入可能な枢軸軍兵力の半数やアフリカ戦線枢軸軍の半数はイタリア、ルーマニア、ハンガリーなどの同盟軍兵力なのでこれらの運用が勝利の鍵となります。

シナリオ期間:1942年6月第4週〜1942年11月第4週



1943年7月、東部戦線クルスク突出部のソ連軍を挟撃すべくドイツ軍が発動した「城塞(チタデレ)作戦」を再現するショートシナリオです。
同時に地中海戦線ではシチリア上陸(ハスキー作戦)の準備が着々と行われています。
またドイツ本土では米英戦略爆撃機による空襲が激化し予断を許しません。
なおこのシナリオではパンターD型やエレファント等の新兵器が多数登場します。

シナリオ期間:1943年7月第1週〜1943年9月第2週



1944年は第2次世界大戦の帰趨を決定する重要な年でした。
この年の6月、西部戦線では米英が「オーバーロード作戦」(ノルマンディー上陸)を発動し東部戦線ではソ連軍が「バグラチオン作戦」(白ロシア電撃戦)を発動したのです。
更に南方戦線ではローマが陥落し枢軸側の敗戦は決定的となりました。
本シナリオはこうしたドイツ軍劣勢の状況下、奇跡的な戦局挽回を目指す上級者向けショートシナリオシナリオです。

シナリオ期間:1944年6月第1週〜1945年5月第2週



ヤルタ会談の最中にルーズベルト大統領が急死。
ソ連領内で死亡したためソ連謀略説が浮上しレンドリースは中止され、こうした連合軍の足並みの乱れによりドイツ軍は体制を立て直す貴重な時間を手に入れた・・・・。
という設定に基づく仮想戦ショートシナリオです。
Ta183フッケバインやパンター2など、実践に間に合わなかった幻の高性能兵器が多数登場します。

シナリオ期間:1945年2月第2週〜1945年8月第3週



キャンペーンシナリオの勝利条件はゲーム開始時にモード1モード2のいずれかから選べます。

モード1:英仏ソ米を中立化させれば勝利
ゲーム開始時に米ソは中立国なので、米ソが中立の内に英仏と講和すれば短期決戦で勝利する事ができます。
「米国の参戦前に英本土上陸を成功させ講和する」という、ドイツにとって理想的な戦争の終わらせ方を追求する史実派・研究派プレイヤー向きのモードと言えます。

モード2:英仏ソ米全てと講和もしくは無条件降伏させれば勝利
全ての大国と1度は交戦して勝利する必要があります。
「武力でヨーロッパ全土を征服したい」という架空戦記ファン向けのモードと言えます。




『GD2』では『太平洋戦記2』で好評だった「ショートシナリオの延長(キャンペーン化)」が可能です。
ショートシナリオは「開始ターン」と「終了ターン」が定められていますが、キャンペーン化する事により終了ターンをキャンペーンと同様、最大1946年8月まで延長できます。
例えばシナリオ5『城塞作戦』は約2ヶ月間の戦いを再現するショートシナリオですが、延長により「クルスク戦の状況から始まるキャンペーン」としてプレイする事ができます。